働き盛りの世代は、自分の健康に目を向ける暇もないほど、忙しく充実した日々を送っていることでしょう。しかし、健康リスクは知らぬ間に忍び寄ってきます。自覚症状がなくても、ある日突然発症してしまうことも……。

多くの病気は、早期発見・早期治療が基本といわれています。ほんの少しのきっかけで健康意識が変化し、自分自身の生活習慣を見直すことができるはずです。さらには、多くの病気は予防することができるでしょう。

この記事では、とあるきっかけで先端技術の健康診断を受診したITテック企業勤務の30代男性Aさんに、健康意識や日常生活の変化についてお話を聞かせてもらいました。

自分のことは常に後回し――仕事にまい進する日々だった

KRD Nihombashi 受診者インタビュー
(画像=KRD Nihombashi)

――健康診断を受診する前、健康に対して不安はありましたか?

母が「糖尿病」になりやすい家系だったこともあり、漠然とした不安を感じていました。そうは言っても「まだ30代だし、自分は大丈夫だろう」という気持ちもありましたね。これまで自動車メーカーや外資系コンサルでキャリアを積んできて、仕事がおもしろくて仕方ないという時期だったんです。めまぐるしい毎日の中では、自分の健康のことは完全に後回しでした。

――充実している毎日のなかで、どのようなきっかけがあって今回の健康診断を受診されたのでしょうか?

ちょうどコロナが流行りはじめた時期に、体調を崩してしまいました。幸い、コロナではなかったのですが、当時はまだニュースにもなりはじめたばかりで検索しても情報が見つからず……。「もしかしたら、このまま自分は死ぬんじゃないか」という考えがよぎり、初めて恐怖に襲われました。

そのときに自分の人生や仕事、働き方について考えました。今は寝る間も惜しんで仕事に励んでいるけれど、本当にあと数十年この状況を続けていけるのか……。そう考えたとき、自分の健康と真剣に向き合うべきと感じました。

今は、血糖値などを自分で測定できるツールも市販されています。最初は、そういったツールを活用してみました。ただ調べていくと、やはり市販のツールでは限界があると気づきました。だから、専門的な健康診断を受診して、健康に関するあらゆるリスクをきちんと洗い出して対策したいと考えたんです。

――健康診断を受診する前は、どのような生活を送られていましたか?

正直、睡眠不足も運動不足も当たり前、たくさん食べるけど栄養バランスは意識しないし、ワインも日本酒も大好きで毎日飲むといった状態で、かなり健康に悪い生活を送っていた自覚があります(笑)。ただ、言い訳ではないですが、そういうビジネスパーソンはとく日本には多いと思いますね。

どうしても、今はデスクワークが中心の世の中でしょう。パソコンに向き合って仕事をしていると、体を動かす機会はほとんどありません。通勤や移動で歩くぐらいでしょうか。仕事優先の忙しい毎日の中では、食生活を意識する機会もほとんどないと思います。

健康診断は「意味がない」と思っていた

――健康診断には、どのようなイメージがありましたか?

年に1回強制的に受けさせられる、義務のようなものと思っていました。かといって、そこから得られる気づきもとくにないですし、正直なところあまり意味がないな、と。自分で見る項目といえば、体重と体脂肪率の増減、あとは視力の変化ぐらいですね。結果はA4の紙で渡されるのですが、持ち運びも面倒で失くしてしまうのがオチでした。

多くの人がそうだと思いますが、健康診断の数日前になると、さすがにちょっと食事や生活を正そうと試みますよね。健康診断の結果を受けたあとも数日は、食生活に気をつかったりしていましたが、その程度です。少なくとも健康診断は身近なものではありませんでした。

――今回、健康診断を受けるにあたり、どのような心持ちでいましたか?

最初に話した通り糖尿病に対する漠然とした不安があったので、まずはそこにしっかり向き合いたいという気持ちがありました。不安を抱えたままうやむやにするのではなく、不安の正体を明らかにして対策していこう、そんな風に考えていました。

それから健康診断を受けるということで、体というより「全身」の状態をあらためて意識しました。KRD Nihombashiでは、目と歯の検査もあると聞いていたので「歯並び」について相談できればと思っていました。昔から歯並びが悪いことが気になっていたのですが、矯正しないまま今に至ってしまいました。歯並びは見た目の印象にも影響しますし、仕事においても身だしなみの一環として、歯を綺麗にしたいという気持ちがありましたね。

ホテルのような空間と接客に驚く――Wi-Fi完備で仕事もしやすい

KRD Nihombashi 受診者インタビュー
(画像=KRD Nihombashi)

――健康診断当日の流れを簡単に教えてください。

受付をすませるとロビーに通され、そのあと、呼ばれたら検査ブースに行くという流れでした。検査ブースに行った回数は10回くらいで、1回あたりの検査にかかる時間は10~30分ほどだったと思います。全体で5時間くらいで終わりました。

ベルトコンベアに乗ったかのようにあわただしく過ぎるかと思っていたのですが、検査の合間に休憩時間があるので、ゆったり過ごせました。

ロビーはWi-Fi完備ということで、待ち時間もメールをチェックしたり、仕事をしたりできます。事前のメールでWi-Fiがあることや、スマホやPCを使っても問題ないとアナウンスされていました。私も検査のあいだに仕事ができたのでありがたかったです。

KRD Nihombashi 受診者インタビュー
(画像=KRD Nihombashi)

――KRD Nihombashiの施設についてはどのような印象でしたか?

