少額から始められ、比較的低リスクである点が人気を集めている「投資信託」は、あらかじめ定められた運用方針に従って運用の専門家が投資を行うタイプの金融商品だ。投資信託と一言でいってもさまざまな商品があるが、その一つが「テーマ型」の投資信託である。

そもそも「投資信託」とはどのようなものか?

投資信託
(画像=PIXTA)

「テーマ型」の投資信託について説明する前に、そもそも投資信託はどういうものなのか理解しておこう。

投資信託は「投信」(とうしん)などとも呼ばれ、一般社団法人の投資信託協会は「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品」と定義している。

つまり、投資のプロが運用しているファンドのことを投資信託と呼び、「投資信託を購入」と言う場合、そのファンドに投資するということになる。そしてファンドの運用成果が投資した人に分配される。

投資信託を作るのは「投資信託運用会社」で、投資信託の購入は「販売会社」の役割を有する銀行や証券会社を通じて行うことができる。投資信託ではそれぞれ運用方針があらかじめ公表されており、一般的に投資家はその運用方針や過去の運用実績を基にどの投資信託を選ぶかを決める。

テーマ型の投資信託は「特徴的なテーマに沿って投資する投資信託」のこと

ここまで投資信託の基礎的な仕組みについて説明してきた。では「テーマ型」の投資信託とはどのようなものだろうか。

テーマ型の投資信託は簡単に言えば、運用の専門家がある特徴的なテーマに沿って投資・運用するタイプの投資信託だ。ここでいう特徴的なテーマとは、例えば「ハイテク産業」「SRI」「ESG」「フィンテック」「再生可能エネルギー」「自動運転」などだ。

例えば「自動運転」のテーマ型投資信託であれば、自動運転技術や自動運転ビジネスに関連する株式銘柄などで運用される。テーマは市場の急成長や有望性などで選ばれることが多い。

また、最近では、「社会貢献」などのテーマに基づいて運用される投資信託も増えてきている。具体的には「SRI」「ESG」といったキーワードがついている投資信託だ。SRIは日本語では「社会的責任投資」と訳され、社会的課題に積極的に取り組んでいる企業への投資を重視することを指す。最近では「環境」「社会」「企業統治」に重点を置く「ESG投資」も話題になっているが、それと似た考え方であると言える。

社会や環境への影響を考慮する企業は中長期的な成長を期待できるという考えの下、こうした企業の株式で運用することで長期的な成果を見込み、SRIやESGに注目したテーマ型の投資信託が誕生しているわけだ。

こうしたキーワードを冠する投資信託では、国内外の上場株式の中からビジネスを通じて社会に貢献する企業を選定し、企業価値を分析・算出した上で、ポートフォリオに組み入れる銘柄を決めるといった運用がなされている。

テーマ型投資信託は、アクティブ運用型の攻めの投資信託

投資信託には「インデックス運用型」と「アクティブ運用型」がある。インデックス運用型は主要な株価指数などと連動した成果を出すことを目指すのに対し、アクティブ運用型はそれ以上の成果を目指す。つまり、アクティブ運用型は「攻め」の投資信託とも言えるだろう。

テーマ型の投資信託はアクティブ運用型に分類される。攻めの投資信託であるためリスクも大きくなりがちだが、そのテーマの有望性が高ければインデックス運用型の投資信託よりも大きな成果を期待することができる。

新たな先端技術の登場などとともに、新たなテーマ型投資信託も誕生しつつある。ぜひ定期的にテーマ型投資信託の情報を検索してみてはいかがだろうか。数カ月前には無かった魅力ある投資信託がラインナップされているかもしれない。