ひらめき
(画像=PIXTA)

【CASE26】相続等で有利になるよう、家族が本人を言いくるめているようだ…

こんな声かけをしてみよう
ご来店ありがとうございます。本日のお取引の、ご利用目的をお聞きしてもよろしいでしょうか?
(資金移動の取引において)本日のお取引はご本人様の生活費のためでしょうか? または贈与などでいらっしゃいますか?
『バンクビジネス』より引用
(画像=『バンクビジネス』より引用)

高齢のお客様との取引にあたって、家族の者が代理人となって手続きをすることは少なくありません。信頼する家族だからこそ大事な金融取引を依頼しているのですが、中には本人の判断能力が減退していていることにつけ込んで、家族という立場を悪用し、本人の意思に反する手続きを依頼するケースもあります。

通常、代理人との取引にあたっては、委任状の提出を求め、本人と代理人の本人確認書類および通帳・証書と届出印の提示により手続きを行います。しかし、高齢のお客様の場合、前述したように本人の判断能力の減退で代理人への監督能力が弱まっていることから、家族が不正な払戻し手続きなどを行っているというケースもありえます。

したがって、依頼を受けた場合には、その取引の利用目的も必ず聞き取りをするようにして、取引金額と一致するものか確認するようにしましょう。少しでも不自然に感じることがあれば、躊躇なくお客様本人に直接確認すべきです。この際、決して担当者1人で確認しないように注意します。

1人で確認してしまうと、後日トラブルとなった場合に、お客様や家族に理解を得られなくなる可能性があります。まず上席者に相談し、上席者から電話や訪問をしてもらうようにしましょう。

万が一家族による横領などが疑われる場合には、警察に相談することも考えられますが、高齢者自身の今後の生活を考えた場合、やはり周辺の家族との関係に留意する必要があります。

その場合は、高齢福祉を担当する地域包括支援センターなどに相談することも有用です。地域包括支援センターは、高齢者福祉の総合相談窓口であり、状況に応じて、警察などとも連携を図って対応してくれます。

リスクの高そうな取引は目的を記録しておく