コロナ,経済
(画像=PIXTA)
今回解説してくれるのは…
都市銀行勤続勤続25年超のAさん
営業拠点長からリスク統括、融資部で拠点指導を経験。現在は銀行関連会社で事業再生に携わる。近代セールス社刊の書籍執筆に加え、社会現象を巻き起こした業界ミリオン作家との共著もあり。

冒頭から唐突ですが、「銀行業務検定」について、「銀行以外の領域で価値があるものなの?」という問いがよく見られます。答えは、残念ながら否です。

世間一般にある様々な資格・検定の中でも、銀行業務検定は、限られた「銀行業務」という世界のみで通用する資格なのです。かたや、同種の金融系資格には「FP」「証券アナリスト」などのように、「世間から一目置かれ、将来にわたって自分の武器にできそうな資格」が存在します。

しかしそれでも私は、「銀行員でいる限りは、銀行業務検定を取得する」ことを勧めます。その理由は以下のとおりです。

①「銀行業務を知り、それを行う基礎部分を支える」ものだから
②検定の勉強をすることで「日常業務を体系立てて理解できる」ようになり、応用に役立つ「業務知識の引出し」も増やせるから
③金融機関で働くうえで「最低限の資格」だから
④銀行の関連会社で周辺業務を担当することになっても有用だから

つまり、3を除けば、銀行業務検定を取得する価値は、取得そのものよりも「検定のために勉強する」ことにあるのです。社会人として働き始めると、学生時代と違って「自分に使える時間」が限られていることがわかります。皆さんは、与えられた目の前の業務を処理することに、自分の生活を流されていませんか?

確かにOJTがあれば、新入行職員は一人前の行職員へと育っていきます。しかしOJTだけでは、銀行業務を「冷静に、体系立てて把握する力」は身につけられません。後輩や部下ができた際、彼らに理路整然と業務を教える・指導する――皆さんにはそれができるよう求められていきますが、そのために、銀行業務検定はうってつけのツールというわけです。

また銀行の業務には、「何らかの意味があって面倒な工程になっているもの」があります。銀行業務検定を勉強に利用することで、こうした背景を改めて整理してみることもお勧めします。

財務・法務は取得しておき進路に合った科目も目指そう