社会人になって一定の経験を積み、自分自身の適性も冷静に見極められる30代。キャリア構築において、特に重要な時期といえます。キャリア構築を考えるなら、健康リスクに目を向けておかなければなりません。

この記事では、特に血液検査からわかる健康リスクについて解説します。病気はキャリアに深刻な影響を及ぼします。30代からの適切な健康投資で、公私ともに充実した人生を送りましょう。

生活習慣病はキャリアも人生を崩壊させることもある

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生活習慣病というと、何を思い浮かべるでしょうか。「不健康」「肥満」「高血圧」などのイメージはあっても、命にかかわる病を引き起こすとは考えていない人も多いのではないでしょうか。

しかし、生活習慣病を軽く見るのは危険です。

たとえば、代表的な生活習慣病である糖尿病の国内患者数は約1,000万人。じつに日本人の12人に1人は糖尿病ということになります。この糖尿病で怖いのが合併症です。

合併症によって腎臓がうまく機能しなくなれば、週に3回は人工透析を受けなければなりません。そうなると、仕事でも私生活でも大きな制限が生まれます。透析患者の場合、助成制度はあるものの、年間数百万円の治療費の負担も発生します。

人工透析を始めると、10年生存率は約25%といわれており、4人に1人しか生存できません。このように、生活習慣病リスクを甘くみると、命を落とすことにもなりかねないのです。

生活習慣病は自覚症状なく進行します。手遅れになる前に、しっかりと対策を打ちましょう。

健康診断の血液検査で何がわかる?

会社の健康診断を受けても、体重など限られた項目だけをチェックし、そのほかはあまり読まないという人も多いのではないでしょうか。

しかし、自覚症状の少ない生活習慣病を考えるとき、会社で行う定期的な健康診断も、あなたの健康をチェックするうえで重要な指標となります。ここでは、健康診断で行う血液検査に注目し、どんなことがわかるのか、代表的な項目をピックアップして解説していきます。血液は、さまざまな健康リスクの発見につながる重要な要素です。自分の健康診断結果と見比べて、健康状態の把握に役立てましょう。なお、以下に紹介する各項目の基準値は、一般社団法人日本予防医学協会のデータをもとに記載しています。

●肝臓の状態をチェック:肝臓の状態と病気のリスクがわかる検査項目とは

まず、肝臓に関する代表的な検査項目を紹介します。

<AST(GOT)/ALT(GPT)>
肝臓に障がいが起きると、酵素が流れ出し、AST・ALTの値が高くなります。基準値の上限はASTが40、ALTが45です。

<γ-GTP>
タンパク質を分解する酵素で、肝臓の細胞に多く含まれています。肝炎や肝硬変など肝臓に障がいが起こると数値が高くなるほか、アルコールの影響でも高くなることがあります。また、男性75、女性45が基準値の上限なので、値が高すぎる時は注意してください。

<ALP>
肝臓や骨、胎盤等に含まれ、リン酸化合物を分解する酵素です。肝臓や骨の状態を把握するのに役立ちます。肝臓に疾患があると、高値になります。基準値は下限が110、上限が360です。

●心臓の状態をチェック:心臓の状態と病気のリスクがわかる検査項目とは

続いて、心臓病が気になるときにチェックしたい検査項目を紹介します。

<CK>
筋肉細胞に含まれる酵素「クレアチンキナーゼ」の値です。CKは脳、心臓、骨格筋に存在し、組織に障がいがあると値が高くなる傾向があります。もちろん値が高いからといって、必ずしも心臓に原因があるわけではありません。ただし、CKの中でも特に「CK-MB」が高いと、心筋梗塞など心臓の病気のリスクがあるといわれています。基準値である12U/Lを超える数値の際は注意が必要です。

●腎臓の状態をチェック:腎臓の状態と病気のリスクがわかる検査項目とはに

続いて、腎臓に関する代表的な検査項目を紹介します。

<クレアチニン>
腎臓でろ過され、尿として排出される物質で、腎機能のもっとも重要な指標といわれています。基準値の下限は男性0.61、女性0.47で、基準値の上限は男性1.04、女性0.79です。

<尿酸(UA)>
プリン体が壊れると尿酸ができることから、腎機能障害や痛風の診断に役立ちます。慢性的に尿酸の値が高いと、動脈硬化のリスクがあります。基準値の下限は男性3.7、女性2.5で、基準値の上限は男女とも7.0です。

