自己査定,債務者区分,格付
(画像=Hanna/PIXTA)

金融検査マニュアルの廃止で各金融機関に一定の裁量が委ねられている今、コロナの影響もあり、債務者区分・格付/償却・引当を含む自己査定の捉え方がさらに難しくなってきています。本特別企画では、そうした融資環境を踏まえつつ、若手行職員が押さえたい自己査定の基本について解説します。

Q1 「自己査定」ってそもそも何?「金融検査マニュアル」というものが廃止されてからは取組姿勢が変わったと聞いたけど…?

 自己査定とは文字どおり「自己」で「査定」するということですが、この「自己」とは私たちが働いている金融機関のことであり、その「査定」の対象となるのは、金融機関自身の資産です。

ここでいう資産──つまり自己査定の対象となる資産は、融資債権のことを指します。要するに、自己査定とは「金融機関が持つ融資債権を、第三者ではなく金融機関自身が査定すること」です。

金融機関には、多くの個人や会社が預金として大切なお金を預けています。このお金は絶対に保護されなければなりません。そのためには金融機関自身の財務状況が健全である必要があります。金融機関が破綻してしまえば、そこに預けている大切なお金が失われかねないからです。