株式投資に興味を持って「始めてみたい」と思っても、最初に何をどうすればいいかわからず止まってしまうという方も少なくありません。始めるなら、まずどんな手順でどんなことをすればいいのか、初心者が注意しておきたいポイントとあわせて解説します。

目次

  1. 株式投資を始めるならまず何から?
  2. 投資を始める前に。まずは適切な投資額を決めよう
  3. 株式投資を始める手順1:証券会社を選ぶ
    1. 株式投資には証券会社の口座が必要
    2. 口座開設するための証券会社を選ぶポイント
  4. 株式投資を始める手順2:証券会社で口座開設の手続きをする
    1. 口座開設手続きに必要なもの
    2. 口座開設手続きの方法
    3. NISA口座も開設するなら、さらにひと手間
  5. 株式投資を始める手順3:購入する株式を選ぶ
    1. どんな株に投資する?投資スタイルを決めよう
    2. 購入する株式を選ぶ方法
  6. 株式投資を始める手順4:株式を購入する手続きをする
    1. 株式の購入手続き方法
    2. 株式を購入後は?
  7. 投資初心者が知っておきたい株式投資の注意点
    1. 余裕資金で取り組む
    2. 一気に大金を投入しない
    3. 日々の運用結果に一喜一憂しない
    4. 情報を集めてよく考える
  8. まとめ:株式投資を始めるのは難しくない!初心者でも始められる

株式投資を始めるならまず何から?

株の投資は何から始めればいい?銘柄選びと投資額の決め方、そして初心者の注意点を解説
(画像=takasu/stock.adobe.com)

株の投資を始めるにはどうすればいいのか、その手順を整理しておきましょう。

▽株式投資を始める手順

手順1:証券会社を選ぶ
手順2:証券会社で口座開設の手続きをする
手順3:購入する株式を選ぶ
手順4:株式を購入する手続きをする
上記4つの手順をクリアすれば、晴れて株式投資家デビューとなります。ひとつひとつの手順についてこの後詳しく解説していきます。

投資を始める前に。まずは適切な投資額を決めよう

投資を本格的にスタートさせる前にやっておくといいことが1つあります。それは、家計を整理して投資に回せるお金がいくらあるか把握しておくことです。

投資額は目的によって異なります。勉強のために少額から始めるという場合もあれば、老後資金を作るためという方もいるでしょう。また、将来的に得たい利益がいくらかによっても投資に回せるお金は変わってきます。しかし、どのような目的であっても、しばらく使う予定のない「余裕資金」で取り組むのが基本です。もし投資がうまくいかずにお金が減ってしまったとしても、生活に困ることがない状態にしておきましょう。

そのためにまず必要なのが、自分の貯金額を正確に把握することです。そしてその貯金額を「日々の生活に使う用」「直近5年以内で使う用」「臨時の出費に備える用」、「その他(余裕資金=投資用)」に分類します。

さらに、家計の見直しや整理をして余裕資金(投資に回せる元手資金)を充分確保しておくと、より株式投資に取り組みやすい素地を作ることができます。ここまでしてはじめて「投資に毎月●万円を回せる」という投資額が自身のなかで明確になります。なお、元手をいくら用意できるかは、購入する銘柄選びにも影響します。

このように、投資額はしっかり検討して決めていきましょう。投資額を決められたら、いよいよ株式投資を始めていきます。

株式投資を始める手順1:証券会社を選ぶ

ではここからは、株の投資を始めるための具体的な手順について見ていきましょう。

株式投資には証券会社の口座が必要

株式投資をスタートするために、まず用意する必要があるのが証券会社の口座です。正確には「証券総合口座」といい、投資するための資金や投資した株式や投資信託などを管理するための口座です。

証券会社の口座は、どこで作っても同じというわけではありません。自分にあった証券会社を選ぶことが、株式投資をうまく進めるための第一歩になります。

口座開設するための証券会社を選ぶポイント

証券会社は多数ありますが、どのように選べばいいのでしょうか。主なポイントは次の3つです。

・ポイント1:手数料

株式投資では、株式を購入する時や売却する時に手数料がかかります。その手数料は証券会社ごとに違います。当然ですが、運用の成果が同じなら手数料を安く抑えたほうが、手元に残る利益が大きくなります。

一般的に、全国各地に店舗を構えていて対面で相談できるタイプの証券会社より、店舗がなくインターネットですべての手続きを済ませるタイプの証券会社(ネット証券)の方が、手数料が安い傾向があります。

