
楽天グループが発行するクレジットカード「楽天カード」は、楽天市場での買い物など、さまざまな場面でお得に使えるため、主婦などから高い支持を得ている。
株式会社ZUUが2021年4月にクレジットカードの保有者500人に行った調査では、約半数の人が楽天カードを所有しており、多くの人が愛用するカードであることがわかった。(実査機関:クロス・マーケティング)

この記事では、楽天カードの特徴やユーザーからの評判のほか、メリットやデメリットなどについて解説する。
12年連続人気No.1の楽天カードとは?
楽天グループの楽天カード株式会社が発行している「楽天カード」。サービス産業生産性協議会の 2020年度 JCSI第3回調査結果によると、顧客満足度スコアは楽天カードがトップで、12年連続人気No.1となっている。
同調査による2020年の上位5社は以下のとおりだ。
クレジットカード | 顧客満足スコア |
---|---|
楽天カード | 76.0 |
Viewカード | 73.6 |
アメリカン・エキスプレス・カード | 72.6 |
JALカード | 72.2 |
dカード | 70.8 |
出典元:2020年度 JCSI(日本版顧客満足度指数)第3回調査結果
多くのクレジットカードの中で、実際に利用して満足していると答えた人が多いことがわかる結果となっている。
楽天カードの基本情報をまとめると以下のようになる。
年会費 | 無料 |
---|---|
ブランド | VISA、Master、JCB、AmericanExpress |
ポイント還元率 | 1〜3% |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
家族カード | ◯(無料) |
電子マネー機能 | 楽天Edy、楽天Pay |
ETC | ◯(条件付きで無料、550円/年) |
付帯保険 | 海外旅行(利用付帯) |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
タッチ決済 | VISA、Master |
これらの基本情報で、特にポイントとなるのが以下の3つだ。

おすすめポイント①:年会費や家族カードが無料
おすすめポイント②:楽天市場ユーザーはポイントが貯めやすい
おすすめポイント③:電子マネーやスマホ決済を積極的に導入
年会費や家族カードが無料
楽天カードが主婦などにも幅広い人気を得ている最大のポイントが、年会費などが一切かからないため、費用をかけずに所持できる点だ。キャッシュレス時代の今、収入がない主婦や学生でもクレジットカードを持ちたいと考える人も多いだろう。そうした人たちにとって、年会費や家族カードが無料の楽天カードはありがたい存在と言える。
楽天市場ユーザーはポイントが貯めやすい
楽天カードは基本的なポイント還元率も1%と非常に高く、楽天市場での買い物で真価を発揮する。さらに楽天銀行との連携など、楽天グループで使用すればするほどポイントが貯めやすくなる。
楽天市場では、ポイントが貯めやすくなる楽天マラソンや楽天スーパーセールなどのイベントが多数開催されており、ポイントの貯めやすさが大きな特徴となっている。また貯まったポイントを提携店舗などで使用できることも魅力だ。
電子マネーやスマホ決済を積極的に導入
楽天カードは、楽天Edyや楽天Payといった電子マネー、Apple PayやGoogle Payのスマホ決済など、キャッシュレス決済を積極的に導入している。電子マネーの楽天Payにチャージするだけで楽天ポイントが貯まる点も特徴だ。楽天市場での買い物以外でも、基本的にポイント還元率は1.0%なので使いやすいだろう。
楽天カードの良い評判は?
楽天カードユーザーからの良い評判として、主に以下のようなものが挙げられる。

ポイントの貯まりやすさが素晴らしい!他社のブランドと比べても圧倒的にポイントの貯まりやすさが楽天カード一番のメリットだと感じています。(20代 男性)

還元率が高いうえに使えるところも多いので、日頃より楽天カードで決済しています。(20代 女性)

一番気に入っているのは、買い物をした金額や内容が簡単にスマホで確認できるところです。(30代 男性)

楽天市場内には独自のふるさと納税サイトがあり、こちらにもポイントが適応されるので、まさにコスパ最強です。(30代 女性)

