職場
(画像=PIXTA)

Q 取引先で事業承継があり先代社長(会長)の長男が新社長になったのですが、先代は新社長の取組みに不満ばかり…。新社長も私が会長と話をすることを良く思っていません。どうすればよいですか?

これはまさに、絵に描いたような事業承継のトラブル事例だ。

創業者である先代社長は技術者あがりで昔かたぎの人物。一方の新社長は、MBAを取得し、外の会社で経験を積んでから、父親の会社に入り次期経営者として勉強してきた――これまでの経験が違うのだから、当然考え方も異なる。

先代には「事業を起ち上げて会社を育てた」自負がある。「成功体験」とこれまで培った「勝利の方程式」があるわけだ。しかしその方程式は、その時代だからこそ通用したものである。新社長は、今の時代に合った勝利の方程式を作っていく必要があるわけだ。

先代は、新社長が進める新しい取組み(成果主義を踏まえた人事制度やテレワークの推進等)について理解できないのだろう。その不満を担当者にぶつけている。

一方で新社長は、先代が自分の取組みを不満に思っていることが気に入らない。そのため、担当者には先代と話をしてほしくないのだ。

担当者はいま、二人の板挟みになっている状態であり、双方から信頼されなくなることを恐れている。しかし、このまま双方の顔色をうかがっているだけでは、取引先にとって必要な支援も行えないだろう。

第一に取り組むべきは新社長との信頼関係構築