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(画像=PIXTA)

Q 初めて資産運用に取り組むのだが、最初にどんなことから検討したらいい?

これまで、金融資産といえば定期預金があるくらいで、いわゆる投資とか資産運用には無縁でした。今回、初めて資産運用に取り組んでみたいと思っているのですが、はじめにどこから手を付けていいか分からず、戸惑っています。

資産運用を始めるにあたり、最初に考えるべきはどんなことですか。

A 資産運用を始めるには、細かな資産配分を考える前に、どの制度を利用するのかという資産の置き場(アセット・ロケーションといいます)をまず検討しましょう。

具体的には、現在いろいろな非課税制度が設けられていますから、それらの制度について理解し、その利用を検討していただくのがいいと思います。同じリターンであれば、非課税制度を活用して運用したほうが有利だからです。

また、ご自身の企業年金についても押さえておきましょう。

投資家(相談者)に有利な情報を正しく伝えることは、FPの重要な役割である。

資産運用を始めたいという相談者が、非課税で運用できる制度を利用できる立場であるなら、まずは使える非課税の枠を使っての運用を促すことである。

Aという商品に投資し、100の利益が出たとする。非課税運用であれば、まるまる100を得ることができる。課税の口座であれば、20・315%の税が差し引かれ、受け取りは79・685となるケースが多い。

相談者に有利な制度を紹介し、そこから資金を当てはめていくことが、有利な資産形成・資産運用に繋がる。これが、アセット・ロケーション(AssetLocation:資産の置き場)を決めるというステップである。

多くの皆さんは、アセット・ロケーションより、資産配分を意味するアセット・アロケーション(AssetAllocation)という言葉のほうが耳にする機会が多いかもしれない。

しかし、投資リテラシーが日本より進んでいると思われるアメリカの状況を見ても、配分を決める(アセット・アロケーション)よりも、非課税制度の活用や、資産の置き場所を考えるステップ(アセット・ロケーション)のほうが先に来る。

資産の置き場所という点では、取引する金融機関の選択もアセット・ロケーションの一つだ。

取引する金融機関によって、取引条件は異なる。例えば金融商品の品揃え、証券や投資信託などの売買時手数料水準、為替の両替手数料水準などだ。一般的には、投資したい商品の品揃えが多く、手数料水準が低いといった投資家ニーズに合致した金融機関が、選ばれる金融機関となるだろう。

最初にアセット・ロケーションをしっかりと考えることが資産運用の成功に繋がる。これは、日本であっても同じであろう。

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