老後2,000万円問題や新型コロナウイルス感染症などをきっかけに、将来のお金に対して不安を感じる人が増え、資産運用が注目されています。しかし、何から始めれば良いのか分からない、どのような金融商品があるのか分からない、などの悩みを持つ初心者の人は多いことでしょう。

資産運用の初心者のために、資産運用の概要、おすすめの金融商品、心掛けたい4つのポイントを紹介します。

資産運用とは。リターンとリスクの関係性

長期×短期最強の組み合わせ投資
(画像=thithawat/stock.adobe.com)

資産運用とは、株式や不動産などに投資して資産を増やすことが目的です。ただし、運用にあたってはリターンとリスクについて慎重に考える必要があります。

リターンは資産運用から得られる利益のことですが、リスクとはリターンがマイナスに転じる場合も含めたリターンの振れ幅のことです。リターンが大きければリスクも大きく、リターンが小さければリスクも小さいという関係性があります。

どれだけのリターンを得たいのか、どれほどのリスクに耐えられるのかを考え、見極めるのが資産運用の肝になります。また、自分のゴールを定め、思い描いた資産が構築できるように計画を立てることが大切です。

資産運用の初心者におすすめの金融商品「投資信託」

資産運用の初心者におすすめの金融商品を2つ紹介します。「投資信託」と「債券」です。まずは投資信託について説明します。

投資信託とは、多くの投資家から集めた資金を、運用のプロであるファンドマネージャーが様々な資産に投資する金融商品のことです。その名の通り、運用者を信じて、投資資金を託します。投資信託の投資対象は株式、債券、不動産など多岐に渡り、投資信託にもたくさんの種類があります。

初心者に投資信託をおすすめする理由は、次の3点が挙げられます。

  1. 運用をプロに任せることができる
  2. 少額から購入できる
  3. 様々な資産・銘柄に投資できる

ひとつずつ説明していきます。

1. 運用をプロに任せることができる

ひとつめの「運用をプロに任せることができる」ということは、初心者にとって大きなメリットです。初心者はまず、資産運用にはどのような投資対象があるのか、そして、それらをどのように買えば良いのか、分からないことだらけでしょう。

例えば、日本株式への投資を考えても、日本に上場している銘柄は4,000近く存在します。そのなかで、初心者が有望な銘柄を取捨選択するのは、かなり難しいでしょう。

また、銘柄選定だけではなく、売買のタイミングもプロに任せることができます。金融市場は常に価格が動いています。どのタイミングで売買すべきか、初心者が判断するのは難しく、プロに任せるのが合理的でしょう。

2. 少額から購入できる

「少額から購入できる」がおすすめ理由の2つめです。場合によっては100円から始められるものもあります。潤沢な資金が手元にない人にとっては分かりやすいメリットですが、ある程度の資金があっても、初心者は少額から始めるのが良いでしょう。

金融市場はときとして大きな下落に見舞われます。そのときに初心者が大きな資金を投資していると、慌ててしまい、正しい判断ができない可能性があります。まずは無理がない少額から始めて、投資信託に(資産運用に)慣れる期間を作ると良いでしょう。

3. 様々な資産・銘柄に投資できる

「様々な資産・銘柄に投資できる」がおすすめ理由の3つめです。投資信託は、多くの投資家から資金を集めて、プロが運用する金融商品だと述べました。

例えば、ここに10万円の投資資金があるとします。これを自分だけで運用する場合、数百、数千銘柄に広く投資するのは、金銭的に難しいでしょう。しかし、投資信託という形式にて、10万円を10万人から集めると100億円になり、数百、数千銘柄に投資するのは容易になります。

数百、数千銘柄に投資すると「分散効果」が働きます。1銘柄だけに投資している場合、その銘柄の価格が大きく下落すると、大きく資産が目減りしてしまいます。一方で、数百、数千銘柄に投資していると、1銘柄の大幅な下落の影響を軽減することができます。

また、自己資金(上記例で言えば10万円)だけでは、金銭的に買えない(足りない)銘柄や資産も購入できるようになることも投資信託のメリットです。

投資信託の注意点

このようにメリットがたくさんある投資信託ですが、投資である以上、注意点もあります。まず、投資信託は元本保証ではありません。プロが運用するといっても、必ず利益が出るわけではありません。また売買手数料や保有コストがかかる点にも注意してください。

資産運用の初心者におすすめの金融商品「債券」

2つめのおすすめの金融商品は「債券」です。債券とは、国家・公共団体・銀行・会社等が、必要な資金を借り入れるため発行する有価証券です。

この債券も金融市場で売買されており、個人投資家も購入することができます。資産運用の初心者に債券をおすすめする最大の理由は、比較的リスクが低い投資であることが挙げられます。発行者が破綻等しない限り、満期時点の元本は保証されています。

