新型コロナは「基礎疾患がある人や高齢者は重篤化しやすい」といわれています。この「基礎疾患」とは、どのような病気を指すのでしょうか。実は、意外に身近な病気や症状も基礎疾患に含まれています。

この記事では、基礎疾患の種類や特に注意すべき基礎疾患、予防するための具体的な方法を解説します。

最近よく聞く「基礎疾患」とは?

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(画像=PIXTA)

基礎疾患とは、さまざまな病気の原因になっている病気のことです。基礎疾患は、厚生労働省の定義 で次のように分類されています。

1.慢性呼吸器疾患
2.慢性心疾患(高血圧を除く)
3.慢性腎疾患
4.慢性肝疾患(慢性肝炎を除く)
5.神経疾患・神経筋疾患
6.血液疾患(鉄欠乏性貧血と、免疫抑制療法を受けていない特発性血小板減少性紫斑病・溶血性貧血を除く)
7.糖尿病
8.疾患や治療に伴う免疫抑制状態
8-1悪性腫瘍
8-2関節リウマチ・膠原病
8-3内分泌疾患(肥満含む)
8-4消化器疾患
8-5HIV感染症・その他の疾患や治療に伴う免疫抑制
9.小児科領域の慢性疾患

糖尿病はさまざまな病気を引き起こすため、基礎疾患の代表例ともいえます。他の基礎疾患については、分類名から病名をイメージしにくいですが、たとえば下記のような病気 が挙げられます。

・気管支喘息
・心臓弁膜症
・肝硬変
・パーキンソン病
・白血病

基礎疾患があると、インフルエンザなども重症化しやすい傾向があるため、ワクチンの優先接種の対象となります。

また、がんや膠原病、胃潰瘍やHIVの治療中という場合も、注意が必要です。薬は病気の症状を和らげるために使うものですが、副作用として免疫の働きを低下させてしまう薬があります。特にステロイド薬は、効果がはっきり感じられる反面、免疫力の低下を引き起こす可能性があります。 ただし、治療中の薬を自己判断でやめてしまうのは非常に危険なので、不安な時はかかりつけ医に相談しましょう。

新型コロナで基礎疾患に注目が集まっている理由

新型コロナは、症状が軽いケースと重いケースの落差が激しいといわれています。PCR検査では陽性が出たものの、症状が出ない無症状と呼ばれるケースもあります。一方で、肺炎症状がひどくなり重症化すると、人工呼吸器をつけなければなりません。最悪の場合、死に至ることもあるほど恐ろしい病気です。

新型コロナが重症化する要因としては、「高齢者」「基礎疾患を有する人」がよく挙げられます。そのため、基礎疾患に改めて注目が集まりつつあるのです。

新型コロナが重症化しやすい基礎疾患やリスク因子を解説

厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第2.2版」 によると、重症化につながりやすいリスク因子は下記の通りです。

<重症化のリスク因子>
・65歳以上の高齢者
・慢性呼吸器疾患
・慢性腎臓病
・糖尿病
・高血圧
・心血管疾患
・肥満(BMI30以上)

<重症化のリスク因子と断定できないが要注意な基礎疾患
・生物学的製剤の使用
・臓器移植後やその他の免疫不全
・HIV感染症
・喫煙歴
・妊婦
・悪性腫瘍

また、手引きでは次のようなデータも開示されています。

ICU入室例35例::基礎疾患あり17 例・なし5 例・情報なし/ 不明13 例

侵襲的換気を必要とした49 例:基礎疾患あり29 例(重複あり)
・糖尿病13 例
・高血圧12 例
・脂質異常症10 例
・心血管疾患5 例
・悪性新生物5 例
・なし4 例
・情報なし/ 不明16 例

ECMO を必要とした18 例:基礎疾患あり11 例(重複あり)
・高血圧5 例
・糖尿病4 例
・脂質異常症4 例
・心血管疾患2 例
・なし2 例
・情報なし/ 不明5 例

いずれにせよ、基礎疾患が新型コロナの重篤化を引き起こす可能性は高いといえるでしょう。

自覚症状がない「歯周病」に注意!新型コロナの感染リスクが上がる理由

一方で、意外な点として「歯周病」が新型コロナの感染リスクを上げる といわれています。歯周病とは、歯と歯茎の間にたまった歯垢や歯周病菌が歯茎にダメージを与え、進行すると骨が溶けて歯が抜けてしまうこともある恐ろしい病気です。

新型コロナのウイルスは、くしゃみや咳を吸い込むことで、体内に侵入します。体内にウイルスが入ったからといって、必ず感染するとは限りません。しかし歯周病の場合、喉を守る機能が弱まり、感染しやすくなるのです。

歯周病は「静かなる病気」と呼ばれることもあるほど、自覚症状がないケースが多く、気づかないうちに進行していることがあります。成人の約8割がかかっているというデータもあるので、注意が必要です。

5つの基礎疾患を予防するための具体的な方法

続いては、特に注意が必要な5つの基礎疾患を予防する具体的な方法を紹介します。

糖尿病の予防方法

糖尿病の原因は、「ストレス」「肥満」「運動不足」「暴飲暴食」といった生活習慣の乱れといわれています。そのため、適度な運動をするとともに、バランスのいい食生活を心がけることが大切です。

