ケースで学ぶ
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ここでは、贈与に関するよくあるニーズを挙げ、アドバイスに必要な知識を解説します。

ケース⑦ 子どもに贈与とみなされない範囲で安価に不動産を譲渡したい

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相続対策や結婚を機に子どもが新居を建築するなどの背景から、親が所有する土地などの不動産を移転する方法として、生前に親から子への不動産譲渡、または贈与が考えられます。これらのケースでは、贈与税は相続税の補完税としての役割があり、低額譲渡について相続税法で次のように規定されています。

「著しく低い価額の対価で財産の譲渡を受けた場合においては、その財産の譲渡があったときにおいて、その財産の譲渡を受けた者(子)が、その対価とその譲渡があった時におけるその財産の時価との差額に相当する金額を、その財産を譲渡した者(親)から贈与により取得したものとみなす」

つまり、親から子どもへの土地の譲渡については、譲渡価額の決定がポイントとなります。相続税法で規定されているように、譲渡価額が時価を下回った場合に贈与税の問題が発生します。土地の価額を決定する場合においては、その価額は一物一価ではなく、例えば土地の評価では、固定資産税評価額、路線価、公示価額等があり、路線価でおおよそ公示価額の80%、固定資産税評価額だと公示価額の70%といわれています。

時価80%程度の水準なら…