建物自体が、とても綺麗でした。今年で3年目というお話でしたが、清掃も行き届いていて清潔感がありました。ロビーも洗練されたていて、一流ホテルのロビーのような印象でしたね。ロビーで待っているときに気づいたのですが、空間にもこだわりがあって圧迫感がないんです。ずいぶんこだわっていると感じました。

通路にあるライブラリーも特徴的でした。健康に関するアカデミックな本が並んでいるんだろうな、と思ってのぞいて見たのですが、健康に関する本だけでなく旅行記なども置いていました。

KRD Nihombashi 受診者インタビュー
(画像=KRD Nihombashi)

あとで聞いた話ですが、ここに並ぶ本は「何のために健康になるのか」「どうやって健康になるのか」といった2つのテーマで選ばれていて、健康になるだけでなく、その先の人生をどうするかのヒントにしてほしいという思いがあるそうです。これってすごく大事なことですよね。当日は仕事をしてしまいましたが、次に行くときは私も読んでみたいなと思います。

――KRD Nihombashiのスタッフにはどんな印象を持ちましたか?

みなさん人当たりがよく、笑顔でとても礼儀正しかったです。私は仕事柄、出張で飛行機やホテルを使うことも多いのですが、飛行機の客室乗務員さんやハイグレードホテルをイメージさせる丁寧な接客だったと思います。

「仕事」と「健康維持」の共通項――現状把握と目標達成に向けた取り組み

――いざ、健康診断を受けられてみて、その結果は、いかがでしたか?

もともと不安に感じていた「糖尿病」については、

血糖値とヘモグロビンA1cは平常値でしたが、1.5AGという項目が基準値内ぎりぎりだったんです。血糖値とヘモグロビンA1cの検査は比較的一般的で、この検査だけでは、私自身の糖尿病リスクを正確に知ることはできません。現状、糖尿病なのかそうでないのかがわかるだけです。

でも、1.5AGという検査では、食後高血糖が起きやすいかどうか、つまり、将来の糖尿病リスクが高いかどうかを検査できます。私の場合、今は糖尿病ではないけれど、糖尿病になるリスクは高いという結果でした。

詳細な検査結果を受けたおかげで、これまでわからなかったことも知ることができました。期待していた通り理解が深まりましたし、日々の生活を見直そうと思えたので、精密な検査を受けてみて本当によかったと思います。

仕事でも、なにかを改善するというときは現状把握が大切でしょう。現状を正しく把握すれば、問題点がわかるし、解決に向けてどんな対策を打てばいいかも見えてきます。ずっと放置してきた健康に関する不安と向き合うことで、健康維持に向けた取り組みを前向きにとらえられるようになりました。

それから、大人になってからは虫歯より歯周病に注意したほうがいいと聞きますよね。歯周病についても不安がありましたが、幸い歯周病にはいたっていませんでした。歯石や歯垢はあったので、歯周病になる前であることがわかり、ほっとしました。歯の健康に関してポジティブな結果も知ることができたので、よかったと思います。

KRD Nihombashiでは、健康診断の結果を自分専用のポータルサイトで確認できます。紙と違って失くす心配もないし、スマホやPCからいつでもチェックできるので今の時代にあっていると思います。ペーパーレス化が進んでますから、健康診断の結果もオンラインで確認できたほうがいいですよね。

診断結果は、全体がA~Eの5段階評価で表示されるので、直感的に理解しやすく、改善のモチベーションが上がります。もちろん、検査結果の詳細な数値もそれぞれ確認できます。

おもしろいと思ったのが、医師の「総合所見」を文章でも確認できることです。検査結果を受けて、どう行動したらいいかという点にまで踏み込んで書かれています。医師の所見についても口頭で聴くだけでは、ついつい忘れてしまいますが、いつでも手元で読み直すことができれば、健康維持のモチベーションにもつながりますよね。

――受診後に、なにか健康のためにはじめたことはありますか?

気になっていたところ以外、健康状態の不安はなかったのですが、検査の結果、ビタミンDの数値がよくないとわかりました。ビタミンDは、免疫機能と骨にかかわる大事な栄養素です。今まで骨折したことはなかったのですが、骨密度が低く、骨折しやすいということもわかりました。

自分では気づいていなかった健康リスクに気づけたのは、とてもよかったと感じます。免疫機能も骨も、今すぐ何か起きる状態ではなくても、放置すれば将来の生活に悪影響が出るのは目に見えています。そのため、食事と運動で生活改善に努めました。

食事については、検査結果を踏まえて、積極的に摂った方がいい食材を具体的にアドバイスしてもらえました。そのため、メニューを選ぶ時に自然と健康的なものを意識するようになりました。

それから、自分で食事管理アプリをダウンロードして、必要な栄養素を摂取できているか確認する習慣が身につきました。健康診断の前に、5日間の食事記録を問診に入力するんです。それがきっかけで、健康診断を受診したあとも、食事管理アプリを活用して日々の食事の内容を記録するようになりました。いろいろなアプリがあって、自分でもいくつか試してみたので、実際に使ってみて自分に合うアプリを選ぶといいと思いました。

運動については、毎朝30分のウォーキングをはじめました。今はリモートワークが中心なので、ウォーキングを終えてから仕事に取り掛かるようにしています。陽に当たることで頭もスッキリするし、仕事にもスムーズに取り掛かれていると感じます。

――健康診断は面倒と思われていたと思いますが、なにかイメージは変わりましたか?

