大手を含む多数の企業が副業解禁に踏み切る中、コロナ禍で先行きの不安や収入減、テレワークの浸透、家時間の増加などを理由に、副業を始める人が増えている。

「パラレルキャリア」とも呼ばれる副業には、単に収入を増やすこと以外にもさまざまなメリットがある。また、副業の種類を厳選することで、効率よく収入を得ながら、自分の人生にプラス効果をもたらすことができる。

目次

  1. 大企業で副業が可能に
  2. なぜ副業がいいのか?
    1. 1. 新たなスキルや経験値を獲得し、視野が広がる
    2. 2. 人脈が広がる
    3. 3. 会社が倒産したときのリスク分散になる
    4. 4. ポスト年功序列時代へのリスクヘッジ
  3. おすすめの副業3選
    1. 1. 経験・知識・スキルを活かす「専門ビジネス」
    2. 2. 所有しているもの・時間で稼ぐ「シェアリングビジネス」
    3. 3. 資産で稼ぐ「投資」
  4. 副業したときは忘れずに確定申告を!
  5. 近い将来、大副業時代が到来?

大企業で副業が可能に

副業
(画像=takasu/stock.adobe.com)

2018年に厚生労働省が企業に副業の容認を推奨する「モデル就業規則改定」を発表して以来、働き方改革の一環として、大手から中小企業まで副業を推奨・容認する企業が増えている。

この傾向はコロナ禍でさらに加速し、就職情報サイト「マイナビ」が2020年7~8月に人事担当者1,910名に実施した調査では、49.6%の企業が「副業・兼業を容認」、57.0%の企業が「将来的に認める・拡充する予定」であることが明らかになった。これらの企業が副業・兼業を認めている理由は、社員の収入を補填するため(43.9%)、社員のモチベーションを上げるため(37.5%)、社員にスキルアップしてもらうため(33.8%)、優秀な人材の確保(28.0%)などだ。

現在はANA、アサヒビール、カゴメ、Yahoo!JAPAN、アクセンチュア、パナソニック、みずほ銀行など、産業を問わず多数の大手企業が次々と副業を解禁しており、今後もさらに増加すると予想されている。

なぜ副業がいいのか?

単にプラスの収入を作ること以外にも、副業には主に以下の4つのメリットがある。

1. 新たなスキルや経験値を獲得し、視野が広がる

本業とは異なる環境で仕事をすることで、多様なビジネスシーンで活かせる新しいスキルや経験値を培うことができる。通常のやり方が通用しない分、「こうすればもっとうまくいくのではないか?」など、考える力が向上する。それと同時に、業務内容から仕事の進め方まで新しい発見を通して視野が広がる。

また、本業ではチャレンジしにくいビジネスにも、副業ならばチャレンジしやすいはずだ。

2. 人脈が広がる

複数の業界に携わると必然的にコミュニケーションの幅が広がり、人脈も広がる。多様多種な人々との交流を通して知識や情報を交換したり、インスピレーションやサポート、アドバイスを受けたりと、キャリアを含む自分の人生にプラスの影響がもたらされる。

また、この人脈を利用してさらに副業の幅を広げたり、起業するチャンスも掴めたりするかもしれない。

3. 会社が倒産したときのリスク分散になる

先行きが不透明な時代、「会社が倒産したらどうしよう」という不安が頭をよぎることもあるだろう。しかし、副業でわずかながらでも別の収入源を確保しておけば、万が一のときにも収入がゼロになる心配はない。副業に力を入れて、収入を増やすことも可能だ。

4. ポスト年功序列時代へのリスクヘッジ

年功序列・終身雇用が当たり前の時代が終わりを告げた現在、将来のことを考えて、本業と副業でキャリアを複数化することがニューノーマルになるかもしれない。企業側でも、生産性の向上を目的に「副業人材」として優秀な人材の確保を拡大する風潮が増えている。

おすすめの副業3選

副業を始めるにあたって重視すべきなのは、「いかに有効的に空き時間を利用しながら、効率的に利益を得るか」である。いくら利益率が高くても、時間をとられて本業がおろそかになるようでは元も子もない。かといって、利益が極端に少ないようでは長続きしないだろう。

ここでは、本業が忙しくても効率的に利益を得られる副業3つを紹介する。

1. 経験・知識・スキルを活かす「専門ビジネス」

最も手っ取り早いのは、すでに持っている経験やスキルを活かした副業だ。

プログラミングの経験があるのならプログラミング関連、文章を書いたり情報収集をしたりするのが得意であればWebライターやリサーチャー、あるいは自分の専門・得意分野のコンサルタント、講師など、アイデア次第で可能性を試すチャンスはたくさんある。

自分の経験やスキルを見直すきっかけにもなるだろう。

2. 所有しているもの・時間で稼ぐ「シェアリングビジネス」

手軽にスタートできる副業として、シェアリングエコノミーを利用したビジネスが拡大している。

例えばUber Eats(ウーバーイーツ)など、隙間時間にできる宅配サービス、使っていない部屋を貸すAirbnbなどの民泊サービス、利用していないときに車や駐車場、スーツケース、ゴルフクラブ、ゲームなどを貸すオンデマンド・レンタル・サービス、あるいは買い物、家事、庭の手入れ、洗車、犬の散歩などの代行サービスなどがある。

3. 資産で稼ぐ「投資」

株式から投資信託、REIT(不動産投資信託)、FX(外国為替証拠金取引)、不動産などに手持ちの資金を投資して、キャピタルゲイン(売却利益)やインカムゲイン(配当・利子・家賃収入など)を狙うという手段もある。

ただし、いかなる投資にもリスクはつきものであるため、念入りなリサーチと学習が必須だ。特に投資初心者は少額からスタートするとよいだろう。

副業したときは忘れずに確定申告を!

副業で注意すべきは確定申告だ。企業に勤めていると給与支払い時に源泉徴収されるため、原則として確定申告の必要がない。しかし、税金徴収済みの給与所得以外の所得がある場合、あるいは副業の所得が年間20万円を超える場合は確定申告が義務付けられている。

副業に関しては10種類の所得があり、所得により税金の計算方法が異なるなど、さまざまなルールがある。申告漏れや過剰徴収されないように、事前にしっかりと確認しておこう。

近い将来、大副業時代が到来?

これまでの「会社に隠れてこっそりする」という副業のイメージが一転した今、収入源を増やしながら自分の可能性を広げ、さらに企業や組織にも貢献できる新しい働き方として、大副業時代が到来することも考えられる。新時代の波に乗り遅れないように、今すぐ副業を検討してみてはいかがだろうか。