ジャンボ宝くじにスクラッチ、ロトなどさまざまな種類の宝くじが売り出されている。近年は、街の売り場だけでなくインターネットでの購入にも対応し、「夢」を買うことも手軽になった。今回は2020年8月に株式会社アスマークが公開した「お金の収支サービスに関する利用実態調査 東西比較」をもとに、年収と宝くじ購入の相関性や宝くじの当選確率について紹介していく。

高年収世帯ほど宝くじを買う割合が高い

宝くじ
(画像=PIXTA)

同調査は、2020年8月に首都圏と関西圏に住む30~50代の男女600人(各エリア300人ずつ)へふるさと納税やスマホ決済、公営ギャンブルの実施状況などを尋ねたものだ。そのなかで「宝くじを買った経験がある」と答えた人は、首都圏38.3%、関西圏38.7%。年収別では500万円未満が27.4%に対して1,000万円以上の層は36.8%となり500万円の層を上回っている。

また地域と年収を合わせた集計では「首都圏・500万円未満」が27.3%、「関西圏・500万円未満」が27.5%、「首都圏・1,000万円以上」が32.2%、「関西圏・1,000万円以上」が44.4%だった。調査結果から年収が高いと宝くじを買う人の割合が高いことがうかがえる。特に関西に住む年収1,000万円以上の世帯の人は、宝くじの購入経験者が4割強という突出した数字になっている。

宝くじを100枚セットで買っても1等が当たる確率は0.001%

宝くじを買う人の動機は何だろうか。一般社団法人日本宝くじ協会が2016年4月に実施した調査(18歳以上の男女6,005人が回答、複数回答)によると最も多かったのが「賞金目当て」で61.9%、次いで「宝くじには大きな夢があるから」が42.5%にのぼった。しかし宝くじの還元率(販売総額に対する賞金の割合)は、当せん金付証票法第5条1項で「5割を超えてはならない」と定められている。

例えば2020年10月20日まで「ハロウィンジャンボ宝くじ」が販売されている。販売予定額330億円に対して当せん金総額は156億1,890万円となっており、還元率は約47.33%だ。またハロウィンジャンボ宝くじの発売予定枚数は1億1,000万枚。1等3億円は11本のため、当せん確率は0.00001%に過ぎない。ただ宝くじを1枚だけ買う人は少なく複数枚購入するケースが多い。

100枚をセットで購入する(100枚セットで購入する方法として「福連100枚」と「福バラ100枚」がありどちらも末尾2桁の数字には00~99のすべての数字が含まれている)と1等が当たる確率は0.001%。ちなみに6等の300円は下1桁の数字、5等の3,000円は下2桁の数字が一致すれば当せんとなるため、100枚をセットで買うと5等1枚、6等10枚は必ず当たることになる。

しかし4等1万円が当たる確率は20%、3等100万円はわずか0.1%。3万円分(300円×100枚)の宝くじを買って確実に回収できるのが6,000円となる。もし20%の確率で1万円が当選しても元が取れないと考えられる。

宝くじを購入しているお金を資産運用に活用してみては?

同調査によると宝くじ購入者の年間宝くじ購入費用は平均2万6,650円だった。だが、これはあくまでも平均値であり、実際はこの数字よりかなり多い額を購入する人もいるだろう。例えば1等賞金が数億円にものぼるジャンボ宝くじの発売回数は年に5回。仮に1回につき100枚(3万円分)購入すれば、年間15万円宝くじに“投資”していることになる。

ただ、宝くじへかける費用が多くとも、当選するか否かは運に頼るしかない。先述したように宝くじを“投資”と考えた場合、高いリターンはほとんど望めないのだ。そこで宝くじを購入している費用を資産運用に活用してみてはいかがだろうか。

「資産運用」の中でも、最もハードルが低く元本が保証される金融商品は「定期預金」。最近では、ネット銀行でよく取り扱われている超短期定期預金も利息が高い傾向があり人気を集めている。

預金よりも多くのリターンを得たいなら投資初心者でも取り組みやすい「金銭信託」や「投資信託」も考えてみるといいだろう。「金銭信託」は、金銭を信託銀行などの金融機関に信託するもの。預かった金融機関は、その金銭を企業に貸し付けたり株式・社債に投資したりして運用し、委託者は運用収益を受け取ることができる。

「投資信託」は投資会社などの投資のプロが運用し、収益を受け取るもの。株式や債券、不動産などに投資する。得た利益は、出した金額に応じてお金を出した人に配分される仕組みで、1口1万円程度から投資できる商品も多い。

金銭信託は、元本保証があるものとないものがあり投資信託には元本保証がない。そのためあらかじめ自分で調べたり金融機関の説明を聞くなどして、リスクを十分に理解した上で活用することが大切だ。

宝くじに対して「夢を買っている」「当たっても当たらなくても楽しい」と考える人は多いだろう。しかし宝くじを投資と考えてさまざまな数字を算出すると決して良い投資先とはいえない。1年間宝くじに費やしている金額を資産運用に活用したらどうなるか……時には、そんなことを考えて資金を有効に活用してみてはいかがだろうか。