最近、手元の文字が見えにくいということはありませんか?遅かれ早かれ、私たちは誰でも「老眼」になるものです。一方で、老眼だと思っていたら別の病気だったということも……。そのほか、最近では比較的若い年代に起きる「スマホ老眼」が話題になっています。今回は、老眼のメカニズムを解説するとともに、 スマホ老眼との違いや、他の病気の可能性を探っていきます。

目次

  1. 老眼は誰にでも起きる!早い人は35歳から
  2. 老眼とはどういう状態か
    1. 目の仕組みと老眼のメカニズム
    2. スマホ老眼とは?
  3. 老眼がすすむと生活が不便に
    1. 認知症リスクが高まる可能性がある
  4. 老眼だと思っていたら、目の病気ということも
    1. 緑内障
    2. 加齢黄斑変性
  5. 「見えにくさ」を放置しないことが大切

老眼は誰にでも起きる!早い人は35歳から

老眼
(画像=Paylessimages/stock.adobe.com)

加齢とともに近くが見えにくくなる「老眼」は、誰にでも起こります。

「近視だと老眼になりにくい」といった噂がインターネット上に流れたりもしますが、近視だからといって老眼にならないということはありません。ピント調節機能を備えたレンズである水晶体が衰えるスピードは、近視や遠視に関係なく誰でもほぼ同じです。ですから近視の人でも老眼になります。ただ、眼鏡やコンタクトレンズを外すと近くがよく見えるので、症状に気づきにくいのは確かです。老眼は近視の有無にかかわらず、年齢とともに少しずつ進行していきます。

水晶体の調節力は、実際には幼少期から少しずつ衰え始めているのですが、それが自覚症状となって現れるのは、40歳過ぎからです。一般的に老眼は40代から始まり、45歳ごろから急増すると言われています。しかし、人によっては35歳ごろから見えにくさを感じるケースもあり、個人差が大きいといえるでしょう。

老眼とはどういう状態か

老眼は、どのようなメカニズムで起こるのでしょうか?また、最近では20~30代で老眼に似た症状が現れることがあります。まずは目の仕組みと老眼のメカニズムを紐解いていきます。

目の仕組みと老眼のメカニズム

目の中には、カメラのレンズにあたる「水晶体」という組織があります。

近くのものを見るときは、水晶体を厚くすることでピントが合います。しかし、水晶体は加齢とともにかたくなり、厚くすることが難しくなります。そのため、近くのものが見えにくくなるのです。 そのため老眼の進行が止まる65歳前後まで、度の進行に合わせてこまめに老眼鏡のレンズを変更する必要があります。

老眼になると、新聞やスマホなど手元の細かい文字が読みにくくなったり、暗い場所でものが見えにくくなったりします。また、遠くから近く、近くから遠くへと目線を動かした時、すぐにピントが合わないといった症状から老眼が始まることもあります。目の疲れやすさが、老眼の兆候ということもあるのです。

最近では、20~30代でも近くのものが見えにくくなる人が増えています。このようなケースは「スマホ老眼」と呼ばれ、一般的な老眼とは区別されます。

スマホ老眼とは?

最近では、スマホやタブレット端末が普及し、以前と比べても近くのものを見る時間が格段に増えています。近くのものばかり見続けていると、目の筋肉の緊張状態が続き、ピントの調節機能に支障をきたすことがあります。そうすると、20~30代でも近くのものがぼやけて見えてしまうのです。

これを「スマホ老眼」と呼びます。加齢とともに起こる老眼とは異なり、スマホ老眼の多くは一時的なもので、回復することが一般的です。しかし、スマホ老眼の状態を放置したり、何度も繰り返したりするうちに、重篤化するケースもあるため注意が必要です。

老眼がすすむと生活が不便に

老眼がすすむと、仕事や日常生活においてどのような影響があるでしょうか? 手元が見えにくいことによる生活の不便はもちろんのことで、細かい文字が読みにくくなることで新聞を読む日課や、読書や手芸などの趣味が億劫になってしまう人も多いようです。

