冬は空気の乾燥によって、肌トラブルや風邪、脱水症状などさまざまな影響が表れます。この記事では、乾燥がもたらすトラブルと乾燥対策の方法をまとめました。

健康トラブルは、仕事のパフォーマンス低下につながることもあります。しっかり対策し、仕事への影響を食い止めるとともに、快適に冬を過ごしましょう。

これから必要になる乾燥対策

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(画像=PIXTA)

空気にふくまれる水分量は、温度が低いほど少なくなります。そのため、夏は湿度が上がって蒸し暑くなり、冬は湿度が下がって乾燥してしまいます。また、冬は気圧の関係で、冷たい空気のかたまりが西から東へ移動します。山をはさんで北西側で大雪が降る影響で、南東側は特に空気が乾燥しがちになります。

また、寒いとエアコンをつけて部屋の温度をあげますが、エアコンも乾燥を引き起こします。特にエアコンの風が直接あたると、肌や粘膜が乾燥しトラブルの元になります。このような事情で、寒い時期は特に乾燥への対策を意識する必要があるのです。

乾燥が引き起こすトラブル

「冬は体調を崩さないよう注意」と漠然と思っていても、乾燥が引き起こす健康リスクについて、くわしく知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは乾燥が引き起こす主なトラブルを紹介します。

●肌トラブル

乾燥した空気に触れ続けると、肌の水分が失われ、乾燥肌になります。

乾燥肌を「たかが乾燥」と軽視するのは危険です。肌がカサカサになる、かゆみが生じるといった症状のほか、あかぎれが生じたり、赤みが出たり、水ぶくれ状の湿疹が表れることもあります。

顔に症状が出ると、自信が持てなくなり、人と目を合わせられなくなったりうまくコミュニケーションをとれなくなったり、社会的な影響が出る場合もあります。そうなれば、仕事のパフォーマンスに影響する可能性も否定できません。

●風邪

風邪も乾燥した時期に感染者が増える傾向があります。風邪は恐ろしい病気ではありませんが、症状が出ると仕事を休まざるを得なくなることが多いので、しっかり対策しておきたいトラブルの1つです。

また、風邪の種類によっては、熱が下がっても咳だけが出続けることもあります。コロナ禍の現状では、咳が出ている間はなかなか自分も周囲も仕事に集中できないでしょう。

●脱水症状

脱水症状というと夏のイメージがありますが、実は冬も脱水症状になるリスクがあります。

脱水症状になると、立ちくらみや微熱、食欲低下、倦怠感といった症状が出ます。悪化すると、血圧低下や頻脈、意識障害といった深刻な症状が出るケースもあります。少しでも不調を感じたら脱水症状を疑いましょう。また、脱水症状にならないよう水分補給をして予防することも大切です。

乾燥が身体にトラブルを起こすメカニズム

続いて、乾燥がトラブルを引き起こすメカニズムを簡単に解説します。

●肌トラブル

冬の乾燥した空気に触れると、皮膚の外側の角層の水分と皮脂のバランスがくずれます。そうすると、肌を外界の雑菌や刺激から守る「バリア機能」が低下し、肌はさらに乾燥します。また、寒いと新陳代謝が悪くなり、結果的に乾燥が悪化します。

●風邪

風邪の原因となるウイルスは、低温で乾燥した季節に飛散量が増えます。そのため、冬はウイルスによる風邪が流行しやすい環境になります。

●脱水症状

空気が乾燥していると、いつの間にか皮膚や粘膜から水分が失われます。そのため、気づかぬうちに脱水症状になることがあります。また、汗をかかない冬は、夏に比べて小まめに水分をとることをおろそかにしがちです。結果的に、脱水症状のリスクも高まってしまうのです。

冬はしっかり乾燥対策をしよう

乾燥がトラブルを引き起こすメカニズムを理解したところで、最後に、トラブル別の対策方法をご紹介します。

●肌トラブル

肌トラブルを防ぐには、小まめな保湿を考えましょう。お風呂上がりや朝の洗顔後に化粧水やクリームを塗ると、肌の乾燥を防げる可能性があります。また、エアコンの風が直接あたらないよう、風量や風向きを調整しましょう。

シャンプーや洗顔料、キッチンの洗剤を低刺激なものに変えたり、ゴシゴシ洗わないよう注意したりするのも効果的です。刺激を少なくし、肌をいたわりましょう。どうしても乾燥がひどい時は、皮膚科を受診すると適切なアドバイスを受けられることがあります。

●風邪

風邪を防ぐには、室内の湿度を調整することが効果的です。加湿器を置いたり、洗濯物を室内干しにしたり、観葉植物を置いたりしましょう。定期的に換気を行うことも大切です。

また、手洗いやうがい、健康的な食習慣や睡眠時間を意識することも風邪予防につながります。

●脱水症状

脱水症状を防ぐには、冬も小まめな水分補給を心がけましょう。特に下痢や嘔吐といった症状が表れたあとは、脱水症状になりやすいので、意識して水分補給をしてください。下痢や嘔吐のあとはお茶を飲むのは身体によくないといわれており、塩と砂糖をまぜた経口補水液が最適です。

症状が出る前の予防が大切

さまざまな乾燥トラブルがあることを知り、日頃から予防しておけば、健康リスクを最小限に抑えられます。トラブルが起きてから対策しても、すぐに症状が改善しない場合もあります。すべての病気に共通することですが、症状が出てあわてるのではなく、症状が出る前から予防を心がけることで、結果的に心身にかかる負担を減らすことができるでしょう。