最近「クラウドファンディング」という言葉を、インターネット上で良く目にするようになったのではないでしょうか。「インターネットを介してお金を集める何か?」という程度で理解している人が多いのかもしれません。クラウドファンディングの基本と、そのなかでも次世代ファイナンスとして注目される「投資型クラウドファンディング」をご紹介します。

投資型クラウドファンディングの仕組み

不動産投資
(画像=drobot-dean/stock.adobe.com)

クラウドファンディングは大きく分けると、「寄付型」「購入型」「投資型」の3つに分類されます。その中から、「投資型クラウドファンディング」の仕組みを中心に解説していきましょう。

クラウドファンディング
(画像=THE Roots編集部)

寄付型クラウドファンディング

寄付型クラウドファンディングは、文字どおり寄付を行うものになります。社会的意義はたいへん高いものになりますが、金銭的なリターンは発生しません。

購入型クラウドファンディング

購入型クラウドファンディングとは、特定のプロジェクトに出資するイメージです。魅力ある新商品開発資金などです。その商品を優先的に購入できる権利などがあげられます。ファン限定の特別サービスを受ける権利などもあり、金銭的なリターンは発生しません。

寄付型および購入型は、金銭的なリターンが発生しないという特徴があります。今回は、資産運用の視点から投資型クラウドファンディングを解説するため、両者の詳細な解説は省略させていただきます。

投資型クラウドファンディング

投資型クラウドファンディングは、さらに「貸付型」「ファンド型」「株式型」の3つに分類されます。

・貸付型クラウドファンディング
貸付型クラウドファンディングは、投資型クラウドファンディングのなかで最も主流となるタイプです。エネルギー開発、海外事業、中小企業、ベンチャー企業などに資金を貸し付けるのが、貸付型クラウドファンディングです。

貸付型では、資金の出し手は「融資者」です。そのため、配当としての分配ではなく、事業の成果にかかわらず当初に定められた金利を受け取ることになります。投資対象としての手堅さが人気となっています。

貸付型は、その運営業者が匿名組合を組成し、貸付先企業と金銭消費貸借契約を締結します。一般的には3%~10%ほどの利回りが見込めるようです。1万円程度の小口資金からの投資も可能となっています。

もっとも、貸付先が焦げ付く可能性はありますので、その事業内容や担保の有無などは確認するべきでしょう。しかし、貸付先の財務状況や詳細な事業計画などはオープンにされていません。また、運営業者の破綻により投資金額が戻らない可能性もあることから、運営業者の選定が重要となってきます。

・ファンド型クラウドファンディング
ファンド型クラウドファンディングとは、特定の事業(プロジェクト)のために、ネットを介して小口資金を募るもので、飲食店の開業資金や運営資金、新商品の開発資金などです。

ファンド型のリターンは、主に分配金となります。その利回りは事業の成果によります。一般的には売上高に比例して分配金が決まることが多くなっており、事業が大成功した場合、リターンは大きくなります。反対に失敗に終わってしまった場合は元本割れの可能性もあります。

ファンド型では、分配金以外にも商品やサービスで受け取れるものも多くあります。出資額も1万円程度から出資可能なものもあり、投資額と同等の価値のあるものもあり、利回りだけでは計れません。

・株式型クラウドファンディング
株式型クラウドファンディングは、将来IPOやM&Aの対象となることを目的として、株式型クラウドファンディングの運営業者を通じて、非上場(株式未公開)企業の株式を購入します。貸付型やファンド型の多くは、事業(プロジェクト)を絞って投資するのに対し、株式型では企業そのものに投資するスタイルです。いわゆる株主となるのです。

株式型ではIPOやM&Aを狙って投資するものであり、それが実現すれば大きな利益を得られることから、その分リスクも高いといわざるを得ません。設立間もない企業に投資するわけですから、倒産の可能性も十分あり得ます。倒産した場合、もちろん投資金額は戻ってきません。最もハイリスク・ハイリターンな型といえるでしょう。

運営業者の特徴

株式の購入と同じように、投資型クラウドファンディングに投資するためには、クラウドファンディング運営業者に口座を開設する必要があります。その運営業者の特徴などを見ていきます。

運営業者により、それぞれ取り扱うプロジェクトが異なります。利回りを重視しているのか、信頼性に重きを置いているのかなど、自身の投資スタイルに合う業者選びが大切です。

運営業者を選ぶポイント

・実績
①成立総額
成立総額とは、これまでに成立したプロジェクトで集められた資金の総額です。

②会員数
口座を開設した会員の数です。

③プロジェクト数
プロジェクトが多い業者は信頼性も高く、投資の選択肢が多くなります。

④延滞・貸し倒れの数
延滞や貸し倒れなどについて公開している業者を選ぶようにしましょう。

投資型クラウドファンディングは歴史の浅い投資商品なので、これまでにも行政処分を受けた業者も存在します。業者選定には注意が必要です。

・最低投資額と利回り
業者を選定する際、最低投資額と利回りも確認しておきたいところです。最低投資額は低いところで1万円程度から、高いところでは10万円以上に設定されています。最初のうちは数万円程度で様子を見るのがよいでしょう。

利回りを重視する場合、投資型クラウドファンディングでは10%以上のプロジェクトもあります。ですが、「信頼性」も重要です。実績をじっくり確認し、業者を選定するのが望ましいと考えられます。

プロジェクト選定のポイント

投資型クラウドファンディングのプロジェクト選定では、その投資対象となる、企業やその事業を見極める必要があります。また、投資型のなかでもその種類によって、見極めのポイントは異なります。

貸付型ファンド型株式型
・運営業者が公開している、プロジェクトに関する情報をしっかり確認すること

・担保や保証の有無を確認すること

・運営業者の信用力などを確認すること
・出資するプロジェクトの成功の可能性を重視する

・会計期間は半年から5年程度なので、短期的に成功するかどうかを判断する必要がある
・将来性を重視する(上場やM&A時のリターンが大きいため)

・経営者のビジョンを確認する(事業内容や理念など)

初心者におすすめ“貸付型クラウドファンディング”

投資型クラウドファンディングについて基本的なところを解説してきましたが、初心者におすすめするのは“貸付型クラウドファンディング”です。

貸付型クラウドファンディングは元本が保証されたものではありませんが、1万円程度の出資から様々なプロジェクトや企業に投資することができ、比較的高い利回りも期待できます。だからといって1つのプロジェクトに集中して投資するのはやはり危険です。

運営業者についてもしかり、すべて同じ窓口の運営業者ではリスクを負うことになります。プロジェクトも運営業者も分散して投資することが基本です。少額分散投資を基本として、貸付型クラウドファンディングに挑戦してみてはいかがでしょうか。

投資は余裕資金(当面使う予定のないお金)で行うことが前提ですが、クラウドファンディングは新しい投資スタイルです。最初のうちは、より大事をとって同じ余裕資金でも「使用目的が決まっていないお金」=「自由に使えるお金」で行うのが理想的と言えるでしょう。

(提供:THE Roots

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