老後資金づくりをいまどう提案するか?
(画像=PIXTA)
【2】住宅ローンがあるうちは、老後資金の準備より繰上返済を優先すべき?
借入金利や残債等を加味し、複数のシミュレーションを提示

住宅ローンの繰上返済を行うか、つみたてNISAやiDeCoを活用して老後資金の準備に充てるかの判断をする場合、ポイントになるのは住宅ローンの借入金利だろう。超低金利環境により、1%を下回る金利水準で借入を行っているケースも多い。お客様の投資経験にもよるところはあるが、低い金利水準であれば、住宅ローンの借入金利を上回る投資収益を得ることは難しくないと思われる。

さらにiDeCoの場合は掛金の所得控除を受けられるため、減税効果も大きい。若い人であれば20年以上にわたる長期投資が可能になるため、老後に向けた資産形成の手段として最優先で活用したい。ただし住宅ローン控除との兼ね合いで、所得控除のメリットを十分に享受できない可能性もある点には注意が必要になる。

残りの返済期間と借入残高も重要だ。残りの返済期間が長いほど繰上返済の効果が大きくなり、短ければ効果は小さくなる。また、借入残高が大きいほうが繰上返済の効果は大きく、少なければ効果は小さいことも覚えておきたい。

団体信用生命保険(以下、団信)に加入しているかも判断材料になる。加入していれば万一の際に残りのローン返済は免除されるため、あえて期間短縮型の繰上返済を行わないでおくという判断があってもいいだろう。

民間金融機関で住宅ローンを借りている場合は、団信が自動付帯されているため、加入の確認を行わなくてもよいが、フラット35の場合は団信の加入は任意であり、加入していないケースも多い。

繰上返済にこだわる方には視野を広げるアドバイスを