使用量が多くなるとポイント率が高くなり更にお得になるのがおすすめです。(50代 男性)
楽天カードユーザーの多くが挙げるのが、楽天ポイントが貯めやすく、使いやすい点だ。楽天市場をよく利用する人は必須のカードと言えるだろう。キャンペーンも多く、ポイント20倍など高還元になる場合もある。
年会費が無料なうえ、入会キャンペーンなどの特典や、キャッシュバックなどのお得なポイントが多い。。
楽天カードのメリットは、なんといっても「楽天ポイント!」
続いて、良い評判の中からメリットをチェックしていこう。
メリット①:楽天市場で、楽天ポイントが貯まりやすくなるので有利
メリット②:提携する街のお店で楽天ポイントが貯まる場合も
メリット③:楽天ポイントを直接使える店も増加中
メリット④:楽天Payへのチャージをカードで行うと200円で1ポイント
メリット⑤:楽天ETCカードは、通行料金100円で1ポイント貯まる!
メリット⑥:楽天カードならSuicaへのチャージもできる
楽天カードのメリットは、なんといっても楽天ポイントだ。
楽天市場で、楽天ポイントが貯まりやすくなるので有利
楽天カードを使って楽天市場で買い物をすると、楽天ポイントを効率的に貯められるのが一番のメリットだ。楽天市場での買い物なら、普段からポイントが最大3倍となる。さらに楽天スーパーセールなどのイベント時ならポイントが10倍以上になるなど、比較的容易に獲得できるのが大きな魅力だろう。
提携する街のお店で楽天ポイントが貯まる場合も
楽天ポイントは、マクドナルドやファミリーマート、ジョーシンやすき家など街の提携店舗で貯めることもできる。提携店舗が多いので、楽天市場内だけでなくポイントを貯められることも人気の理由だ。
楽天ポイントを直接使える店も増加中
提携店舗では楽天ポイントを貯めるだけでなく、使うことができるのも魅力だ。マクドナルドやミスタードーナツなどでは、「楽天ポイント1ポイント=1円」として使用できるため、用途の幅が広い点もメリットとなっている。
楽天Payへのチャージをカードで行うと200円で1ポイント
楽天カードは、楽天Payにチャージをすることも可能だ。チャージをするだけでも200円で1ポイントを貯められるのがメリットとなっている。
楽天ETCカードは、通行料金100円で1ポイント貯まる!
クルマによく乗るなら、ETCカードも楽天で作るのがおすすめだ。通行料金100円につき1ポイント貯めることができる。ただし条件に当てはまらなければ、ETCカードの発行に550円(税込)/年かかるので、元をとれるくらいクルマに乗る機会があるのか、あらかじめ確認して検討するとよいだろう。
楽天カードならSuicaへのチャージもできる
Suicaを使って電車に乗る人なら、楽天カードからチャージをすることができ、200円につき1ポイントを獲得できる。便利なうえにポイントも貯まるので、Suicaをよく使用する人はぜひ利用したい機能だ。
自分に合った楽天カードを選ぼう
楽天カードには、ユーザーのニーズに合わせてサービスが異なるカードを選ぶことができる。
欲しい特典や申込条件に合わせて自分に一番合ったカードを選ぶといいだろう。
楽天カードの悪い評判は?
一方、楽天カードを使ってみてよくなかった部分の口コミも散見される。
以下が楽天カードの悪い評判である。

楽天カードはお得ですが、カードのデザイン性は、ぱっとしませんね。(40代 男性)

デメリットはほとんど感じられませんが、ポイントが期間限定ポイントがあるので注意が必要です。(30代 女性)

電気料金や水道料金などの公共料金や、国民年金保険料の支払いに対する還元率が500円=1ポイントと低いです。(40代 男性)
楽天カードは発行後、期間中に使用することで入会特典のキャッシュバックがある点が人気だが、期間が限られており、取り逃がす可能性もあることがデメリットだ。きちんと確認をすれば問題ないが、せっかくのキャッシュバックを無駄にしないように注意したい。
人によっては収入の割に利用限度額が低いことや、海外通販で利用しようとするたびにロックがかかって使えないというような声も挙がっている。
楽天カードのデメリット
楽天カードのメリットを紹介してきたが、もちろんデメリットとして挙げられている部分もある。
デメリット①:海外旅行保険がついているが条件つき
デメリット②:ETCカードは年会費550円だが、条件付きで無料も
デメリット③:海外ネットショッピングが不安:3Dセキュアを導入
海外旅行保険がついているが条件つき
楽天カードには、海外旅行傷害保険が付帯しているが、条件つきなので、しっかりと確認しておく必要がある。例えば、旅行のパックツアー料金や航空券の料金は、出国前に決済されていれば一部でも保険の対象となるが、出国後の決済になると対象外となる。
ほかにも、宿泊費や空港利用税などはすべて対象外なことや、家族会員以外の家族は対象外となることにも注意が必要だ。
ETCカードは年会費550円だが、条件付きで無料も
メリットでも紹介したとおり、ETCカードは基本的に年会費がかかる。ただし、ゴールドカードもしくはプレミアムカードを所持しているか、楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンドかプラチナのいずれかなら無料で作ることができる。
海外ネットショッピングが不安:3Dセキュアを導入
不正利用の口コミなどもみられるが、対策として3Dセキュアの登録がすすめられている。3Dセキュアに登録することで、自分が決めた本人認証パスワードで本人確認して安全に買い物ができるようになる仕組みだ。
3Dセキュアは、楽天e-NAVIで簡単に登録できる。「お客様情報の照会・変更」→「安心サービス」→「本人認証サービス(3Dセキュア)の登録・変更」を選択すると、パスワード設定画面が出てくるので、半角英数記号4〜20桁で任意のパスワードを設定することができる。
楽天カードの申し込み方法
楽天カードは他のカードと比較して、審査が甘いという声も多く聞かれる。申し込みも簡単で、インターネットなどでブランドやカード種類を選び、家族構成や年収などの個人情報を入力するだけで完了する。以下の本人確認書類のいずれかを揃えておくとさらにスムーズなので、準備しておこう。
・運転免許証
・健康保険証
・マイナンバーカード
・住民票
・パスポート など
楽天市場や楽天ポイント対応のお店を利用する人におすすめ
人気の高い楽天カードについて、メリットやデメリット、評判を解説してきた。なんといっても楽天市場での高還元ポイントや、普段の買い物でも貯めて使える楽天ポイントが人気の理由だと言える。
海外旅行損害保険やETCカード、入会キャンペーンなどうれしい特典もたくさんある。主婦でも所持しやすいので、ぜひチェックしてみてほしい。
調査概要
実査機関 | 株式会社クロス・マーケティング |
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調査目的 | クレジットカード保有者への満足度に関する調査 |
調査対象 | クレジットカードの利用または保持している方 |
調査方法 | インターネットリサーチ |
調査対象者数 | 500名 |
調査実施期間 | 2021年4月 |
調査対象地域 | 日本国内 |
母集団 | クレジットカードの利用または保持している、20歳~69歳の男女500名 |