キャッシュレスの浸透でクレジットカードが必要な人も多いのではないだろうか。クレジットカードは、申し込み後に審査が行われるため、基本的にすぐには発行されない。しかし最近では、審査時間を短くし即日カードを発行してくれる会社も増えている。

この記事では、即日発行してくれるクレジットカードを紹介していく。

即日発行できるクレジットカードはある?

クレジットカード,即日発行
(画像=PIXTA)

クレジットカードは「申し込み→審査→カード発行」というのが基本的な流れだ。カードの申込方法や審査・発行に要する時間によっても異なるが、一般的に発行には数日から数週間かかる。発行されたカードが自宅や勤務先に郵送される場合は、さらに日数を要する。多くの会社で、オンラインで申し込めるようになっているが、申し込みから発行までの期間は短縮傾向にある。

なかには、即日で審査結果が分かり、その日のうちにカードが発行されてすぐに利用できるようにしている会社も多い。ただし申込時の記載(入力)内容に誤りがあったり、過去に支払遅延などの審査懸念事項があったりする場合は、この限りではないため、注意が必要だ。申込条件や必要書類などをしっかりと確認してから申し込もう。

即日発行の注意点

クレジットカード発行会社によっても条件は異なるが、即日発行を希望する場合は、以下の3点に注意しよう。

申し込み時間帯に注意

申し込み自体は、オンラインで24時間いつでも可能だ。しかし、夜間など遅い時間帯に申し込んだ場合は、審査回答が翌日になる可能性もある。その場合は、カードの発行や受け取りも翌日以降になってしまうため、注意しておきたい。また発行されたカードを指定窓口で受け取る場合は、即日カードが発行されても窓口が閉まって当日受け取ることができない可能性もある。

即日発行を希望する人は、できるだけ日中の早い時間帯に申し込むのがいいだろう。

絶対に発行できるわけではない

即日発行できるカードといっても、必ず審査に通るカードというわけではない。クレジットカードが発行されるためには、審査に通ることが必要だ。審査結果は、申込者の属性や信用情報に左右される。これは、どのカードでも変わりない。つまり「申込条件を満たしていない」「(その会社の)審査基準を満たしていない」といった場合は、審査に通らない可能性もある。

店舗に受け取りに行く必要がある場合も

一般的なカード発行・郵送の流れでは、その日のうちにカードを利用するのは難しい。即日発行の目的は「その日のうちに利用できるようにしたい」ということが多いだろう。そのためには、郵送以外の手段を選択しよう。会社によっては、指定の受取場所まで申込者が出向いてカードを受け取るようにしている。

近年は、デジタルカードを発行氏のスマートフォンアプリでカード情報を取り込むようにしているカード会社もある。単に即日発行に対応しているかといった内容だけでなく、発行や受取方法もあらかじめ確認しておこう。

最短で即日発行可能なクレジットカードを紹介

最短で即日発行可能なクレジットカードの中からおすすめの4つを紹介する。

エポスカード

「エポスカード」は、小売業を中心に事業展開している丸井グループの株式会社エポスカードが発行するクレジットカードだ。年4回の「マルコとマルオの7日間」期間中は、マルイ・モディ全店およびマルイのネット通販での買い物が10%オフとなる点は魅力的だ。なおマルイのネット通販にエポスカードを利用すると、全国一律210円の配送料が無料になる特典もあり、役立つカードと言える。

エポスカードは、Web申込後、最短数分で審査結果がメールで届き、エポスカードセンターで最短当日受け取りが可能だ。受取時にキャッシュカードを提出すると、引落口座の設定手続きもその場でできる。年会費も永年無料なので、初めてカードを作る人にもおすすめの一枚だ。

ACマスターカード

三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のアコムが発行する「ACマスターカード」は、カードローンに買い物時のクレジット機能が付いたカードだ。ショッピングは、日本だけでなく世界中のMastercard加盟店で利用できる。審査は最短30分で、審査通過のメールを受信すれば自動契約機からカードを即日受け取れる。

年会費無料で、毎月の利用金額から0.25%が自動でキャッシュバックされるお得なサービスもある。

三井住友カードナンバーレス

三井住友カードが発行する「三井住友カードナンバーレス」は、カード面にクレジットカードの番号などが記入されていないクレジットカードだ。利用時の盗み見などの不安が軽減される。タッチ決済なども利用でき、暗証番号の入力がいらない点も安心なポイントだ。カード番号や有効期限などのカード情報は、スマートフォンにVpassアプリをダウンロードすることで簡単に確認できる。

ネット申し込みであれば最短5~10分で審査が完了し、電話認証の後、Vpassアプリ上にカード番号やセキュリティコードが表示され、すぐにネットショッピングなどで利用できるため便利に使える。翌営業日以降に実物のカードが届くのえ、カードを持っておきたい人も安心だろう。