ちなみに、証券会社の口座開設には手数料がかかりません。いくつかの証券会社で口座を用意して使い分けるということも可能です。

・ポイント2:使い勝手

同じ証券会社でも、使い勝手は人によって感じ方が違うところです。インターネットで手続きが完結するネット証券が便利だと思う人もいるでしょう。証券会社が提供するさまざまなツールを使って自分で分析したり発注をかけたりしたい人にも向いています。

詳しい人に相談しながら進めたいという方は、多少手数料が高くなったとしても直接質問できる相談窓口を設けている証券会社を選んだほうが安心できるかもしれません。できるだけ気軽にサクッと取り組みたいということであれば、最近増えてきているスマホ証券(スマホのみで手続きを完結できる証券会社)を選ぶという手もあります。

どのようなスタンスで株式投資に向き合いたいのか考え、それに合うような証券会社を選びましょう。普段使っている銀行との連携がスムーズな同グループの証券会社を選ぶ、貯めているポイントが使える証券会社を選ぶ、利用しやすい取引ツールやアプリがある証券会社を選ぶ、などの選び方もあります。

・ポイント3:取扱商品

もう1つ注目しておきたいのが、取扱商品です。証券会社によって選べる投資先や利用できるサービスに差があります。たとえば、日本株は扱っていても米国株など海外の株式はあまり扱っていないという証券会社もあります。

さらに、NISAなど投資に関する税制優遇制度に対応しているかどうか、単元未満株(通常より小さい単位で株式投資ができるサービス)やIPO(新規公開株式)の扱いがあるかなども証券会社によりさまざまです。株以外の投資にも興味がある人は、その他商品の取り扱いも事前にチェックしておくと、あとから口座を増やさなくて済みます。

自分がどのような投資をしたいのか、自分が選んだ証券会社でそれを実現できるのか考えて選びましょう。

株式投資を始める手順2:証券会社で口座開設の手続きをする

証券会社を選んだら、次はその証券会社の口座を開設するための手続きをします。

口座開設手続きに必要なもの

口座を開設するには、本人確認書類が必要です。また、法律でマイナンバーの提出が義務付けられています。そのため、手元に顔写真付きのマイナンバーカードがあると両方の要件を満たせるため手続きがスムーズになります。

マイナンバーカードがない場合は、マイナンバーの通知カード(顔写真がついていない緑色の紙)と運転免許証などを組み合わせて提出することで手続きが可能になります。どんな書類の組み合わせが有効か、証券会社のホームページで事前に確認して用意しておくとよいでしょう。

本人確認書類の提出は郵送でもできますが、スマホなどで写真を撮影してアップロードする方式の方が早く手続きを進められます。

口座開設手続きの方法

口座開設は、基本的にインターネットで申し込むことができます。証券会社によりますが、電話、郵送、店舗などの方法に対応しているところもあります。インターネットで申し込む場合、たとえば次のような手順になります。

  1. 証券会社のホームページで「口座開設」というボタンをクリック
  2. 住所や氏名など必要な情報を入力する
  3. 本人確認書類を送る
  4. 証券会社から口座が開設できたというお知らせが届く
  5. お知らせに書いてある ID などを入力してマイページにログインし、初期設定を済ませる

NISA口座も開設するなら、さらにひと手間

株の投資を考えるなら、NISAの利用も検討したいところです。NISAは投資の税制優遇制度で、利用すると投資で得た利益にかかる税金(通常約20%)が非課税になります。NISAを利用するには、通常の証券総合口座とは別に「NISA口座」を用意する必要があります。

NISA 口座は、通常の証券口座を開設する時に同時に開設できる証券会社が多いです。口座開設の申込画面で「NISA も一緒に開設する」といった項目がある場合が多いので、必要な場合は忘れずにチェックを入れておくようにしましょう。

株式投資を始める手順3:購入する株式を選ぶ

口座が用意できたら、次はいよいよ投資先を選ぶ作業に移ります。

どんな株に投資する?投資スタイルを決めよう

どんな株を選べばいいのか、それはその人の投資の目的や目標によって違います。たとえば「投資で得た利益で近いうちに会社をセミリタイアしたい」という人と、「株主優待で今より少しお得な生活ができたら嬉しい」と考えている人では、目指すリターンが違うため、投入する金額も取るべきリスクも、選ぶ銘柄も当然変わってくるでしょう。

どのような目的で、いつまでにいくらくらいお金を増やしたいのか、そのための元手資金はいくら用意できるのか考えてみましょう。ここを明確にしておくと、投資する銘柄を選ぶときにぶれずに済みます。

  • 株主優待を多くもらえるかを重視
  • これから成長しそうな中小企業を見つける
  • 安定した大企業で株価が比較的割安な銘柄を選ぶ
  • 自分がよく知っている会社や応援したい会社を選ぶ
  • 直近の値動きをもとに次に予想される動きを分析して選ぶ

