9月20日~26日は動物愛護週間だ。新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が増え「ペットを飼いたい」と考える人も多いのではないだろうか。そこで今回はペットを飼うのにどれぐらい費用がかかるのか調査結果を紹介していく。あわせてペットを飼う際に必要な資金づくりについても解説していく。

犬を飼うのに必要な年間費用は約30万円、猫は約15万円

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(画像=PIXTA)

2019年、アニコム損害保険株式会社はペット保険契約者を対象に「ペットにかける年間支出調査2019」を実施し5,000人あまりから回答を得た。調査結果によると犬を飼うためにかかる年間費用は30万6,801円、猫は15万8,680円だった。犬、猫で支出が多い項目のトップ3は以下の通り。

ZUU online編集部作成
(画像=ZUU online編集部作成)

犬、猫のいずれも支出トップ3は同じ項目である。同調査は、ペット保険契約者が対象となっているため「ペット保険料」が2位に入っているが日本におけるペット保険の加入率は決して高くない。実際には10%に満たないと推察されている。ペットには、病気やけがの際に人間のような公的医療保険制度がないため治療費は全額飼い主の負担だ。

そのためにペット保険に加入する人もいるが、ペット保険で受けられる補償割合はかかった医療費の50~70%程度とされている。ペット保険に加入しても治療費は数万円かかる。一般社団法人ペットフード協会が公表している「令和元年 全国犬猫飼育実態調査」によると2019年度の犬の平均寿命は、14.44歳、猫の平均寿命は15.03歳となっており犬や猫も長寿化が進んでいる。

年を取るとどうしても病気にかかりやすくなり、犬は7歳を過ぎたあたりから循環器系や腫瘍の病気が増加傾向となる。手術や入院処置を取ると数十万円の治療費が必要になることも珍しくない。逆に幼少期の犬では、誤飲事故が多い傾向だ。命の危険にかかわる事態になればやはり病院に駆け込むことになるだろう。

ほかにも美容院でカットやトリミングなどをしたりワクチン注射をしたりとさまざまな費用が発生している。

家族のような存在だからペット費用は計画的に準備したい

犬や猫などのペットを飼っている人は、ペットのことを家族同様に考えているだろう。人間にとってペットは家族や友だちのような心が安らぐ存在であるだけでなくさまざまなメリットをもたらす。これは、アメリカで行われている研究によって指摘されている。飼い犬とともに散歩をすることで「健康の維持」、動物の世話をすることで「生活のリズムを整える」といったことが期待できるのだ。

また、幼少期に犬を飼うことで免疫系が向上し「アレルギー予防につながる」という論文も発表されている。先述したように犬も猫も長寿化が進んでおり年を重ねると病気にかかることが増える。大切な家族の一員としてペットを最後まできちんと世話をするには、しっかりと経済的な基盤を作っておく必要があるだろう。

人間の場合、結婚や出産を機にライフプランを立てて資産の管理や運用を考える人も多いだろう。家族ともいえるペットを飼う際もペットを飼うためにかかるお金について考え、現在の資産からどのように費用を確保すればよいか計画を立ててはいかがだろうか。

資金づくりなら定期預金や投資信託を活用しよう

資産運用の手段には、貯蓄や株式投資、投資信託などがあり「貯めて守る」ことに重点を置くタイプと「増やす」ことに重点を置くタイプがある。ペットを飼うための費用、特に大きな病気に備えてまとまったお金をキープしておきたい場合は、「貯めて守る」タイプのものを選ぶとよい。

具体的には金融機関の預金商品や投資信託の中から選ぶことになるだろう

・定期預金

あらかじめ満期を設定し、まとまったお金を金融機関に預け入れる預金商品である。満期日までは原則預金を下ろすことができないため、「ついつい別の用途にお金を流用してしまう」という心配がない。設定できる満期日は数ヵ月単位から年単位まで金融機関によってさまざまだ。またネット銀行には、満期が2週間という預入期間が超短期間の定期預金も登場している。

日本銀行の公表している「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について」によると定期預金の平均金利は2020年9月9日現在、預入金額300万円未満・預入期間1年で0.004%である。金利による利益はほとんど期待でき場合も多いが、比較的高金利なものがあるので、預金先は慎重に選ぶべきだろう。

・投資信託

投資信託は、投資家から集めた資金を専門家が投資・運用し、その成果を投資家に分配する金融商品だ。「手間がかからない」「少額から始めることができる」というメリットがある。預金と異なり、元本は保証されていないものの、多様な商品の中から自分の投資方針とあったリスク・リターンのものを選ぶこともできる。

犬や猫の平均寿命は14~15年と長くなっており、高齢になるにしたがって病気にもかかりやすくなる。家族のようなペットを最後まで飼うには、ペット資金をしっかりと作っておきたい。日々の生活費から、その場しのぎで捻出するのではなく定期預金や投資信託を活用して計画的に準備しておこう。