提案
(画像=PIXTA)

忙しい医師にアプローチする前に、まずは医療業界の知識をQ&Aで身につけておこう。

Q5. 診療所ではどのような場面で資金需要が発生するの?

A. 開業時の設備資金ニーズや新型コロナでの資金需要も

診療所で発生する資金需要は、主に設備資金だ。開業時には、建物や医療機器にかかる資金が必要となり、比較的金額が少なくて済む内科でも1億円はかかる。多くの診療所は、このような開業資金を民間金融機関から借りて、院長や従業員の給与振込口座も同時に依頼し、一行取引を続ける。

運転資金ニーズはあまり発生しない。診療報酬によって収益が安定しており売掛金の未回収も発生しないからだ。ただし、今回の新型コロナウイルス感染症の影響を受けて患者が減り、不動産などの資産の現金化や制度融資などで手元資金を厚くする例はある。

開業から数年経った診療所では、設備更新のニーズが出てくる。例えばCT(コンピュータ断層撮影装置)・MRI(磁気共鳴画像装置)は7年程度で更新が必要だ。医療機器はそれぞれが高額で、導入にはリースや借入れが必要になる。ただ、最近は医療機器を備えている近隣の病院などに検査を委託するなど、診療所内ですべての医療機器を持たないケースもあることに注意したい。

また、最近は新たな収益源として介護事業に乗り出す診療所も多い。この場合、家賃や営業用車両、介護用の診療報酬明細(レセプト)作成システムの導入といった資金が必要となり、融資ニーズも発生する。

事業承継に伴うニーズも