仕組み
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バンクビジネス
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事業者の見方・融資判断に関してまず押さえたいポイントをQ&A形式で解説します。

Q1. 「事業者の定性・定量の両面を見ろ」とはどういうこと?

【A】 定量面である財務内容と、定性面である経営者の資質などをバランスよく見ることでより実態が把握でき、正確な融資判断ができる

定量評価とは、決算書をもとに財務分析(損益分岐点分析や、売上高経常利益率、債務償還年数など)・キャッシュフロー分析を行い、収益性・安全性・成長性・返済能力などを見るもので、企業の成績を目に見える数値化した評価のことをいいます。

一方、定性評価とは、経営者の状況や、事業内容、製品・商品、業界動向、業種特性・商慣習、取引先事業者・商流、沿革・企業理念・経営者のビジョンなど、企業の潜在的な価値を中心とした企業を取り巻く「数値化できない評価」です。

企業の経営資源は、ヒト・モノ・カネ・情報といわれますが、定量評価はカネに関するもの、定性評価がヒト・モノ・情報に関するものとなります。

両方をバランスよく見て融資判断を行うことが重要