ビジネスにおいては第一印象が重要です。第一印象を高めるために大切なのが「見た目」であることは誰もが認めるところでしょう。服装、清潔感……、そして歯並びもポイントです。しかし、日本人は歯並びの治療をしている人が少ないのが現状です。この記事では歯の矯正治療のメリットのほか、要する費用や時間についても説明していきます。

人の第一印象は0.5秒で決まる!?

歯並び改善
(画像=stock.adobe.com)

書籍『人は見た目が9割』が100万部超のベストセラーとなったように、近年、見た目の重要さにあらためて注目が集まっています。

アメリカの心理学者ジョン・マナー氏は、人が相手を魅力的か判断するのには0.5秒しかかからない、という研究結果を発表しています。つまり、話す間もなく見た目で第一印象が決まってしまうということが、あらためて浮き彫りになったと言えます。

どんなにその人自身が魅力的であっても、スキルに溢れていたとしても、入り口となる第一印象でつまずいてしまっては、ビジネスでも恋愛においてもその先に進みにくくなります。これは非常にもったいないことだとえいます。

また、テキサス大学オースティン校のハマーメッシュ・ダニエル教授は、その著書「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」において、人の見た目と収入の関係についての研究結果を発表しています。これによれば、人の見た目の違いよる生涯年収の違いは2,700万円にも及ぶ、と指摘しています。

歯並びの治療経験がある日本人は極端に少ない

では「見た目」とは具体的に何を示すでしょうか。服装や清潔感のほか、歯並びも含まれます。しっかりと口腔ケアをしていて口臭がしなくても、歯並びが良くないと相手にあまり良い印象を持たれにくくなります。

矯正歯科治療を手掛けているアライン・テクノロジー・ジャパンが過去に実施した調査では、「歯並びは笑顔の印象を左右する」と答えた日本人が実に85.0%に上っています。

一方でこの調査結果からは、矯正治療をしている日本人はアメリカ人や中国人に比べて少ないこともわかっています。歯並びが悪い人の治療率はアメリカでは50.0%ですが、中国は23.8%、そして日本はわずか21.3%にとどまっています。

歯並びについて歯科医へ相談した経験がある人も、中国は74.5%、アメリカは67.5%なのに対し、日本はその半分以下の23.5%程度です。つまり日本人も歯並びの重要性はわかっているものの、なかなか歯科矯正には踏み出せていないということになります。

歯科矯正に踏み出す人が少ない理由

第一印象を良くすることに効果がある歯科矯正ですが、なぜ日本ではあまり歯科矯正に踏み出す人が少ないのでしょうか。

その理由としては、歯科矯正は一部治療を除き保険適用外になるため費用が高額になりがちであることや、矯正装置の見た目を嫌がる日本人が多いことなどが挙げられます。

アライン・テクノロジー・ジャパンの調査によれば、「装置をつけることに抵抗がある」と答えた日本人は72.0%に上っています。一方で「目立たない装置があれば治療したい」と回答した人も65.0%と多くなっています。

では歯科矯正にかかる費用は実際にはいくらくらいで、目立たない装置もあるのでしょうか。

矯正にかかる費用は?時間は?

歯科矯正にかかる費用はピンキリです。歯科矯正を始める年齢や治療方法などによって、費用が大きく異なってくるからです。大人の場合は平均的には50万~120万円程度と言われています。実際の支払いではローンを組めるケースも増えており、負担感は抑えられてきているといえます。

歯科矯正を始めてから終わるまでの期間は、一般的には2~3年ほどです。毎月1回を目安に通院しながら、矯正歯科医や歯科技工士などとともに歯並びを改善していく形となります。

矯正の治療方法の種類は?

歯科矯正の代表的な治療方法としては大きく分けて2つあります。「ブラケット矯正」と「マウスピース矯正」です。

ブラケット矯正

ブラケット矯正は、歯の表面に装着した装置にワイヤーを通して歯並びを整えていく方法です。これまで最もよく行われてきた矯正方法で、費用もほかの治療方法と比べて安めです。

笑ったときなどに装置が見えることを嫌がる人もいますが、透明の装置や歯の裏側につけることができる装置もあり、費用は高くなるものの、こうした方法であれば抵抗感は小さくなります。

マウスピース矯正

矯正方法の中では最も安い方法であると言えます。定期的に新たに作ったマウスピースに変え、歯並びを良くしていきます。マウスピークは透明で目立ちにくいことがメリットですが、中には食事や歯磨きのたびに装置を外すことを面倒だと感じる人もいます。

セラミック矯正

歯を動かす治療法ではありませんが、セラミックの被せ物を使って見た目の歯並びをよくする方法もあります。セラミック矯正では少し歯を削ってその上に被せ物を装着します。費用は1本10万~15万円程度で、治療が短時間で終わることも特徴です。

歯科矯正は決してコストパフォーマンスが悪い自己投資ではない

見た目を良くするための自己投資の中で、歯科矯正は多少お金がかかる部類に入るかもしれません。しかし0.5秒における第一印象にこだわり、その後のビジネスの成功の入り口が開けてくるのであれば、決してコストパフォーマンスが悪い自己投資ではありません。前述したように、生涯年収にも大きな差が出るのであれば、投資効果は大きいということもできるでしょう。

費用面から躊躇する人もいるかもしれませんが、歯科矯正が終わるまでにはやや期間がかかるため、できることなら早めに治療を開始したいものです。