
(画像=PIXTA)
- 計数(費用)計画はここを押さえる!
- 【2】実現可能な経費削減策をきちんと選び計画に反映
計数計画を作成する際は損益計算書からスタートし、先に作成した販売計画を基に売上や費用に関する計画を見積もる。特に売上原価と販売管理費については事業計画でよく見直しが必要になる費目なので、ポイントを押さえておこう。
まずは売上原価だ。詳細については図表1を参照してほしい。現在の売上原価率をどう引き下げていくのか、その計画が実現可能なのか、経営者に確認しながら計画を改善していく。
サンプルの近代メガネは、仕入を海外に一部シフトすることで売上原価を下げる計画を立てていた。これは図表2の計画1期目で、売上原価が前期比で半分近く減っていることからも読み取れる。担当者はその計画に無理がないか、段階を踏んで進めていけるかなどを聞き取り、実現可能性を高めていきたい。
海外取引ではトラブルも多い。急なシフトによるコスト削減の計画は、慎重に考えてもらおう。
売上原価を下げるために、仕入先を変える場合もある。どれだけの仕入を変えるのか、計画2期目以降も低い原価を継続できる見込みはあるのかも確認しておきたい。合理的な答えがあれば、事業計画の信頼度も高い。

(画像=近代セールス)