このように、さまざまな投資スタイルや選択基準があります。まずは自分に合いそうな方法を1つ決めて取り組んでみましょう。

購入する株式を選ぶ方法

自分の投資スタイルに合う銘柄を選ぶには、会社四季報や新聞などで情報を仕入れ、気になる銘柄を見つけるのも1つです。街中を歩いているだけでも、最近の流行や業界の動向などが見えてきて投資に役立つこともあります。

投資先の選び方にはさまざまな方法があり、これという正解はありません。ただ、特に便利なのが証券会社のスクリーニングを使って絞り込む方法です。

スクリーニングは、証券会社が提供している、特定の条件を入力してあてはまる銘柄を検索できる機能のことです。売上高、時価総額、配当利回り、PER(株価収益率)、値上がり率などさまざまな基準で企業を検索して、順に表示させることができます。検索結果から直接その銘柄の購入手続きの画面に移動することもできます。

株式投資を始める手順4:株式を購入する手続きをする

投資したい銘柄が見つかったら、購入手続きをします。購入が済めば、その株を取得できたことになります。

株式の購入手続き方法

まずは、用意しておいた口座に投資用の資金を入金しておきましょう。銀行口座から振り込めます。ATMから現金を入金できる証券会社もあれば、特定の銀行と連携しておくと自動的にその残高を投資用資金として利用できる証券会社もあります。

ネット証券の口座を使う場合は、マイページにログインした状態で気になる銘柄を選択します。同画面上に「購入する」や「現物買」といったボタンがありますのでクリックします。数量や価格、NISA枠の利用有無などを選択できる画面が出てきますので、希望の条件を入力して「注文」ボタンを押せば手続き完了です。

証券会社によっては、専用の取引ツールやスマホのアプリ、電話などを通じて手続きできる場合もあります。

株式を購入後は?

株式投資は、株を購入しただけで終了するわけではありません。利益を出すためには、その後のほうがむしろ大切です。株価が上がることを期待して購入している場合は、適宜値動きをチェックするようにしましょう。安く購入して高く売れば、それだけ利益が出ます。

株を売るときも、買うときと同じように手続きできます。インターネットで手続きするなら、証券会社のマイページから自分が持っている銘柄の一覧を表示させ、「売却」や「売り」というボタンをクリックします。もちろん取引ツールやアプリでも手続き可能です。

投資初心者が知っておきたい株式投資の注意点

最後に、株式投資に初めてチャレンジする人が失敗しないための注意点について紹介します。

余裕資金で取り組む

投資はあくまで余裕資金で取り組むのが基本です。特に最初のうちは、なくなっても困らないくらい、ほとんど気にならないくらいの小さな金額から始めるのがおすすめです。

一気に大金を投入しない

失敗しにくい投資の王道的な方法が「分散投資」です。1つの銘柄に1度に大金を投入するよりも、いくつもの銘柄に複数のタイミングに分けて投入したほうがリスクを抑えられます。

日々の運用結果に一喜一憂しない

投資を始めたてのあいだは特に、値動きがどうしても気になります。しかし、それに一喜一憂してしまうと、値下がりしてきたときに慌てて売って損をしたり、周りにつられて高い値段で買ってしまうなどのミスに繋がりやすくなります。

日々刻々と変わる値動きを常にチェックして適切なタイミングで売却して利益を出すというのは、プロのトレーダーや専業のデイトレーダーのように常に画面を見ていられるような人でないとうまくいかないでしょう。短期的な利益を求めるのではなく、年単位など長期的な視点で取り組むことが投資を成功に導く鍵になります。

情報を集めてよく考える

株式投資では情報が非常に重要になります。奥が深い世界ですので、調べればたくさんの書籍や投資家ブログなどで情報を手に入れることができます。ただ、誰かがいっていることを鵜呑みにするのではなく、より深く調べたりデータを読み解いたりして自分の頭で考えて判断することが大切です。

最初から完璧に知識をつけた状態で投資に取り組むことはできません。実践を繰り返しながら、仕入れた知識や情報を反映させて、自分なりの株式投資で成功できるよう目指していきましょう。

まとめ:株式投資を始めるのは難しくない!初心者でも始められる

株式投資を始めるための手続きは、それほど難しいものではありません。基本さえ押さえておけば、大きな失敗を避けながら初心者でも株式投資を楽しむことができるでしょう。まずは自分の家計や投資の目的について考えてみたり、証券会社を調べてみたり、できるところから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

文・馬場愛梨

(提供:ANA Financial Journal

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