クレジットカード,自動車税
(画像=ZUU online編集部)

世の中には、数多くのクレジットカードがあるが、作成するには審査を通過しなければならない。審査をスムーズに進めるためには、申し込みから発行まで正しい手順を理解しておく必要がある。申し込みの条件が決まっているケースや、審査の難易度もカードによって異なる。

株式会社ZUUが2021年4月にクレジットカード保有者500名を対象に行った調査では、10代~20代の若い年代で初めてクレジットカードを持つ人が約8割という結果であり、最も多い年代が20代という結果であった。(実査機関:クロス・マーケティング)

この記事では、初めてクレジットカードを作る人のために、クレジットカードの申し込みから発行までの流れを詳しく解説する。

クレジットカードとはそもそも何?

クレジットカード,作り方
(画像=PIXTA)

クレジットカードは、キャッシュレス決済の代表格であり、店舗やインターネットでの買い物に限らず、水道やガスなど光熱費のような公共交通料金の支払い、電子マネーのチャージなどに利用できる決済手段だ

クレジットカードを持っていれば、現金を持ち合わせていなくても買い物ができ、期日までに引き落とし口座に現金を用意しておけばよい。決済額に応じてポイントが貯まったり、旅行保険などの特典が付いたりしている場合も多い。

特典は、カードによって異なるため、生活スタイルや想定利用場面などによって、「自分に適したクレジットカード」は異なってくるだろう。

クレジットカードの5つの国際ブランド

2021年現在、クレジットカードにはVISA、Mastercard、JCB、American Express、ダイナースクラブの5つの代表的国際ブランドがある。

ブランドによって加盟店の数が異なるため、それぞれの特徴を生かせる国際ブランドを選ぶ必要がある。例えば、海外旅行に行く機会が多い人は、世界的に高いシェアを誇るVISAを選んでおけば無難だろう

また、JCBとAmerican Express、ダイナースクラブはT&E(Travel&Entertainment)カードと呼ばれており、旅行やエンタメ関連の特典が充実しているとされる

クレジットカードの作り方は主に4つ

クレジットカードを作るには、オンライン、店頭、郵送、電話の4つの方法がある

オンラインは、パソコンやスマートフォンからカードの公式サイトにアクセスすることで申し込みが完了する。ほかにも、銀行窓口での申し込みや、書類をダウンロードして郵送で申し込む方法もある。また、電話で直接会社に申込情報を伝える方法もある。自身の都合や使いやすさに合わせて、最適な方法を決めればよいだろう。

クレジットカード申し込みから発行までの流れ

申込フロー

クレジットカードを実際に手に入れるまでには、申し込みから審査を経て、発行、受け取りといったステップを踏まなければならない。それぞれのステップについて簡単に解説する。

クレジットカードを選ぶ

申し込む前に、まずは自分に適したクレジットカードを選ぶ必要がある。利用用途や生活スタイルに合ったものを2~3ピックアップし、最終的に申し込むクレジットカードを選択するとよいだろう。

選ぶポイントは人によって異なるが、日常生活での利用が目的なら、日々の買い物でポイントが貯まる高還元率のカードを選ぶという考え方もある。ほかにも、「海外旅行をする人であれば旅行保険の内容で選ぶ」「年会費がかかってもハイステータスなカードを選びたい」といった考えもあるだろう。

クレジットカードを申し込む

カードが決まったら、カード会社に申し込む。最近ではほとんどのカードが、インターネットから申し込めるが、必要書類を郵送する場合もある。

必要な情報を正しく入力あるいは記入したうえで申し込みを行えばよい。

カード会社による入会審査の結果を待つ

申込後は、カード会社による審査が行われる。記入内容に応じて、申請者にクレジットカードを発行してよいかが審査される。

審査基準は非公開が多いが、一般的に年収やクレジットヒストリーを確認しているといわれている。クレジットカードは利用代金を後から決済するため、支払い能力が重要になるからだ。

クレジットカードを受け取る

審査に通過し、クレジットカードが発行されたら、郵送や店頭でカードを受け取る。多くの場合、申請時に書いた住所にカードが発送される。

クレジットカード会社によって、発行までにかかる期間は異なる。即日発行ができるものもあれば、1週間程度かかるものもある。申し込む前に、申請先の発行日数を事前に確認しておくと安心だ

