コロナ禍により株価が下落している今をチャンスと捉え、新たに投資を始める人が増えている。第一歩を踏み出すことに価値はあるが、一方で投資はリスクがつきものだ。

最低限知っておくべきこともある。この記事では投資初心者がやってはいけない6つのことについて解説する。

投資リスク
(画像=PIXTA)

①ランキングへの過度な依存

投資対象としてどの株式銘柄を選ぼうか迷ったとき、「ランキング」は確かに参考材料になる。値上がり率ランキング、売買代金ランキング、時価総額ランキング…。さまざまなランキングが存在するが、ランキング上位の銘柄だからといって投資すれば必ず利益が出るというわけではない。

重要なことは、こうしたランキングが過去もしくは現時点での順位を表しているものであることを理解することだ。ランキングを参考にしつつ、今後各社の業績がどのように変わるのかを企業研究などを通じて推測することが重要で、過剰にランキングの結果に依存しないように注意したいところだ。

②投資先を分散させずに集中させる

「分散投資」というリスクヘッジの方法が投資の世界にはある。投資する銘柄の分散、投資する金融商品の分散、投資する国の分散、投資する時期の分散などによって、極端に大きな損失を被ることを避けるという考え方で、投資初心者もプロも実践したい投資術の1つだと言える。

逆に言えば、特定の銘柄や金融商品などのみに投資する「集中投資」は危険を伴うもの。例えば、投資資金が1,000万円あったとして、その全てを1つの株式銘柄に投資したとする。もしその銘柄が大きく値下がりすれば、資産はその分だけ大きく目減りしてしまう。

ただもし100万円ずつ10銘柄に投資していたとすれば、1銘柄が大きく値下がりしても資産全体へのダメージは少なくて済む。

銘柄を分けるだけではなく、投資する金融商品を分けることもポイントだ。例えば、株式だけに投資するのではなく、不動産投資や投資信託にも資金を振り分けておけば、株式マーケット全体がダウントレンド(下降傾向)に入っても、資産の目減りは最小限で済む。

③一喜一憂してしまい、メンタル面でダメージを受ける

株式は常に価値が変動する。あまりその値動きに一喜一憂しているとストレスが溜まり、投資で成果を残す以前にメンタル面で大きなダメージを受けることも考えられる。もちろん、細かな値動きを把握することが、ある程度重要であることは否定しないが、デイトレードをしているわけでなければ、一定程度の静観も必要になる。

メンタル面へのダメージを最小限に抑えたいのであれば、個別株への投資ではなく、プロに資産運用を任せる「投資信託」に投資するという方法もある。投資信託は、プロが運用するファンドに資金を投じ、その運用益から利益を得ていく方法だ。手数料がかかるが、一喜一憂しすぎずに長く投資を続けやすい投資初心者におすすめの投資法と言えるだろう。

④すぐに投資をやめてしまう

「複利効果」は投資初心者でも必ず知っておきたい概念だ。投資で得た利益を再投資することによって、結果的に得られる成果がどんどん大きくなっていくという仕組みのことだ。

複利効果の恩恵を大きくするためには長期的に投資を続ける必要がある。そのため、特に老後の生活資金の形成などのために資産運用などを行う場合、投資を始めたのにすぐ投資をやめることだけは、できるだけ避けたいところだ。

複利効果の恩恵をできる限り大きくすることを目指すのであれば、早めに投資を始めるということもポイントとなる。投資を始める時期が早ければ早いほど、運用できる期間が結果として長くなるからだ。

⑤レバレッジをかけすぎてしまう

「レバレッジ」は「てこの原理」という意味だ。投資業界で「レバレッジを効かす」という場合、少額の資金で多額の取引を行うことを指す。ただレバレッジを効かすと大きな利益を得ることができる可能性がある一方、一気に多額の資産を失ってしまうリスクも有している。

株式投資においては「信用取引」でレバレッジを効かすことができるが、初心者のころは信用取引をするにしてもあまりレバレッジを効かせすぎないことがポイントだ。知識が無いままレバレッジを効かせすぎると、一か八かの勝負になってしまい、もはや投資とは言い難い。

⑥許容できるリスクを超えてしまう

銀行預金では元本割れは基本的にはしないが、株式投資や投資信託では元本割れのリスクがつきまとう。そのため自らが許容できるリスクをあらかじめ把握した上で、投資金額や投資する金融商品を選んでいくことが重要になる。

仮に損失を出したとしても、日々の生活や老後の生活に大きな影響が出ない程度のリスクに抑えておくことが、投資初心者にとっては重要となる。銘柄や金融商品によって値動きの幅がある程度異なるので、最悪のケースを想定しながら自分のポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)を決めるようにしよう。

知識を増やして成功確率は高めよう

投資している株式や投資信託が将来値上がりするかしないかは、実際のところは誰にも分からない。ただ、だからといってやみくもに投資をしても、失敗の可能性が高まるだけだ。投資の世界にもセオリーと落とし穴があり、これらについて知るだけで成功確率は高まるだろう。

これまで解説してきたポイントをおさえた上で、自分にあった投資をスタートしてみてはいかがだろうか。