個人の取引時確認で必要な書類と見方
(画像=PIXTA)

金融機関で新たな貸倒引当金の計上が話題だ。その仕組みと実務を紐解く。

金融庁は、2019年12月に金融検査マニュアルを廃止するとともに、ディスカッション・ペーパー「検査マニュアル廃止後の融資に関する検査・監督の考え方と進め方」を公表した。この中では将来の情報を含む幅広い情報に基づいて貸倒引当金を見積ることの重要性が示されている。

一方で昨今は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行のほか、地震、台風といった自然災害など、過去にない信用リスクの悪化要因が相次いだ。この社会情勢からも、過去の実績だけでなく「将来の予測」(フォワードルッキング。以下、FL)を踏まえて貸倒引当金を見直す必要性が高まっているといえよう。

こうした環境下、ふくおかフィナンシャルグループが2020年3月期決算にFLの要素を取り込み貸倒引当金を計上したことで、金融業界でFL引当が話題となった。

一般引当の算出に将来予測を組み込む