
(画像=mits/PIXTA)
- 今回解説してくれるのは…
- 地銀系シンクタンク研究員のFさん
地方銀行で約15年勤務後、大学院に進学し経済学修士号を取得。銀行勤務時の2005年に中小企業診断士登録。現在は地域経済・地域金融を専門に活動している。
金融機関で事業者向け融資の業務に携わったことのある人なら、ちょっとは気になるであろう資格が「中小企業診断士(以下、診断士)」です。
「経営コンサルタントとしての唯一の国家資格」といわれますが、どんな勉強をすればいいのか・取ってどんなメリットがあるのか──といった点については必ずしも多くを知られていないかもしれません。あるいは「経済学や経営理論の厚みに圧倒され諦めた」「予備校のテキストが部屋の隅でほこりをかぶっている」…そんな人がわりと多いのではないかと思います。
筆者は、現在の科目合格制度が創設される前の2005年に、独学(通信講座のみ)で診断士を取得しました。日々の激務の傍ら、この資格試験の勉強を進めるのは大変なことは間違いありません。では、そこまでして取る価値のある資格なのでしょうか。