老後資金づくりをいまどう提案するか?
(画像=PIXTA)
【4】老後の生活資金になると不動産投資をすすめられたんだけど…
賃貸需要が減少見通しの今、不動産投資は非効率

老後資金を確保する目的として、不動産投資に関心を持つ方は少なくない。特に信用力が高い大企業の従業員などをターゲットにした営業活動が行われており、不動産ローンを組んでマンション投資を行う人が増えている。

ただ、その不動産投資がうまくいっていないケースも多い。筆者へ寄せられる相談で多いのは、「満室だったとしても利回り3%以下」といった悪条件でマンション投資を始めてしまったケースだ。

中には投資開始から収益がマイナスになってしまい、「このままでは年金の足しになるどころか、持ち出しが発生してしまう」と相談に来られた方もいる。

金融緩和の影響で不動産価格が高騰し、建築コストが上昇している。その一方で賃料は伸び悩んでいるため、不動産投資で収益を得るのは年々難しくなっているのが現状だ。

不動産投資にはいくつかのリスクが存在するが、家賃滞納リスクは保証会社の活用で対応できる。

修繕リスクは、信頼できる管理会社を見つけ、計画的に資金を準備するしかない。業者が甘い見積もりを行って不動産投資を促しているケースも多いため、専門的なアドバイザーの活用も視野に入れておくべきだろう。

次に金利変動リスクだが、不動産ローンは変動金利が多いものの、日本の財政状況や経済環境を考慮すれば、当面は金利が上昇する可能性は少ないと思われる。世界的なカネ余りの環境が続いているため、不動産価格の下落リスクも限定されるのではないだろうか。

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