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土地の相続価格評価法には、路線価方式と倍率方式とがあり、土地の存在する場所によって、いずれかが適用されています。ここでは、倍率方式に適用されている範囲とその仕組み計算法を解説しています。


倍率方式による相続額評価とは

相続税・贈与税の課税を行う際に、土地の評価基準としての、「相続税評価額」が設けられています、この算定方法に「路線価方式」と「倍率方式」の二つがあり、路線価が主に住宅その他の建物が建っている地域の評価に適用されるのに対して、倍率方式はそれ以外の土地の評価に用いられています。

倍率方式の対象となる区域は農村部や山間部あるいは、市街地に含まれていても郊外と言われるような建物が建っていない区域などです。

東京および周辺都市では、ほぼ全域に「路線価」が採用されることになりますが、これからちょっとはずれると、都市と都市を結ぶ間に必ずと言っていいほど郊外地が開け、田園地帯や原野などが広がっていますから、これらは倍率区域になり、この二つが隣り合わせているところもまれではありません。

そこで相続税評価方式を知ろうとすると、この二つは一体となって語らないとうまく説明がつかないことがありますが、今回は「倍率方式」のみに照準を合わせての検証となっています。

相続税と贈与税は共に相続税法で括られているもので一体感を持つものです、土地の評価方法も同じで、「相続税評価額」の言葉の中には贈与は入っていませんが、贈与税の計算のときもこれが使われ、同じように適用されていますので、贈与の言葉がないときでもこれが含まれているものとご理解下さい。


倍率方式による土地相続税評価

相続税に限らず税金を賦課しようとする場合に、対象物の評価がはっきりしていなけれはなりません、そこで、全国津々浦々に至るまでの土地を評価しているのが、相続税評価額です、この評価方法には二つあることは、序章で述べたとおりですが、路線価による評価は国税局が独自に調査した価格が付されているのに対して、倍率方式は評価基準は市町村が固定資産税を課税するために設定している、固定資産評価額が利用されています。

相続税評価額は、通常売買される実勢地価に比べて1割程度低いとされるのが通説ですが、固定資産評価額は、それよりさらに低いために、国税庁はこれを利用するに当り、地区ごとに一定の指数(倍率)を設け計算することで、より実態に近いものにして利用しています。

この指数が倍率で、この倍率を基に相続税の評価額を算出する方法が倍率方式と呼ばれます。