ケースで学ぶ
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ここでは、贈与に関するよくあるニーズを挙げ、アドバイスに必要な知識を解説します。

ケース③ 贈与税ができるだけかからない形で子どもに一括で贈与したい

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贈与税の計算には贈与額に応じて税率が高くなる超過累進税率が用いられるため、贈与する金額が高額になるとその分税負担も重くなります。

一方で多額の贈与を一括で行いたい場合、贈与時の負担を抑えられる制度もあります。「相続時精算課税制度」では2500万円の特別控除があり、この額を超える部分に対して一律20%の税率で贈与が可能となります。適用対象者は原則として贈与者が60歳以上の父母・祖父母で、贈与を受ける者が20歳以上の子どもや孫です。

しかし相続時精算課税により、金銭を贈与する場合、節税効果は見込めません。この制度を利用した贈与財産は、相続税の計算において贈与時の価額で相続財産に合算され、相続税・贈与税の精算が行われてしまうためです。この点は注意を促しましょう。

利用を検討するケースとしては、贈与時の税の支払いを抑えて早く多額の財産を移転したい場合や値上がりが予想される財産を早めに贈与する等が考えられます。また、本制度は一度選択すると暦年贈与に変更できないため、適用について慎重な判断が必要です。

目的によっては特例もある