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- ⑤固定費の見直しが甘い事業計画書
- 営業外費用も含め黒字となるよう変動費・固定費の見直しを促す
事業計画書を作成するにあたり、コスト削減は避けて通れない。コスト削減策が甘いと、業績が改善しないだけでなく、経営者が真剣に経営改善に取り組まないといった弊害も生じることがある。
E社は、新型コロナの影響で売上が大幅に減少、直近の決算で営業利益がマイナス1185万円と大幅な赤字を計上した。落ち込んだ売上が元のように回復することは難しいと判断。今後5年間は売上の伸びを抑制した事業計画書を作成した(図表5)。売上見込みはおおむね妥当な水準といえるだろう。
一方、売上が伸びない中で赤字決算を避けるため、計画1年目から役員報酬を200万円削減し、営業利益は黒字になるようにした。

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