食事について、朝昼晩3食をきちんととるとともに、間食はできるだけ控えましょう。コンビニ弁当ではなく手作り弁当にすることや、コーヒーや紅茶に砂糖を入れないことも、カロリーを抑えることにつながります。

高血圧の予防方法

高血圧を予防するには、塩分を減らしてミネラルをとることが大切です。ミネラルには、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどがあります。野菜や果物、改装、ナッツ類、牛乳を意識して食べましょう。

減塩については、だしをしっかりとった味付けを意識し、少しずつ薄味に慣れていくことが大切です。

心血管疾患の予防方法

心血管疾患を予防するには、減塩を心掛け、動物性脂肪を減らしましょう。ベーコンやコンビーフなど、加工品には注意が必要です。肉よりも魚が望ましく、パンやごはんなどの炭水化物を減らし、ごぼうや大根など食物繊維が多く含まれたものを食べましょう。

日常的に軽い運動をするのもおすすめです。ジョギングや自転車、水中歩行などの有酸素運動なら、心臓に負担がかかりません。1回あたり30分程度でもいいので、継続して行うことが大切です。

慢性呼吸器疾患の予防方法

まず、喫煙をしないことが大切です。喫煙で傷ついた肺をもとに戻すことはできません。早く禁煙すればするほど、リスクを下げることができます。また、適度な運動は、慢性呼吸器疾患を防ぐことにつながるといわれています。

歯周病の予防方法

歯周病を予防するには、正しい歯磨き習慣を身につけるとともに、バランスのとれた食事をとることが大切です。規則正しい生活にし、十分な睡眠をとることも歯周病の予防につながります。

また、アルコールやたばこも歯周病リスクを上げることにつながります。お酒はほどほどにし、禁煙を心掛けましょう。

基礎疾患を予防するため、健診を活用する

基礎疾患を予防するには、健康的な食生活や適度な運動、規則正しい生活を送ることが大切です。しかし、それだけですべての基礎疾患を完全に予防できるわけではありません。いくら予防を心掛けても、自分では自分の身体の状態を正確に知ることはできないからです。

身体の状態を把握し適切な予防法を取り入れるためには、健康診断(健診)によって定期的に検査を受けることが重要です。専門家のアドバイスを受けることで、自分に合った方法で健康増進に努めることができるでしょう。

KRD Nihombashi では、歯・目・血にフォーカスした健診を実施しています。特に歯と目に関しては、先端技術の検査機器を用いて必要な項目を一挙に検査できます。

最近の研究では、歯周病は新型コロナの感染リスクを上げることはもちろんですが、心血管疾患をはじめさまざまな全身疾患の発症を引き起こすことがわかってきました。口腔内を適切に管理することが、さまざまな疾患を予防することにつながるのです。

また、健康管理で重要なのは継続です。健診を受けて一週間ほどは食生活や生活リズムに気を配って過ごしたとしても、その後もとの生活に戻ってしまっては、意味がありません。

KRD Nihombashi では健康診断のデータをすべてクラウド化し、いつでも見返せるようにしています。問診データ、健診データともに時系列で管理されるため、自分自身の身体の状態がどのように変化したか、詳しく知ることができます。

このように健診を効果的に活用することで、基礎疾患を予防し、ウイルスに負けない身体を作ることが大切です。

健診はコストパフォーマンスのいい自己投資

健保連の調査によると、健診で「リスクあり」と判定された人の医療費は、「リスクなし」と判定された人に比べて、約2倍高くなることがわかりました。 定期的に健診を受けて自分自身の体調をきちんと管理しておくことは、将来の医療費を削減することにつながります。

厚生労働省の統計によると、生涯でかかる医療費の平均は約2,500万円 ともいわれています。健康でいることは、資産形成においても重要な意味を持つのです。

また、両親の基礎疾患を防ぐことで、介護費用を削減できる可能性があります。

生命保険文化センターの調査 によると、介護にかかる平均期間は4年7ヵ月、一時的な費用の平均は69万円、月額でかかる介護費用の平均は7.8万円です。つまり、平均すると両親1人あたり約498万円もの介護費用がかかるのです。2人分とすると約996万円です。

介護費用を抑えることは、家計管理において大きな意味を持つといえるでしょう。

最近では、父の日・母の日や還暦のタイミング、誕生日などに、健診をプレゼントすることが流行しています。健康で長生きしてほしいという気持ちを伝えるため、健診のプレゼントを検討してみるといいかもしれません。

投資というと株式投資やFXなどを思い浮かべがちですが、実は自分の身体への投資が何より大切です。健診という形で身体に投資すれば、健康でいられることはもちろんのこと、将来の医療費や介護費用を削減することにもつながり、金銭的にも大きなメリットがあるでしょう。

※KRD Nihombashiは健康保険の使用ができない、自由診療の健診施設です。 健診は、スタンダード、ライト、「歯・目・血」、プレミアム、レディースの各コースをご用意しており、 料金はスタンダードAコースで13万7500円、Bコースで12万1000円、プレミアムでは男性コース22万円、 女性コースは24万8000円となっています。各コースともに、70項目以上の検査項目を実施し、 受診者さまの健康管理をサポートいたします。料金の詳しくは以下をご確認ください。
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