ただし最短5分発行の受付時間は9時~19時30分と決められている。それ以外の時間に申し込む場合は、翌日以降の発行になってしまうため、気をつけておきたい。

JCB一般カード

JCB一般カードは、国際カードブランドであるJCBのスタンダードとして位置づけられているカードだ。国内在住の18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入がある人、または18歳以上の学生(高校生を除く)なら誰でも申し込める。

オンライン入会は、通常1,375円(税込)の年会費が初年度無料になる。また、MyJチェックに登録して、年間50万円(税込)以上のショッピング利用で翌年の年会費も無料になる。クレジットカードでの買い物をこのカードに集約するのもいいだろう。

最短即日発行を希望する場合は、インターネットで申し込み、支払い口座を設定する必要がある。申込情報入力画面から申込完了後の「入会受付番号のご案内」画面で「いますぐオンラインで口座設定をする」を選択しよう。すべて完了すれば当日にカードが発行され、郵送される。最短で翌日中に、カードが届くはずだ。

イオンカードの即日発行はできる?

イオングループ対象店舗での利用や毎月20日と30日のお客様感謝デーでの買い物でポイントが2倍になったり、代金が5%オフになったりと日々の買い物がお得になるイオンカード。実は、イオンカードも即日発行が可能なクレジットカードだ。

パソコンまたはスマートフォンから申し込みの際、カード受取方法で「店舗で受取ります」を選べばすぐに審査が行われ、審査に通過すればイオン店内のイオン銀行で即日受け取れる。店頭で受け取れる時間は10~18時なので、17時までに申し込みを完了することが必要だ。

仮カードなら即日発行可能、本カードは後日郵送

「イオンカードは、即日発行が可能」と説明したが、これは「仮カード」で本カードではない。「即時発行カード(仮カード)」は、イオンマークのある店舗のみで利用できるが、申込時に選択した国際ブランド(Visa・Mastercard・JCB)は付いていない。あくまでも国際ブランド付の「本カード」が届くまでイオンで利用できる仮カードとしての位置づけだ。

一方、本カードは申込時に選択した国際ブランドマークのある加盟店やイオンマークのある店舗で利用可能。また、仮カードにはキャッシング機能はないが、本カードには審査結果に応じてキャッシング枠も設定されている。

なお本カードの発行は、仮カードを受け取った後に発行および郵送される。仮カードの受け取りが遅くなるほど本カードの到着も遅くなってしまう。本カードを早く手に入れたい場合は、できるだけ早めに仮カードを取りに行くのがおすすめだ。

楽天カードの即日発行はできる?

ネットショッピングで絶大な人気を誇る楽天。楽天での買い物なら最大3倍のポイントが貯まるため、楽天カードを日ごろから利用している楽天ユーザーは多いだろう。カードは即日発行されるのだろうか。

即日は無理だが3営業日で受け取りできる

楽天カードは、即日発行には対応していない。オンライン専用で窓口での受け取りができないことも理由の一つだろう。公式サイトによると「お申し込み受付のお知らせ」メールが届いてから1週間~10日前後でカード発行、郵送される。審査状況や地域によっては、最短3営業日で受取可能だ。

クレジットカードを即日発行する手順

具体的な手順は、発行会社によって若干異なる。しかし基本的には、即日発行されるクレジットカードは、オンラインまたは店頭で申し込み、カードが発行され店頭などで受け取る流れだ。以下でクレジットカードを即日発行する手順を詳しく紹介する。

ネットで申し込み

店頭で申し込みできる場合もあるが、スマートフォンやパソコンからオンライン申し込みをするのがスムーズだ。専用フォームが用意されているので、必要事項を入力して申し込みを行う。会社によっては、同時に支払口座の設定が必要なところもある。入力ミスなどがあると確認に時間が取られてしまい即日発行が難しくなるため、不備がないよう気をつけたい。

審査

申し込みが完了した後は、審査が行われる。一般的に即日発行できるクレジットカードは、審査も早いが会社によって数分~30分程度と幅があるため事前に確認しておこう。審査が完了すると審査結果がメールで届く。

発行

審査に通過すれば、クレジットカードが発行される。申込時に「店頭での受け取り」を選択した場合は、即日中に指定の店舗に来店することでカードを受け取ることが可能だ。即日受け取りたい場合は、くれぐれも受取可能時間帯を事前に確認しておきたい。なお受取時には、申込番号や本人確認書類が必要になる。運転免許証や保険証、マイナンバーカードなど本人確認書類を忘れずに持参しよう。

デジタルカードの場合は、スマートフォン専用アプリにログインすることで即日利用できる。

すぐに使えるクレジットカードを手に入れよう(まとめ)

欲しいものをすぐに手に入れたいときや急にまとまった金額が必要になるときなどは、即日発行できるクレジットカードが便利だ。近年は、スマートフォンなどで簡単に申し込みができ、その日のうちに発行、利用できる会社も増えている。会社によって受け取りまでの時間や受取方法が異なるため、事前に確認しておこう。

それぞれのクレジットカードには、独自の特典がある。自分の利用スタイルや利用シーンに適したカードを選んでいこう。