相手の心をほぐす「さしすせそ」のコミュニケーション術
(画像=PIXTA)
今回のお悩み
社長と話をしていても、社長はとてもつまらなそうです。先輩からはユーモアを交えて話すとよいと言われましたが、どうすればよいのでしょうか

ビジネスにおける信頼というのは、積み上げるのに時間がかかる。生半可な努力では、社長から信頼を勝ち取ることはできないだろう。

ただ、そんな信頼関係を最短・最速で築く方法がある。それが「一緒に笑う」ということだ。あまり親しくなかった上司や同僚と飲み会や雑談で一緒に笑った後、互いの信頼度が増し仕事が進めやすくなった経験をしたことはないだろうか。

以前、安倍前総理とトランプ前大統領が、ゴルフや食事会で笑顔で会話をするシーンが度々放映されたが、これはまさに「一緒に笑う」ことが外交においても重要であることを示している。ユーモアを交えて話す力は立派なビジネススキルだ。

例えば皆さんは、ダジャレばかり言う社長や上司にきちんと「ツッコミ」を入れられているだろうか。社長や上司がギャグを言うのは、面白いと思われたいからではない。皆さんと少しでも距離を縮めたいと思う心遣いなのだ。その心遣いに「反応」するのが、大人の上質なビジネスマナーである。

「面白くないから笑わない」というプライドは捨てて、周りの「ボケ=心遣い」に反応するところから始めてみよう。

ツッコミが難しいと感じるのであれば、「さすがですね!」「いや、そんなことはないでしょう!」「(メモを取るふりをしながら)あっ、今のギャグ使わせていただきます」――こうしたフレーズを使ってみるとよい。

平和な自虐ネタで社長の笑いを誘う