お客様
(画像=PIXTA)

融資の申込みを受けたら、業況や資金使途、返済原資などの確認をどのように進めればよいのか。4つのケースを挙げ、所見欄のサンプルとともに紹介しよう。

1 新規店舗を出店する小売業

出店にあたり事業計画を確認しキャッシュフローに見合う融資期間を提案

A社は、主に農業資材を扱うホームセンターを多店舗展開している。出店を加速しているA社は、生産農家が多くJA系列の量販店と競合しない地域の売地に目を付け、投資効果が大きいと判断して出店を決めたという。

出店に伴う投資額は計5億円、内訳は新店舗の設備資金4億円と運転資金1億円で、全額借入れで賄いたいという申込みだ。今後の店舗展開や資金調達の可能性を考えて無担保を希望しており、低金利で適切な提案のある金融機関を選びたいと考えている。

小売業は、売上の大半を現金で回収できるため、運転資金に関わる資金繰りの必要性は少ない。そこで以下では、主に設備資金の観点から、新店舗の採算性を見ていく。

新店舗の収支見通しを慎重に確認していく