クレジットカードが届いた後にやっておくこと

カードが届いたら、契約内容の確認や裏面の署名が重要だ。済ませておかないとトラブルになるケースもあるので注意しよう。

クレジットカードの種類や契約内容を確認する

利用可能枠と有効期限は、申し込み内容と相違ないか確認しておくべきだ。想定以上に限度額が少なかった場合、月の途中でカードが利用できなくなる事態にも陥りかねない。

クレジットカードの裏面に署名する

カードの内容が間違っていなければ、裏面に署名する。署名がなければカードが利用できない。また、万が一紛失した際に他人の名前が書き込まれてしまうリスクもある。

クレジットカードを作るために必要なもの

必要書類

クレジットカードを作るには、本人確認書類や銀行口座などが必要だ。未成年の場合、保護者の同意が必要な場合がほとんどだ。申請者の条件によって書類も変わるため、正しく準備を進められるように情報を整理しておこう。

運転免許証などの本人確認書類

カードを作るには本人確認書類が必要だ。代表的なものが運転免許証やパスポートなどだ。顔写真入りの身分証明書のほとんどが「本人確認書類」と認められる。

写真付きの証明書を持っていなければ、現住所を示したもので代用できる場合もある。健康保険証や住民票のコピー(発行から6ヵ月以内)が代表例だ。

代金を引き落とすための銀行口座

カードの申込時には、口座から引き落とすための銀行口座が必要だ。カードの種類によっては、特定の銀行の口座を引き落とし口座に設定することで、特典を受けられるケースなどもある。

未成年者の場合は保護者の同意が必要

未成年者は保護者の同意がなければ、カードに申し込めない場合もある。発行会社によっては、親権者の同意書を求めるところもある。未成年は親への同意を得る段階から始めなければならず、少し手間がかかることを理解しておこう。

無職でクレジットカードを作る場合の作り方

仕事をしていない「無職」の人でもクレジットカードを作ることができる。ただし審査を通過するためには、工夫が必要だ。ポイントは職業表記とキャッシング枠0円での申請だ。

申し込み書類やフォームの「勤務先」の項目には、「お勤めされてない方」という選択肢があることが多い。主婦や家事手伝いはこの選択肢を選ぶが、学生は「学生」の選択肢を選べばよい。

キャッシングとは、クレジットカードで現金を引き出せる機能だ。当然のことながら、期限までに返済しなければならない。一般的に無職であれば、「支払い能力が低い」と考えられ、キャッシング枠が認められる可能性は低い。そのためキャシング枠は0円で申し込んだほうがよいだろう。

大学生なら学生専用のカードがおすすめ

大学生なら、学生専用のカードが便利だろう。審査難易度が低く、ポイントも貯まりやすく、キャンペーンが充実しているからだ。

特におすすめしたいのが、「JCBカード W」や「三井住友カード ナンバーレス」だ。いずれも大手金融機関グループが発行していて信頼性も高い。ポイント還元やサービスも充実しているので、「クレジットカードデビュー」に最適と言えるだろう。

  JCBW 三井住友ナンバーレス
カード名 JCBカードW 三井住友カード ナンバーレス
年会費 無料 無料
還元率 1.00%~10.0% 0.5%~5.0%
ポイント種類 OkiDokiポイント Vポイント
電子マネー ApplePay・GooglePay ApplePay・GooglePay
発行スピード 最短3営業日 最短即日
キャンペーン Amazon.co.jp利用で
Oki Dokiポイントが最大30倍!
新規入会&ご利用で
最大10,000円相当プレゼント!
注目ポイント 年会費無料なのに
高還元率でお得にポイントがたまる!
最短即日で発行でき、
専用アプリで管理も楽々!
申し込み条件 18~39歳
※39歳までのご入会で
40歳以降も無料でご利用可能!
満18歳以上
  JCBW 三井住友ナンバーレス
カード名 JCBカードW 三井住友カード ナンバーレス
年会費 無料 無料
還元率 1.00%~10.0% 0.5%~5.0%
ポイント種類 OkiDokiポイント Vポイント
電子マネー ApplePay・GooglePay ApplePay・GooglePay
発行スピード 最短3営業日 最短即日
キャンペーン Amazon.co.jp利用で
Oki Dokiポイントが最大30倍!
新規入会&ご利用で
最大10,000円相当プレゼント!
注目ポイント 年会費無料なのに
高還元率でお得にポイントがたまる!
最短即日で発行でき、
専用アプリで管理も楽々!
申し込み条件 18~39歳
※39歳までのご入会で
40歳以降も無料でご利用可能!
満18歳以上

クレジットカードを作る際に注意すべきポイント

クレジットカードを作る際は、以下の3つの点に注意する必要がある。

リボ払いは利用額を問わず、毎月の一定額を支払っていく支払い形式だ。月々の支払い負担を減らせるメリットはあるが、金利手数料が高いというデメリットがある。「初めてクレジットカードを作る」という人は、リボ払いには手を出さないほうがよいだろう。