私は健康診断に対して、“今”病気があるかどうかをチェックするというイメージをもっていました。でも、大事なのは今だけでなく、“将来”にわたって健康に生活できるかどうかですよね。健康診断では、今病気があるかどうかだけでなく、将来病気になるリスクについても意識することができると思います。そのことが、生活習慣を見直す大きなきっかけになったと感じています。

また、これまでは「睡眠や食生活、運動もこうしたほうがいいのはわかってるけど、毎日忙しいからできない」という半ばあきらめのような気持ちがありました。理想の形に至れないなら、意味がないなと。でも、これも仕事に通ずる面がありますが、いきなり理想形を目指そうとすると身動きが取れなくなってしまいます。自分の生活に即した形で行動を変えるだけでも意義があると、今回の健康診断を通じて実感できました。

身体という資本に投資して、人生でやりたいことを叶えたい

――健康診断を受診して、健康に対する意識の変化はありましたか?

自分の身体に興味をもつようになったというのが大きいと思います。自分の身体は身近な存在であるはずなのに、他のことに意識が向いているとないがしろにしてしまいがちかな、と。状態にあわせて正しいメンテナンスをしないと、病気になってしまうかもしれないですよね。

病気になると、結果的に自分のやりたいことが思うようにできなくなるし、最悪のケースも考えられます。そんな当たり前のことに、気づくきっかけになりました。

「やりたいことをするために、健康を気にしている暇はない」という感覚から、「やりたいことをするために、健康維持に取り組む」という感覚に変わったのは、大きな変化だったと思います。

自己投資というと、勉強や身だしなみを思い浮かべがちですが、今は一番優先すべき自己投資は、自分の身体であり健康だと考えています。

――健康を意識しはじめて、日常生活でなにか変化はありましたか?

食生活を意識したりウォーキングをはじめたりした結果だと思いますが、頭がよく回るようになって、身体が軽くなったと感じます。

周りからも「以前に比べて若々しく見える」と言われて、自分では気づいていなかったものの、疲れが表に出てしまっていたんだと痛感しました。周りに気づいてもらえるとモチベーションが上がり、ますます食生活や運動を意識するようになるので、いいスパイラルが生まれています。

――これから健康をキープするため、どんなことに取り組みたいですか?

優先的に取り組みたいのが、歯列矯正です。これまで、歯並びは見た目の問題だと思っていましたが、歯並びやかみ合わせが、見た目以外にも健康状態に悪い影響があると知りました。この先50~60年生きることを考えたら、今のうちに投資していて損はないと考えています。長く健康的に生きるために、デンタルケアにも力を入れていきたいです。

――Aさんと同じように健康診断が面倒と思っている人はいっぱいいると思います。その方々にメッセージなどあれば聞かせてほしいです。

自分の話から少し逸れるのですが、名作を生みだした漫画家が50代で亡くなったニュースなどを見ると、とても惜しいと感じるとともに、心の奥に一瞬恐怖がよぎることがあります。やりがいのある仕事をして世の中にも必要とされて、まさに最盛期ともいえる状態で亡くなってしまう方がいるんですよね。活躍している人ほど意識しないと、自分の健康には目が向かないものなのかもしれません。

早いうちから健康状態に目を向けることで、防げる病気は多いと思います。私は、この先数十年、心身ともに若々しく生きていたいし、やりたいことを実現していきたいです。そう考えたら、健康はなくてはならないものですよね。

今は、最新テクノロジーが次々と登場して、変化の激しい時代ですから、その時代を生き残っていくためには、変化に耐えうる健康な身体という資本が必要だと思います。予防の面で排除できるリスクは積極的に排除し、身体という資本に必要な投資をしていきたい。今のこの決断に、数十年後の自分が感謝する日がくると信じています。

健康を維持して、公私ともに充実した人生を

公私ともに充実した人生を送るためには、健康であることが欠かせません。健康が損なわれると、仕事にもプライベートにも、重大な影響が及びます。継続的な治療が必要になったり、一定期間の入院が必要になったりすると、キャリア形成や交友関係に制限が生まれてしまう可能性もあります。健康を失ってから後悔しても、残念ながら時間は取り戻せません。

「人生で実現したいこと」の多くは、健康であることを前提としています。夢を叶えるための礎ともいえる健康に、早いうちから目を向けることこそ、充実した人生を送る近道といえそうです。