個人向け国債

債券のひとつに分類される個人向け国債は、以下のような特徴を持っています。

・日本国(財務省)が発行している債券なので、破綻するリスクが低い
・1万円から購入可能
・年0.05%(税引前)の最低金利を保証

2021年1月時点のメガバンクの普通預金金利は年0.001%(税引前)ですので、個人向け国債の最低金利年0.05%(税引前)という数字は、相対的に高いことが分かります。

債券の注意点

個人向け国債は、リスクが限定的な分、投資信託に比べると期待できる利益が小さいです。債券のなかには、リターンが高いものもありますが、それらの債券は発行体の信用力が低かったり、特別な仕組みが組み込まれていたりする可能性が高く、購入前には注意が必要です。

資産運用の初心者が心掛けたい4つのポイント

資産運用は「どのように取り組むか」も大切です。ここでは、初心者が資産運用で心掛けておきたいポイントを紹介します。

ポイント①:少額から始める

資産運用は、少額から始めましょう。なぜなら損失を出したとしても、損失金額が小さく、取り返しやすいからです。まずは無理のない範囲で、投資に慣れることを意識してみてください。

ポイント②:NISAを活用する

NISAとは投資の非課税制度のことで、NISA口座を利用すれば投資から得られた利益が非課税となります。NISAを使わなければ、投資利益に対して約20%が課税されて利益が目減りします。NISAには大きく分けて「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。

一般NISAは、年間最大投資額120万円、期間は最長5年、合計600万円分までの非課税枠を使うことができます。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、毎年40万円が上限、20年間で最大800万円の枠を利用できます。

「一般NISA」と「つみたてNISA」の併用はできませんが、自身の投資スタイルに合わせて、NISAの利用を検討すると良いでしょう。

ポイント③:利回り目標を決める

資産運用では、利回り目標を決めましょう。目標がないと、利益ばかりを求めて無謀な投資をしかねません。そこで、利回り目標を定めるのにおすすめなのが「72の法則」です。

72の法則とは、72を利回り目標または目標年数で割ることで、資金が2倍になるために必要な利回り目標もしくは年数を求められる法則のことです。例えば、資産を10年で2倍にしたい場合の利回り目標は、次の計算で求められます。

72÷10=7.2%

72の法則は、目標を決めるのに便利なので利用してみてください。

ポイント④:長期・分散を心がける

資産運用は、長期投資と分散投資を心がけましょう。長期投資とは、購入した金融商品を長く保有することです。長期投資を心がける理由は、長期投資と短期投資に次のような違いがあるからです。

長期投資:多くの資産価格は、長期的には上昇することが多い
短期投資:資産価格の値動きが激しく、予測が難しい

例えば、アメリカの株価指数であるS&P500は、次の図のように1980年から2020年の40年間で緩やかに上昇を続けています。もちろん全ての資産が、長く保有すれば上昇していくわけではありませんが、このように長期投資は、最終的には利益を得やすいのです。

あおぞら銀行
(引用元:Google 市場概況 S&P500)

分散投資には「資産・銘柄の分散」や「地域の分散」のほか、投資する時間(時期)をずらす「時間の分散」という3つの視点があると言われています。分散投資は、リスクを小さくするための基本的な投資手法です。

この長期投資・分散投資を効率的に実践する方法として「積立投資」が挙げられます。積立投資とは、定期的(毎月など)に一定金額を少しずつ購入していく投資方法です。一定金額を購入していくので、資産価格が下落しているときはたくさん購入でき、上昇しているときは購入分が少なくなります。

積立投資によって、金融市場の状況に一喜一憂することがなくなり、「時間の分散」を実践することができます。様々な資産や地域に投資する投資信託を積立することによって、「資産・銘柄の分散」や「地域の分散」を享受することも可能です。前述の「つみたてNISA」を活用すれば、非課税メリットも得ることができます。

資産運用は思い立ったときにすぐ始めるのがおすすめ!

資産運用は、思い立ったときにすぐ始めるのがおすすめです。この記事で紹介した金融商品や投資手法であれば、少額から始めることができます。

まずは、少しでも投資の世界に足を踏み入れてみることが重要なのではないでしょうか。

記事内容は、資産運用の方法等に関する情報提供を目的として、委託先が作成したものであり、掲載内容は、作成時点における委託先における意見・見解が含まれるもので、個社・個別の商品・サービスを推奨・保証するものではありません。
文章は株式会社ZUUが責任を負います。
掲載時点以降に予告なく変更する場合があります。
情報の正確性、完全性、信頼性、適切性等に関し、あおぞら銀行は一切保証するものでありません。また、投資勧誘や特定銘柄の推奨を目的とするものではありません。掲載情報に基づき行ったお客さまの行為および結果等について、あおぞら銀行は一切の責任を負いません。
掲載画像はイメージです。
あおぞら銀行の商品サービスに関するお問い合わせを除き、掲載内容に関するお問い合わせはあおぞら銀行窓口・コールセンターではお受けできません。