
お客様からのこんな質問に皆さんは答えられますか?
普通銀行に比べて高い金利を付けていることもあり、ネット銀行に関心を持つお客様が増えています。
お客様との面談の中で、ネット銀行について聞かれることもあるでしょう。本企画では、そうした際にも対応できるように、ネット銀行に関する基本知識をQ&A形式で見ていきます。
Q1. そもそもネット銀行って何?どんな特徴があるの?
A. 広義のネット銀行は大きく二つの形態に分けられます。一つは、実店舗を持たず、スマホやパソコンを利用してインターネット上を中心にサービスを提供する「インターネット専業銀行」です。最近は普通銀行がインターネット支店を設ける例も当たり前になっていますが、本稿ではこれを除きます。もう一つが、コンビニエンスストアが運営母体となってコンビニ店舗内に独自のATMを設置し、決済業務中心の業務を担う「ATM専業銀行」です。
本稿ではATM専業銀行を除いたインターネット専業銀行を「ネット銀行」として取り扱います。
通帳は発行されない
ネット銀行は銀行免許を取得して営業するいわゆる「銀行」ですが、ネット銀行は一般的な銀行のように通帳は発行されません。ただし、最近は一般の銀行でも通帳を発行せずに取引が可能な形態を採用したり、別ブランドとして店舗や窓口を持たないネット銀行を立ち上げる動きがあるなど、一般銀行がネット銀行のビジネスモデルに近づいてきた面もあります。
また、ネット銀行では外出時、インターネットが利用できない環境での使い勝手の改善を目的に、キャッシュカードが発行され、コンビニエンスストアなどに設置されたATMで入出金や振込手続きなどを行うことができます。
なお、一般的な銀行は預金保険機構に加入し、万が一の破綻時には1000万円を上限に、預金などが保護されます。ネット銀行も同じく預金保険機構に加入しており、取扱いは普通銀行と全く同じなため、安心して利用できます。