将来に備えて資産運用をする「マネ活」。預貯金に加え株式投資や投資信託を始めている女性は少なくない。定期預金の金利にあまりメリットが感じられない時代では「増やす」手段として株式投資や投資信託が注目されるのは自然なことだろう。

今回は、マネ活女子に人気のある定期預金・株式投資・投資信託の特徴やメリット・デメリットを紹介する。

20~40代女性に人気があるマネ活は円定期預金

マネ活
(画像=PIXTA)

アイネット証券が「マネ活」を行っている20~40代の女性約1,000人にアンケートを行い、「具体的にどのようなマネ活を行っているか」について質問したところ1位「円定期預金(31.2%)」、2位「株式投資(29.0%)」、3位「投資信託(22.1%)」となった(複数回答あり)。

また、「マネ活で1年間にどのぐらい利益が出そうか」の問いには「3万円未満」と答えた人が56.7%で最も多かった。

●円定期預金

円定期預金は、なによりも元本割れのリスクがないことが人気の理由だろう。また、1金融機関あたり1,000万円とその利息分までは預金保険機構の保護がある。

●株式投資や投資信託

円定期預金に次いで株式投資や投資信託が人気を集めている。テレビCMやネット広告で株式投資や投資信託について目にする機会が増えたほか、スマホやPCを使い少額からでも気軽に始められるようになったことも影響しているのだろう。

投資信託に関しては、投資初心者であっても運用をプロに任せられることがメリットだ。「定期預金よりも効率よくお金を増やしたいが自分で運用するのは不安」というマネ活初心者に支持されている。

まとまったお金をしっかりキープできる円定期預金

「円定期預金」は、文字通り日本円による定期預金だ。ドルやユーロなどで預金する外貨預金に対して「円定期預金」と表現するが通常「定期預金」とよばれる(以後、「定期預金」)。定期預金はまとまった額のお金を決めた期間預け入れておき金利を得る商品だ。普通預金よりも高い金利が設定されているが満期を迎えるまで原則引き出しはできない。

定期預金には、「固定金利」と「変動金利」の2タイプの商品がある。固定金利タイプのものは、預入時の金利が満期を迎えるときまで適用されるもの。変動金利は、預入期間の途中(6ヵ月ごとなど)で金利が変動するものだ。定期預金のメリットは、元本保証があり株式投資や投資信託のように元本割れをするリスクがない点である。

また、預金保険の対象となっているため、預入金融機関が経営破綻を起こした場合も元本1,000万円と利息分までは保護される。

定期預金のデメリットは、原則的に途中解約できないことだ。解約する場合は、受け取る利息が少なくなることがある。また、2020年9月時点のメガバンクの定期預金金利は0.002%のため、仮に300万円を1年間預け入れても利息は60円(税引き前)しかつかない。

現状の定期預金は「資産運用」というよりも車や住宅の購入など将来必要となるまとまったお金を別の用途に使わないよう保管しておくための商品とも考えられる。ただ各金融機関で定期預金の金利は異なるため、金利の高い金融機関を探して預け入れるのがいいだろう。金利は、一般的に、メガバンクよりも地方銀行やネット銀行のほうが高い傾向があるのでチェックするとよいだろう。

市場の流れを読んで売買し利益を得られる株式投資

株式投資とは、企業に出資することで株式を取得することをいう。株式を取得した時点の価格よりも株価が上がったタイミングで株式を売却すると、売った価格と買った価格の差額分だけ利益を得ることができる。また、配当金や企業から自社商品やサービスを無料で受けられる「株主優待」を得られることもある。

株式投資のメリットは、株式の売買で利益を上げたり配当金を受け取ったりできることだ。「資産を増やす」ために適したマネ活といえるかもしれない。一方で、デメリットは元本が保証されないことである。株価は変動するため、売り買いのタイミング次第では売買の結果損をしてしまう可能性もある。

また、買った株式の銘柄企業が倒産しても投資した資金は保護されない。こうしたリスクを減らすには、複数の銘柄を保有したり短期で売買するものと中長期で保有するものを組み合わせたりするなどの工夫が必要だ。

デメリットを考えると「将来的に用途が決まっているお金」や「いざというときに使うお金」は、株式投資の資金としては不適だろう。そのため余剰資産を使うのが望ましい。株式投資で利益を得るには、どの企業の株式をどのタイミングで買い売却すればよいか、株式相場の流れを見る必要がある。そのためには、企業の業績を示す決算書を見たり経済動向や世の中のトレンドを見極めたりするなど勉強が欠かせない。

運用のプロに任せて分散投資ができる投資信託

投資信託は、銀行や証券会社にお金を払いファンドマネージャーとよばれる投資のプロに国内外の株式や債券に投資してもらい収益が出たら払ったお金に応じて配当金を受けるというものだ。大きく分けて2タイプの商品がある。公社債だけに投資して運用する「公社債投資信託」と公社債と株式の両方に投資して運用する「株式投資信託」だ。

さらに国内の公社債・株式に限定して投資するもの、国内外を問わず投資するもの、特定の国や地域を限定して投資するものに細分される。また投資信託のメリットは、株式投資に比べて少額で始められることだ。現在はミニ株などもあるものの、基本的には株式の取得はまとまった単位(100株など)から購入するため、数十万単位の資金が必要になることが多い。しかし、投資信託は1万円程度から始めることができる。

銀行や証券会社は多くの人から資金を募りさまざまな公社債や株式に投資するが、複数の投資先をセットにして一つの商品として提案したものが投資信託だ。個人投資家がこのような分散投資を行おうとすると多額の資金が必要になるが、多くの人がお金を出し合うことで出資者は少額でも分散投資を行うことが可能になる。

株式投資に比べてリスクを小さくできる点は、投資信託のメリットといえる。さらにファンドマネージャーによる運用も投資信託ならではのメリットだ。上述したように株式投資を個人で行うには、ある程度の知識が必要となる。そのため専門家による運用は心強い。また経験と高度な知識がないとためらってしまうような国外の公社債や株式もファンドマネージャーの運用の下で購入ができる。

投資信託のリスクは株式投資と同様、「元本保証がない」「公社債や株式の価格変動がある」ということだ。さらに海外の株式や債券に投資する商品の場合、為替や国際情勢の影響も受けることになるため注意が必要になる。購入する際には、投資対象や運用方法などが書かれている目論見書をよく読んでおこう。

3つのマネ活方法のうちリスクが低いのは定期預金だが「増やす」という意味では少々物足りない。株式投資と投資信託はともに元本保証はないが株式投資は投資信託よりも知識が要求される。これから「マネ活」を始めようとする人ならまずは投資信託から始めてみてはいかがだろうか。