金融テーマ解説,地銀決算
(画像=PIXTA)
イ 「資金繰りの状況」をどう確認するか
今後の売上等を保守的に予想し返済開始の見通しなどを判断

条件変更に応じるにあたっては、資金繰りの見通しも確認しなければならない。条件変更に応じた場合、資金繰りが安定するのか、いつ返済を始められるようになるのかを把握するためだ。

昨年のコロナ融資実行時に資金繰り表を作成して検証していても、取引先は新型コロナの影響で想定以上に資金繰りが悪化し、据置期間の延長を申し込んできたはずだ。

また、昨年に比べて経営が改善し、事業の継続性が確認できたとしても、多くの取引先は新型コロナ感染拡大前の業況まで回復しておらず、資金ショートを起こす可能性がある。

金融機関の担当者としては、条件変更に応じることで資金繰りが改善され、かつ返済が行えるようになるか、資金繰り表を作成して明らかにしたい。資金繰り表は、これまでのコロナ禍における実績(資金繰り実績表)に加え、今後の資金の流れが把握できるもの(資金繰り予定表)を作成しよう。これにより返済可能額の妥当性を確認しやすくなる。

売上予想は保守的に立てる