
(画像=PIXTA)
- お客様のお悩み
- 定年退職に合わせて住宅ローンを完済する予定ですが、自宅に傷みも出始めており、リフォームか住替えを考えています。どちらがよいですか。
「住宅」はセカンドライフの中心となるだけに、高齢のお客様にとって大きな課題の1つといえる。
一般的に住宅ローンは定年退職の前後で完済するように組まれるが、その時期は住宅の劣化や子どもの独立、親の相続が発生するなど、お客様の環境に大きな変化が生じる。それだけに自宅をどうするか見直すタイミングになるといえるのだ。
今回のような相談を受けたときには、まずお客様が将来どのような生活をしたいのかヒアリングしよう。家族の状況や働き方も変わり、地元に戻りたい、趣味を活かして生活したいなど、将来の夢も出てくるだろう。その中で住宅の取扱いの方向性が見えてくるはずだ。
その1つとして、今の住宅で暮らし続けるために自宅をリフォームするという選択肢がある。近年はリフォーム技術も大きく向上しているため、リフォームで住環境を整えることは健康に長生きするための条件にもなっているといえるだろう。
もう1つは、住替えという選択肢だ。子どもと同居する場合は、2世帯住宅への建替えや他の住宅への住替えなど、住まいをより広くすることが選択肢になる。
反対に、駅やスーパーに近い利便性の高い地域への転居や、夫婦二人で暮らすのにちょうどいい広さの住宅に移るという手段もある。
それぞれのメリット・デメリットを提示し、お客様の希望に合うのはどれか考えてもらおう。