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日本の輸出に占めるドル建て比率が下がりつつある。これは為替相場が企業の業績に与える影響が小さくなっていることを示す。円高→日本株安という旧来の認識には修正が必要だ
私たちは長年、円高→日本株安という図式でマーケットを見てきたと思う。その理由は「日本経済で主力をなす製造業は、円高・ドル安になると輸出で受け取る代金が減少するから」というものだが、本当にそうだろうか。
財務省のデータによると、今年上半期の輸出に占めるドル建て比率は48.3%、円建て比率は38.8%となっている。つまり、契約価格に変更がなければ、輸出全体の半分以下しか、為替相場の影響を受けていないことになる。