
(画像=PIXTA)

(画像=『バンクビジネス』より引用)
ファンド購入時に必ずお客様に提示し、説明のうえ受け取ってもらう法定帳票の1つが「投資信託説明書(交付目論見書)」(以下、目論見書)です。多くのファンドが表紙にファンド名、販売会社と設定・運用を行う委託会社、ファンドの商品分類や属性区分等を表示しています。銀行等は販売会社であり、手続きや運用報告をする立場である点を伝えましょう。
その次に、ファンドの目的と特色のページがあります。各ファンドの特徴や運用の工夫等が記載される、お客様も関心の高いところです。お客様の面前で読み上げ、購入してもらうファンドの運用方針や投資対象資産、運用の仕組み、収益分配方針を丁寧に説明しましょう。
また「収益分配金に関する留意事項」のページがあります。ここでは、ファンドの収益分配金はファンドの純資産の中から支払うこと、そのため分配金支払後は純資産がその分減少し、基準価額の下落要因になることなどを説明しましょう。定期預金の利息は銀行等の資産から支払うが、ファンドはファンドの中から支払われるという違いを明示するとよいでしょう。