決算書,分析,視点
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ここでは、景気・金利・為替の仕組みや動き方を取り上げる。景気は需給にどう影響し、金利・為替などは需給でどう変動するのか──市場を理解するための前提となる知識を押さえておこう。

近代セールス
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近年の市場は、大規模な金融緩和などの影響により、一般的な論理とは違う値動きを見せる局面が多い。ただそれでも、市場の基本的な動き方を知っておけば、金融緩和による影響をはじめとして市場が変動した際の背景を知るのに役立つ。以下では景気、金利、為替という観点で基本的な動き方を解説しよう。

まず景気とは、経済活動の状況を指す言葉である。生産、販売、消費、労働、投資といった経済活動が活発化すれば景気は良くなり、逆に人、物、お金の動きが鈍り経済活動が停滞すれば景気は悪化する。

景気が最も悪い、もしくは厳しい時期を景気の「谷」や「ボトム」といい、谷を脱して上昇している局面を「景気拡大期」と呼ぶ。さらに上昇して最も良い、もしくは強い時期を景気の「山」や「ピーク」という。やがて景気がピークを過ぎて谷に向かって下降していく局面を「景気後退期」と呼ぶ。

このように、景気は「谷→上昇→山→下降→谷」を繰り返しながら変動する傾向があり、これを「景気サイクル」、または「景気循環」という。

このサイクルのうちいまの景気がどの時点にいるのかは、実質GDP成長率、鉱工業生産指数、日銀短観といった経済指標を読んで判断する。

政府の財政政策も目的は景気拡大