FP相談ケーススタディ【第2回】
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Q 相続で得た2,000万円。投資信託以外で、うまく運用する方法はないか?

父が亡くなり相続で約2,000万円を手にしましたが、どのように資産運用すればいいでしょうか?現状、勤め先が導入している確定拠出年金および自助努力としてつみたてNISAを積極的に活用し、インデックス型の投資信託により運用を行っています。投資信託以外の資産運用にも興味があるのですが、何かおすすめの運用方法はありますか?

A 資産運用を始めるには、細かな資産配分を考える前に、どの制度を利用するのかという資産の置き場(アセット・ロケーションといいます)をまず検討しましょう。

運用経験があるAさんであれば、米国の連続増配株で運用する考え方も選択肢の一つになります。
米国個別株への投資というと不安があるかもしれませんが、何十年にもわたって連続増配の実績がある企業は、信頼に値すると考えます。また、それでもやはり不安だという場合は、配当重視型のETFを組み合わせる方法もあります。
毎年の増配は、投資家の収入を年々増加させることになり、老後の安定した収入源になり得ます。

相続財産2000万円を本当に資産運用に充てていいのか、まずは家計の現状を確認する。

FP相談ケーススタディ【第2回】
(画像=ファイナンシャル・アドバイザー)

Aさん一家のプロフィールは図表1のとおりである。世帯年収が900万円で、夫は東証一部上場企業に勤め、年収800万円、妻はパートをしており年収100万円を稼いでいる。

子どもは1人で、2人目以降は望まず、教育方針はのびのび育てたいという意向だった。習い事や塾代、および学校にかかるお金は平均的な金額を見込めば十分だろう。

住まいは持ち家で住宅ローン残高は1000万円と少なく、超低金利で住宅ローンを組んでいること、住宅ローン控除がまだ適用されること、繰上げ返済効果が大きくないことから、相続財産を住宅ローンの繰上げ返済に充当する必要性は低いと判断した。

また、金融資産1200万円は、確定拠出年金やつみたてNISAの投資信託を利用した運用金額を含むが、毎年の貯蓄額も合わせ順調に資産が増加していることを確認した。世帯年収の割には毎月の生活費が少ない堅実な家計であり、特に支出削減のアドバイスをする必要がない。

総合的に見て、相続財産がなくても家計が苦しくなることはなさそうなので、全額を資産運用に充ててもいいと考えられた。

米国連続増配株の魅力とは?