<尿素窒素(BUN)>
タンパク質が分解された時にできる老廃物で、腎臓の機能が低下すると、尿素窒素の濃度が高くなります。基準値の下限は8、上限は22です。

●脂質をチェック:コレステロールと内臓脂肪は動脈硬化のリスクを高める

続いて、脂質にかかわる代表的な検査項目を紹介します。

<総コレステロール(T-cho)>
血液中に含まれる脂肪分の1つで、値が高いと動脈硬化の進行が早まり、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞が起こりやすくなります。基準値は下限が130、上限が219です。

<中性脂肪(TG)>
過剰に摂取したエネルギーは中性脂肪として体内に貯蔵されます。アルコールの過剰摂取や高カロリーな食生活によって値が高くなります。高いと動脈硬化のリスクが高まります。逆に値が低い場合、栄養障害が疑われます。基準値は下限が35、上限が149です。

●糖尿病のリスクをチェック:血糖値とヘモグロビンA1c(HbA1c)の検査の意味

最後に、糖尿病発見につながる検査項目を紹介します。

<血糖値>
血液中のブドウ糖の濃度のことで、空腹時に低くなり、食後に上昇します。測定した時期や前日の睡眠時間、ストレスの有無によって値が変わります。基準値は空腹時100mg/dl未満で、126mg/dl以上で糖尿病が強く疑われる、とされます。数値が高い場合、糖尿病やすい臓がんなどの病気が疑われますが、低いからといって必ずしも問題がないと言い切れるわけではありません。

<ヘモグロビンA1c(HbA1c)>
過去2ヵ月間の血糖の状態を把握する検査です。正常値は4.6~6.2%とされ、6.5%以上と値が高い場合、糖尿病のリスクがあるとされますが、状態を把握する期間が長い分正確な診断結果が得られないことがあります。値が低いからといって、糖尿病でないとは言い切れないので、注意しましょう。

KRD Nihombashiの精密な検査と動態管理

企業の健診の結果からも、身体の健康状態を読み取るさまざまなヒントが得られます。一方で、糖尿病など複雑な要因が絡み合う病気については、企業の健診だけでは正確に診断できないケースも多々あります。

この点で、自ら費用を負担して受診できる健康診断では、より精緻な検査を受けられ、健康状態をあらゆる角度から測定することができます。

たとえば、より詳細な健診を行うKRD Nihombashiでは、糖尿病リスクの発見のために「血糖値」「ヘモグロビンA1c」にくわえて、「1,5-AG」「グリコヘモグロビン」の検査を実施します。

<1.5-AG>
食後高血糖の傾向を測る検査です。「1,5-AG」によって、現在糖尿病かどうかだけでなく、将来の糖尿病リスクについても知ることができます。

<グリコヘモグロビン>
直近1ヵ月間の血糖の状態をより正確に把握できます。2ヵ月間の血糖の状態を把握する「ヘモグロビンA1c(HbA1c」と組み合わせて確認することで、糖尿病を発見できる可能性が高まります。

また、KRD Nihombashiでは血液にくわえ、眼と歯にもフォーカスをして、異変がないか確認します。糖尿病をはじめとした生活習慣病の兆候は、眼や歯に表れることがあるからです。血液・眼・歯の検査結果を組み合わせて診断することで、通常の企業健診では発見できない健康リスクに気づける可能性が高まります。

さらに、健康状態は長期間での値の推移を見守る必要もあります。このため、KRD Nihombashiでは「動態管理」を取り入れています。「動態管理」とは、時系列で身体の状態を把握し、予防のための行動改善までをサポートすることです。

人間の身体の状態は、時間の経過とともに変化します。その人特有の個性もあります。一時点の検査結果だけをみても、正確な診断はできません。KRD Nihombashiでは、年に2回の定期的な検査を実施し、パーソナルな身体の状態を把握します。それによって、かすかな病気の兆候も、発見できる可能性があります。

また、生活習慣病の予防に取り組みたいと思っても、継続できないと悩むビジネスパーソンは多いでしょう。しかし、予防のための取り組みをしたことで、検査結果の数字が変わるのを目の当たりにすれば、継続のモチベーションを維持できます。

人生100年時代に輝かしい人生を歩むために

人生100年時代といわれる今、どのように健康を維持し、QOLの高い生活を送るかが、充実した生涯を送るための重要なテーマとなっています。輝かしいキャリアを構築しようと思うなら、健康投資は欠かせません。

特に血液には、体の状態を教えてくれるヒントが詰まっています。健康診断の結果に関心を持つとともに、必要な健康投資を行い、生活習慣の改善へとつなげていきましょう。