また、遠用・近用・遠近両用など用途に合わせた眼鏡が必要となることから、視力に合わない眼鏡をかけることで、遠近感がとれず階段や段差を踏み外してケガをしてしまう可能性もあります。自分自身の目の状態を正しく把握し、自分に合った眼鏡やコンタクトレンズを装用することが大切です。

私たちは、自分の身体能力の低下に意外と気づきにくいものです。そこに視力低下が加わると、深刻なケガや事故につながりません。「自分は大丈夫」と過信せず自分自身の状態を正しく把握し、遠近両用のメガネやコンタクトレンズの使用などを検討しましょう。

認知症リスクが高まる可能性がある

アメリカの雑誌では、高齢者の視力低下が認知症リスクを上昇させる可能性が指摘されました。人間は多くの情報を目から得ており、視力はさまざまな活動に影響を及ぼします。老眼対策は、充実した老後生活に直結するともいえるでしょう。

早めに老眼を自覚し、目のストレッチやホットタオルで温めるケアなどを取り入れましょう。早めに眼科を受診し、年齢相応の老環境を作成などの対策をすることが大切です

老眼だと思っていたら、目の病気ということも

老眼は年齢を重ねれば誰にでも起こるものであり、避けることはできません。しかし、老眼かと思っていたら、目のトラブルや病気が隠れていたというケースも存在します。そこで、「見えにくさ」を感じたら注意したい代表的な目の病気を紹介します。

緑内障

緑内障とは、視神経の障害によって視野が狭くなったり視野が欠けたりする病気のことです。日本では失明原因のトップでもある恐ろしい病気です。

緑内障は進行スピードが遅く、通常は両目で見ていることから、視野が欠けてもすぐには気づくことができません。そのため「なんとなく見えにくい」など違和感を覚えながらも受診にいたらず、悪化してしまうことが少なくないのです。緑内障は、放置していると少しずつ進行し、最悪の場合は失明に至る病気です。

視野が欠けていることに気づいたとしても、一度欠けてしまった視野は二度と戻りません。緑内障治療の最初のキーポイントは早期発見です。40代以降はできるだけ定期的に眼底検査(目の検査)を受けることが大切です。この病気は遺伝の傾向もみられるので、血縁者に緑内障の人がいれば、より注意が必要です。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性とは、網膜の黄斑というところに異常な老化現象が起こり、視機能(視力や視野)が低下してくる病気です。加齢黄斑変性の症状は、視野の中心がよく見えない、ゆがむ、暗く見える、などです。

欧米での失明原因のトップと言われ、日本人は比較的少ないと言われてきましたが、日本でも急速な高齢化はもちろん生活の欧米化により近年増加していると言います。緑黄色野菜の不足をはじめとした食生活の変化が原因の1つと言われており、生活習慣に注意したいところです。患者のほとんどは60歳以上で、女性より男性に多いという特徴があります。

視力を維持するための4つのポイント

  1. 異常を自分で見つけるように心がける
  2. たばこをやめる
  3. 亜鉛と抗酸化ビタミンを多めに摂る
  4. サングラスなどで日光から目を守る

視細胞が失われると回復が難しいと言われていますが、早期治療で回復するケースもあります。片目が正常であると気づきにくいことも多いため、こちらも全く自覚症状がない人でも50歳を過ぎたら一度、眼底検査など定期的な検査と早めの治療が大切です。

「見えにくさ」を放置しないことが大切

老眼は加齢とともに自然と起こるものですが、遠近両用のメガネやコンタクトレンズを使うことで、老眼がもたらす日常生活の支障や事故のリスクなどを取り除くことができます。

また、老眼かと思っていたら緑内障や白内障など深刻な目の病気が潜んでいることがあります。視界に違和感があれば、「老眼かな」「疲れてるだけ」と決めつけず、はやめに眼科を受診しましょう。また、目の病気は自覚症状が出にくいことも多いので、定期的に専門機関で検査を受けることが大切です。

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