新型コロナウイルスの感染拡大によって、副業を始める人が増えている。働き方が多様化する中で副業に関心を持つ人が元々増え始めていたことが、こうした流れに拍車をかけている。では実際にどのような副業を始めた人が多いのだろうか。

新型コロナウイルスの感染拡大で副業をする人が増えた3つの理由

副業
(画像=PIXTA)

新型コロナウイルスの感染拡大によって副業をする人が増えた理由は、大きく分けて3つあると考えられる。

理由1:収入が減ったから

1つ目は、収入が減ったことが理由だ。コロナ禍は多くの企業の業績に甚大なダメージを与え、従業員の給与にも影響が出ている。給与の減額のほか、解雇によって収入がゼロとなった人も少なくない。多くの人が副業を始めることで、現金収入を増やそうとするのは当然のことだろう。

理由2:自分の時間が増えたから

2つ目は、在宅勤務で通勤する必要がなくなったことなどにより、自分の時間が増えたことが挙げられる。今まで少なかった「可処分時間」が増えれば、本職以外の仕事に挑戦しやすくなる。

理由3:リスクヘッジのため

3つ目として、副業が「リスクヘッジ」になると気付いたパターンが考えられる。多くの人が経済危機は実際に起きるのだということを改めて実感した。そんな中、収入を得られる手段を複数確保していくことの重要性を実感し、新たに副業を始めた人は少なくない。

コロナ禍におけるビジネスパーソンの生活実態と副業に関する調査

民間調査会社のMMD研究所などが発表した「2020年 コロナ禍におけるビジネスパーソンの生活実態と副業に関する調査」の結果でも、こうした傾向が見て取れる。

この調査は20〜59歳の男女2,169人を対象に2020年7月に実施されたものだ。新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えたことで副業やギグワークを始めた人は、20代では12.9%、30代では11.9%、40代では9.3%いるという結果となった。

10人に1人程度かと感じるかもしれないが、コロナ禍が本格化してからのこの短期間で約1割の人が副業を始めたという事実は、注目すべき兆候といえるだろう。このような状況が続けば、2割、3割と、この割合が増えていくことも考えられる。

では副業を始めた人は実際にどのようなことに取り組んでいるのだろうか。

在宅時間が増えたことで、多くの人はどのような副業をしている?

MMD研究所の調査では、在宅時間が増えたことで始めた副業やギグワークについても聞いている。ちなみにギグワークとは、ネット経由などで単発の仕事を請け負う形態のことを指す。以下が調査結果だ。

1位 33.6%:フリマアプリ(メルカリ・ラクマなど)
2位 29.2%:投資(株・債券・投資信託など)
3位 16.8%:クラウドソーシング
4位 15.9%:アフィリエイト
5位 14.2%:ネット通販業(ECサイトに出店など)
6位 12.4%:コンサル業(企業計画立案、スキルシェア)
7位 11.5%:動画・ライブ配信アプリ(YouTubeなど)
8位 9.7%:オンライン教室の開催
9位 7.1%:デリバリー(Uber Eats、ヤマト運輸など)
10位 4.4%:ベビーシッターなど代行業

第1位の「フリマアプリ」や4位の「アフィリエイト」、5位の「ネット通販業」など、インターネットを活用した副業が多くランクインしている。特にフリマアプリはウェブサイト構築などのノウハウがなくても、売る商品があればすぐに始めることができる副業だ。

そんな中、「投資」が第2位となっていることに注目したい。副業と言えば、本業とは違う労働で稼ぐというイメージが強いかもしれないが、資産運用によって継続的に利益を得られるようにしようと考えている人も一定数いるのだ。

特に投資信託の場合は、最初はさまざまな知識をインプットしたり、口座開設をする手間が掛かるものの、いざ運用を始めてしまえばその後は多くの時間をかけなくても続けられる。そのため新型コロナウイルスが収束したあとも、投資信託であれば続けやすいといえるだろう。

であれば、このタイミングで副業を始めることも検討するのであれば、その選択肢に投資もぜひ加えたいところだ。

早く投資を始めた方が「複利効果」の恩恵も大きくなる

日本人は欧米に比べ、投資をする人の割合が低い。しかし「人生100年時代」がいずれ到来するとも言われている中、老後の生活資金を確保するためには資産運用は有効な打ち手の1つであると言える。

投資する金融商品によっては、銀行に預けるよりも多い利益を期待できるものも多い。投資にはリスクはつきものだが、自らが許容できるリスクの範囲をしっかりと把握しておけば、基本的に「投資で大失敗をして日々の生活に困る」といった事態にも陥りにくい。

投資では長く続ければ続けるほど「複利効果」の恩恵も大きくなる。複利効果とは、投資で得た利益を再投資することで利幅が次第に大きくなっていく仕組みだ。

早く始めた方が結果的に複利効果の恩恵も大きくなるため、コロナ禍で自分の時間が増えたこの機会にぜひ投資をスタートしてみてはいかがだろうか。