執筆者: 新井智美
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カードローン,審査
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人生において急な出費が必要になる場面は往々にして発生するものです。その際、手持ちのお金がなかったら困りますよね。対策として身内や友人にお金を借りるという方法もありますが、今後の人間関係を良好に保ちたいと考えるなら、できれば身近な関係でのお金の貸し借りは避けたいものです。そんなときにお金を調達できる方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

目次

  1. 出費が重なりピンチのときに便利なのがカードローン
  2. カードローンとは?
    1. クレジットカードのキャッシングとの違いは?
    2. 知っておきたい総量規制
  3. カードローンのメリット・デメリット
  4. カードローンの申し込み方法
    1. 申し込み
    2. 書類提出・審査
    3. 審査回答通知
    4. カード受取
  5. 審査に通りやすい人、通りにくい人
    1. こんな人は審査に通りやすい
    2. こんな人は審査に通りにくい
  6. 借り入れは無理のない範囲で

出費が重なりピンチのときに便利なのがカードローン

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出費をともなうイベントというのは重なりやすいものです。とくに20代後半から30代前半は、友人や身内の結婚や出産などのイベントが発生しやすい時期でもあり、その際のご祝儀も額が大きいことから、重なるとかなりの出費になってしまいます。

そのような理由から、「近いうちにまとまったお金が必要になったけれど、今月のやり繰りが苦しく、すぐにお金を工面できない」という状況が発生する可能性は十分に考えられます。ただ、そんな場合であっても、できれば人に知られずにお金の工面をしたいものです。今回はそういった場合の手段の1つとして「カードローン」を取り上げたいと思います。

カードローンとは?

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カードローンとは、金融機関や消費者金融などが行っている個人向けの融資サービスの1つで、以下のような特徴があります。

  • 担保や保証人不要でお金を借りることができる
  • 設定されている限度額までであれば、何度も借りることができる
  • 資金の使途に制限がない

手持ちのお金がない場合の調達方法として、カードローン以外にクレジットカードのキャッシングを使う方法もあります。では、カードローンとクレジットカードのキャッシングにはどのような違いがあるのでしょうか。

クレジットカードのキャッシングとの違いは?

カードローンとクレジットカードのキャッシングでは、利用するカードや借入れの際に適用される金利のほか、限度額や返済方法について以下のような違いがあります。

カードローンクレジットカードのキャッシング
利用するカードカードローン専用カードクレジットカード
借入金利年率2.0~14.5%年率15.0~18.0%
借入限度額(※)10万~1,000万円10万~100万円
返済方法残高スライドリボルビング方式・翌月一括返済
・残高スライドリボルビング方式
返済手段・口座引き落とし
・インターネット
・提携ATM
口座引き落とし
無利息期間の有無カードによってはありなし
審査の有無ありクレジットカードに最初からキャッシング枠が付帯している場合はなし(付帯していない場合は申し込んで審査を受ける必要あり)
海外での利用不可可能
融資までの時間最短で翌日(銀行系カードローンの場合)キャッシング機能が付帯していない場合、キャッシング機能を申し込んでから1週間程度

※年収など利用者本人の属性によって異なります。
(複数の会社を参考に筆者が作成)

知っておきたい総量規制

ちなみにカードローンは銀行系のカードローンと消費者金融系のカードローンが存在します。この2つの違いは総量規制の適用を受けるかどうかです。総量規制とは、年収の3分の1を超える貸付けを禁止するもので、消費者金融系のカードローンがこれに当てはまります(なお、クレジットカードのキャッシングも総量規制の対象です)。

したがって、銀行系のカードローンであれば、年収の3分の1以上の借入れが基本的には可能です。ただし、利用者保護を目的で自主的な規制ラインが設けられているため、支払い能力を超える多額の借入れは難しいのが実際です。

カードローンのメリット・デメリット

メリットデメリット
限度額までであれば何度も利用できる何度も利用できるため使いすぎの実感がなくなる
借りたお金の資金使途が自由である借入金利が高い
返済手段が豊富なので時と場所を選ばずに返済しやすいほかのローンの審査に影響が出る可能性がある
毎月一定額を返済する方式のため、返済計画が立てやすい毎月一定額を返済する方式のため、借入額と返済額によっては返済が長期化する

カードローンのメリット、そしてデメリットは上表です。カードローンのメリットには、上に挙げたもの以外にも「借入限度額が大きい」ことや「審査期間が比較的早い」ことがあります。

カードローンの申し込み方法

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カードローンの申し込みの流れについては以下のとおりです。

