営業店に必要な高齢のお客様対応ノウハウ
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【1】お客様が認知症になってしまう前に…営業店に求められる姿勢とトラブルの未然防止策

金融機関からすると、高齢のお客様は貯蓄意識が比較的高く、年金受給口座の利用もあることから、預金取引において優良顧客である傾向が高いです。

しかし、高齢者の身体上・精神上の衰退からくる障害のうち、特に「認知症」による判断能力の低下は、金融機関との取引においてトラブルが発生する原因となります。金融機関として避けられないこの問題にどう対応するかは、高齢のお客様との円滑な取引を検討するうえでポイントとなります。

すべての高齢のお客様について「判断能力に不安がある」というわけではありませんが、一般的には高齢になると身体的にも精神的にも衰えが出てきて、「判断能力に疑いがある人が増加する」ことは避けられないことです。したがって、高齢のお客様と取引する際は、慎重に「判断能力の有無」を確認するよう心掛けるべきです。

①判断能力の見極め