複数社への同時申し込みは、発行会社の印象を悪くするおそれがある。「1枚のカードの限度額では足りないほどたくさん借りようとしている」と思われるからだ。返済意思や支払能力に疑問を持たれ、審査に通らない可能性がある。

カードの審査は、ランクが高いほど難しい。銀行系カードも審査基準が高いといわれる。自分の状況にあったカードを申し込み、審査に落ちることがないようにしよう。

クレジットカードを選ぶ際の6つの基準

「理想のカード」は、生活スタイルやクレジットカードに求めるものにより異なるが、年会費の安さやポイント還元率、ステータスといった基準で選ぶとよいだろう。以下で6つの基準を解説する。

カードを選ぶ際の6つの基準

基準①:最初は年会費が永年無料のカードを選ぶ

基準②:ポイントの還元率が1%以上

基準③:国際ブランド

基準④:ステータス

基準⑤:保険内容や補償内容

基準⑥:特典や各種サービス

最初は年会費が永年無料のカードを選ぶ

初めてクレジットカードを申し込む人は、まずは年会費無料のカードを選ぶことが望ましい。年会費は「持っているだけでかかるコスト」なので、無料であれば余分な出費を避けることができる。

ただ、高額な年会費がかかったとしても、受けられる特典を考慮すれば十分にペイできると考えるのであれば、そうしたカードも選択肢に入れてもよいだろう。

ポイントの還元率が1%以上

ポイントの還元率は、最低1%以上が望ましい。ポイントが貯まりやすければ、貯まったポイントを支払いにあてることで、よりお得にクレジットカードを使いこなすことができるからだ。

一般的に、クレジットカードのポイント還元率は0.5%程度といわれている。そのため、1%以上であれば、「高還元率のカード」と考えることができる。そのうえでキャンペーンなどでポイントボーナスがもらえるようであれば、よりメリットがあるだろう。

国際ブランド

前述したようにクレジットカードを選ぶ際は、国際ブランドにも注目しよう。種類によって加盟店の多さやサービス内容が異なるからだ。よく使う店が加盟しているブランドを選ぶとよいだろう。

ステータス

初めてクレジットカードを手に入れるなら、審査に通りやすい「一般カード」を選ぶのが賢明だ。ある程度使用実績ができたら、ゴールドやプラチナといった上級へのグレードアップを考えてもよいだろう。一般よりもサービスが充実しているため、さまざまな恩恵が受けられる。

保険内容や補償内容

例えば、国内・海外旅行の補償がついていれば、旅先でけがをしたり、盗難に遭ったりしたときも金銭面で対処しやすくなる。ショッピング保険があれば、買ったものが壊れたり、盗まれたりしたときに補償を受けることができるだろう。

自身の生活スタイルを考えたうえで、リスクに対応するための保険や補償が充実していることが望ましい。

特典や各種サービス

クレジットカードには、さまざまな特典がついている。内容はカードにより異なるが、特定のショップで買い物をすることで割引を受けられたり、ポイント優待がついたりする。

ゴールドカードになれば、国内の空港ラウンジを無料で利用できる特典があり、プラチナカードなら世界各国の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」などが特典として付くケースもある。こうした特典にも注目してカードを選ぶべきだろう。

クレジットカードはいつ引き落とされる?

クレジットカードの引き落とし日は、発行会社によって異なる。自身の生活スタイルに合わせた締日と支払日を設定するとよいだろう。

例えば、「毎月20日締め、翌月15日払い」の場合、5月21日~6月20日に使ったお金が、7月15日にまとめて銀行から引き落とされる。給料日などを考慮したうえで、スムーズに決済できるようにしておくとよいだろう。

作り方を知って自分に合ったクレジットカードを

クレジットカードは自分に合ったものを作ることが重要だ。世の中には、非常に多くのクレジットカードがあるので、ライフスタイルや目的に合わせて作る必要がある。

申し込む際は、生活スタイルや利用シーンをよく検討したうえで、最適な一枚を選ぼう。

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調査概要

実査機関 株式会社クロス・マーケティング
 調査目的  クレジットカード保有者への満足度に関する調査
 調査対象  クレジットカードの利用または保持している方
 調査方法  インターネットリサーチ
 調査対象者数  500名
 調査実施期間  2021年4月
 調査対象地域  日本国内
 母集団  クレジットカードの利用または保持している、20歳~69歳の男女500名