申し込み

申し込み方法はインターネットや郵送、電話などが用意されています。取り扱う金融機関によって異なりますので、自分の使いやすい申し込み方法を利用しましょう。

書類提出・審査

カードローンの申し込みには審査があり、その審査のために必要な書類を提出します。具体的には以下のような書類が必要となります。

・本人確認資料
個人番号カード(マイナンバーカード)
運転免許証、各種健康保険証
日本国発行のパスポート
在留カード
住民基本台帳カードいずれかのコピー

金融機関によって、いずれか1つでいい場合と2つ必要な場合があります。申し込み時に確認しておきましょう。

・収入証明資料
源泉徴収票
住民税決定通知書
納税証明書その1・その2(個人事業者の方)
確定申告書第1表・第2表のいずれかのコピー

こちらも利用する金融機関やほかに借入れがある場合によっても異なりますので、金融機関からの指示に従って提出してください。

審査回答通知

審査結果について、申し込み時に指定した方法(メールもしくは電話)にて回答があります。

カード受取

審査に通過した場合は、ローンカードが郵送されます。金融機関によっては、本支店内にローン契約機が設置されていて、申し込みから受け取りまでローン契約機で行える場合があります。

審査に通りやすい人、通りにくい人

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カードローンの申込にあたっては、利用する金融機関の審査に通過する必要があります。審査基準については、それぞれの金融機関で異なり、審査に通らなかったとしてもその理由は教えてもらえないことがほとんどです。ただし、「審査に通りやすい人」「通りにくい人」の一般的な傾向がありますので、そちらを見ていきましょう。

こんな人は審査に通りやすい

まず重要視されるのが、「本人の属性」「信用情報」「他社からの借り入れ」です。安定した収入があることが、審査に通る条件の一つでもあることから、本人の属性として「信用性・安定性の高い企業に勤めている方」であれば、審査に通りやすいと言えます。
また、信用情報に傷がないことも審査に通過する条件の1つです。過去に延滞などの金融事故を起こしていなければ、審査に通りやすいと言えるでしょう。

さらに、申し込み時に他社の借入れがないことも、審査における高いポイントにつながります。ほかに借入れがあるということは、その返済に新たにカードローンの返済が加わるということになり、申し込み者にそれだけの返済能力があるかどうかをチェックされることになります。

カードローンを申し込む際には、できるだけ他社からの借入れをなくしておくことを心がけましょう。

こんな人は審査に通りにくい

簡潔にまとめると、審査に通りやすい人と逆のタイプが審査に通りにくいと言えます。金融機関は必ず申し込み者の信用情報について、信用情報機関に照会をかけます。その結果、過去に長期の滞納やそれによる強制解約、さらには個人再生や自己破産などの事故情報があることがわかった場合、審査に通ることは少ないと言えるでしょう。

また、他社からの借入れやフリーローンなどの利用がある場合は、審査に通りにくいとも言われています。このように複数社からお金を借りている状態の人を「多重債務者」と言いますが、金融庁は多重債務者を救済するように働きかけています。このような多重債務の状態である場合は、新たなカードローンの審査に通りにくいと言われています。

さらに、とにかくお金を借りたいからといって短期間に複数のカードローン会社に申し込む方もいますが、そのような行動は避けましょう。なぜなら、審査結果に関係なくカードローンに申し込んだという情報が信用情報機関に登録されるからです。

そして、審査照会の際に複数のカードローン会社に短期間に申し込んだことがわかると、金融機関は申し込み者に対して「かなりお金に困っている人なのではないか」という疑問を抱きます。それが審査において悪影響をおよぼし、審査に通りにくくなってしまうのです。

借り入れは無理のない範囲で

担保も保証人も不要で、審査時間も短いことから、急な出費の際に利用するには便利なカードローンですが、あくまでも借入れであることを忘れてはいけません。そして、借りたお金は必ず返す必要があります。

とくにカードローンは限度額までであれば何度でも利用でき、返済額も毎月一定であることから、気づいたときには返済が困難な状態になっているケースもあります。そのような状態に陥らないよう、利用状況については常に確認し、返済においてもできるのであれば追加返済などを行って完済までの期間を早めるようにしましょう。

カードローンは使い方によっては自身にとって便利で有益なものになります。注意すべき点をきちんと守って有意義に活用するようにしてください。

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新井 智美(あらい・ともみ)

トータルマネーコンサルタント CFP®、一級FP技能士(資産運用)、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員 個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間100件以上の執筆・監修業務を手掛けている。

(提供:UpU

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