融資産業
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融資実務と、その法的性質や内規・約定の意味合い・背景の関係を把握しておくと…稟議書やセールストークの説得力にも違いが出ます!

第3回のテーマ
「金銭消費貸借契約」ってどんなもの? なぜ結ばないといけないの?

金融機関における融資の形態には証書貸付や手形貸付、手形割引、当座貸越といったものがあります。手形貸付は金融機関宛に振り出された約束手形に伴う手形債権、手形割引は商業手形の売買、当座貸越は当座勘定取引上の貸越契約となります。

今回のテーマである「金銭消費貸借契約」は証書貸付で交わされる契約であり、代表的な融資契約の1つです。証書貸付の「証書」とは「金銭消費貸借証書」といわれるもので、法的には金銭消費貸借契約による融資となります。

民法は「消費貸借」を「当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他のものを受け取ることによって、効力が生ずるもの」と定めています。これによれば「金銭消費貸借」とは、「同等の金銭で返還するので金銭を交付してほしい」といった内容の契約となります。

実態に合わせる形で令和2年に民法が改正