コロナ下で問われる「非メイン行」の融資支援
(画像=PIXTA)

融資実務と、その法的性質や内規・約定の意味合い・背景の関係を把握しておくと…稟議書やセールストークの説得力にも違いが出ます!

第1回のテーマ
融資者責任って何?融資実務のどんな所作・手続きの裏付けになっているの?

金融機関には融資や預金、その他の金融商品や金融サービスを通じて、自行庫の利潤追求のみならず、地域社会や人々などと共存共栄を目指すといった社会的役割が期待されています。したがって、金融機関は「法」は勿論のこと、社会的役割としての期待に背くような行動をとった場合、責任を問われる場合があります。

「信義則」という言葉を耳にしたことがあると思います。特に新入行職員は、入社前・入社時の研修において、「金融機関の基本原則」として教わるでしょう。

「信義則」は「信義誠実の原則」を略した用語です。民法は、「私達が社会共同生活の一員である以上、互いに相手の信頼を裏切らないよう誠意をもって行動すること」を規定しています。金融機関の立場から、これを基本原則としているわけです。

融資業務の中で「信義則」上よく問われるのは、「融資者責任(貸し手責任)」です。以下の❶〜❻は融資者責任について問われる融資の事例です。