
(画像=PIXTA)
Q 融資先に提出してもらうことがある「資金繰り表」とは何ですか。損益計算書とどんな点が違うのでしょうか。
A 資金繰り表とは、企業の現金預金の動きを表にしたものである。資金繰り表を見ると次のことが分かる。
①月末の現金預金残高
②月ごとの現金預金の収入・支出の動き(どの項目でいくらの収入・支出があったか)
資金繰り表でまず見るべきポイントは将来の現金預金残高だ。これがマイナスとなるのであれば、そのとき企業は資金が不足することになる。この場合、取引先などへ支払いができない事態が発生し、最悪、倒産ということにもなりかねない。
将来、現金預金残高がマイナスとなるなら、企業は何らかの対策をとる必要があるが、大半は金融機関から融資を受けて乗り切る。企業はこのような金融機関からの借入も予定に入れたうえで、資金繰り表を作るのが一般的だ。
金融機関は企業から提出された資金繰り表を見て、いつ融資が必要となるかを把握し、企業はどの金融機関から借りたいと考えているのか、そもそも融資は可能なのか――確認しておきたい。