旅行やアウトドアなどの趣味を心置きなく楽しめるのは、健康だからです。病気になってしまったら、これまでと同じように趣味を楽しむことはできません。充実した人生を送りたいと望むなら、30~40代のうちから健康意識を高め、健康への投資を行うことが重要です。この記事では、健康と趣味の関係を考察し、30~40代のうちから健康に投資すべき理由を解説します。

「健康」だからこそ楽しめる趣味

健康投資の意義
(画像=PIXTA)

休日に大切な友人や恋人、家族と一緒に、もしくは一人で、趣味を満喫する――。そんな日々は、実はそれほど当たり前というわけではありません。続いて紹介するような趣味は、心身ともに「健康」だからこそ最大限に楽しめるものです。

●旅行:持病があると不自由さも

旅行を満喫できるのは、健康であればこそです。持病がある場合、体調への不安から、海外や遠くの地域に行くのが難しくなったり、観光できる場所や体験できるアクティビティに制限が出たりします。

●アウトドア:体力だけでなく集中力も求められる

キャンプや釣り、登山といったアウトドアも、健康でなければ思いきり楽しめないでしょう。アウトドアには体力が必要ですし、自然の中では万が一体調が急変したとしてもすぐに病院に行けるとは限りません。天候などの外的な変化のなか、冷静に的確な行動をとり続けることも求められ、集中力やストレス耐性が必要となります。これも健康であることが大きな要因となりそうです。

●スポーツ:観るのみならず、することで楽しさが大きく変わる

どんなスポーツでも、体を動かすには健康が大切です。せっかく夢中になれるスポーツがあっても、病気のために見学や観戦が中心になってしまうと、寂しいですよね。スポーツを生涯に渡って長く楽しむためにも、健康維持に気を配りましょう。

また、趣味としてスポーツを続けることは、健康維持に役立つという側面もあります。

もし病があったとしたら……旅行を楽しめないこれだけの理由

持病があっても、旅行に行くことはできます。しかし、健康な方と比べると、体調への配慮が必要だったり、行ける場所やできる体験が限定されたりする可能性が高いのも現実です。

ここでは、40代から急増するとされる糖尿病の持病があるケースから考えてみます。糖尿病の持病のある方が海外旅行に行く場合、どんな事前準備や持ち物、配慮すべきことがあるのでしょうか。以下に列記しますが、その負担の大きさにきっと驚くことでしょう。

▽糖尿病の持病のある場合の海外旅行における必要事項

<事前準備>
・必要があれば、旅行会社に持病について知らせる。
・旅先の医療事情や医療機関について情報収集をする。
・体調を崩した時、すぐに医療機関にかかれないような観光場所は旅行計画から外す。
・(海外の場合)海外旅行保険に入る時、持病について伝える。クレジットカード保険の時も、事前に申告する。
・感染症を起こさないよう、必要に応じて予防接種をする。

<持ち物>
・糖尿病患者用IDカード
・糖尿病の薬
・食事が遅れた時用の補食
・低血糖対策のブドウ糖など
・糖尿病治療薬セットの機内持ち込み証明書

<飛行機に乗る時>
・航空会社への連絡、糖尿病食の手配。
・注射薬などの機内持ち込み。
・セキュリティチェックでの説明。

<旅行中>
・(海外の場合)時差による薬の調節。
・食事量、運動量などに応じた血糖値の管理。
・体調を崩したら速やかに現地の医療機関を受診する。

今回は糖尿病を例にしましたが、慢性疾患がある場合、旅行の手配や下準備に大きな手間がかかります。旅行中も体調に気を配り、体への負担を考慮して行動を制限しなければなりません。このように、慢性疾患を患うことで、健康な時ほど自由に旅行を楽しめなくなる可能性があります。

30~40代こそ健康に注目し、投資をすべき

30~40代のうちは、「自分はまだ若いから大丈夫」と思ってしまいがちです。しかし、実は30~40代こそ健康に注目しなければなりません。

厚生労働省の「厚生労働白書(2014年)」によると、30~40代は「ストレスがたまる・精神的に疲れる」「体力が衰えてきた」「肥満が気になる」といった健康に関する不安を抱えています。

特にストレスの蓄積は、風邪などの感染症にかかりやすくなるだけでなく、心臓病など深刻な病気の発症や進行にも影響を与えることが指摘されており、甘くみることはできません。

また、厚生労働省の「人口動態統計月報年計(2019年)」によると、30~40代の死因の上位には「自殺」「不慮の事故」と並んで、「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳血管疾患」が挙がっています。

30~40代にとっても病気は決して他人ごとではなく、がんや心臓病、脳出血といった疾患を発症するリスクは十分にあるということです。心臓病や脳の病気を発症すれば、突然死が起こる可能性もあります。

病気の発症を予防するためにも、日ごろから趣味を楽しみ、ストレスとうまく付き合っていくことが重要です。そして趣味を長く楽しむには、ささいな不調も放置せず、健診などの健康投資を積極的に行いましょう。

趣味を満喫し、充実した人生を送るための健康投資

今現在、健康で趣味を楽しめている30~40代の方は、今後も変わらず趣味を楽しむためにも、適切に健康投資を行うことが大切です。

まず考えたい健康投資の方法は、定期的な健康診断です。健康維持のためといっても、体の状態を把握しないままやみくもに運動をしたり、サプリメントを飲んでみたりするのは非効率的です。

まずは健康診断で現在の体の状態をしっかりとチェックし、自分に合った方法でアプローチしましょう。30~40代のうちから健康投資を始めることで、充実した人生を送れるでしょう。

健康への投資は、さながら金融資産ポートフォリオに保険的な資産を組み込むようなものです。得られる長期的な健康の維持は、趣味を長く続けられことにつながり、享受できる喜びや感動の総量が増えることを考えると、保険的なリターンのみならず、資産全体を大きく増やすレバレッジにもなると考えることができます。投資余力の大きい30代、40代から意識を変えて、健康投資に取り組んでみてはいかがでしょうか。